カフェで一休み

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「男性」のセリフだけ読むと女性向けに

「女性」のセリフだけ読むと男性向けに

という書き方をしております。


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「カフェで一休み」

作者:嵩祢茅英(@chie_kasane)

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男性「はー、今日はたくさん歩いたね。大丈夫?少し休もっか」


女性「んー、たっくさん歩いたぁ!ねぇ、ちょっと休まない?」


男性「ここら辺に休めるところ、あるかな?」


女性「あっ、そうそう!ちょうどこの近くに、新しく出来たカフェがあるの!結構評判良くってさぁ!そこに行かない?」


男性「へぇ、新しいカフェかぁ。さすが、女の子。そういうのに詳しいよね」


女性「甘いものが食べたーい!」


男性「甘いものが食べたいの?」


女性「疲れた時は、甘いものが一番だもん!」


男性「甘いもの食べて疲れが取れるといいね」


女性「あ、ねぇねぇ、頼んだもの半分こしない?」


男性「半分こ?俺も甘いもの頼むの?」


女性「ダメ…?」


男性「ダメじゃないけど…甘いものはそんなに得意じゃないんだよね…」


女性「甘いもの、得意じゃないんだ…そっか…」


男性「あ、でも!大丈夫!食べよう食べよう!」


女性「…いいよ、無理して欲しくないし」


男性「無理してないよ。二つ頼んでさ、キミに食べさせてあげるよ」


女性「食べさせてあげる、って…?」


男性「あーん、してあげる」


女性「あーん、って…~うう(恥ずかしがる)」


男性「恥ずかしがってるの?」


女性「…恥ずかしいよ…でも…」


男性「でも…?」


女性「…あーん、は…して欲しい。かも」


男性「あーん、は、して欲しい…って?…ははっ!!」


女性「ちょ!笑わないでよぉー!」


男性「(笑いながら)ごめんごめん、可愛くって、ついね…ふふっ(笑いが止まらない)」


女性「かっ、可愛くない…!!」


男性「で?そのカフェ、何が美味しいの?」


女性「え?そのカフェの何が美味しいかって?あー、んっと、イチゴのパフェが話題かなぁ」


男性「イチゴのパフェか…じゃあそれと、もう一つ何か頼もう」


女性「イチゴのパフェと、もう一つ、何頼もうか」


男性「あっ、もしかしてあそこ?」


女性「あっ、あそこ!新しくできたカフェ!」


男性「さすが話題のカフェ、並んでるね。まぁ夕方だからすぐに入れそうだけど」


女性「夕方だから少し待てば入れそうだね。並ぶけど、いい?」


男性「あ、メニューあったよ。どれどれ…あ、この紅茶のシフォンケーキとか美味しそうじゃない?シフォンケーキは好き?」


女性「あ、メニューあった!…うんうん、紅茶のシフォンケーキかぁ、いいね!好きだよ!あっ、もう中に入れるみたい!」


男性「好きか、じゃあこれにしようかな。おっ、呼ばれた。さ、入ろ。

…うーん、やっぱり女性客が多いね…これは男一人では入りにくいかも」


女性「女性客が多いねぇ。…男一人じゃ入りにくい?あははっ、確かにそうかも」


男性「それじゃあ注文しちゃうね。…すみません!…イチゴのパフェ一つと、紅茶のシフォンケーキ一つ。(彼女に向かって)あ、飲み物はアイスティーで良かったかな?…うん。じゃあアイスコーヒーとアイスティーを一つずつお願いします」


女性「注文してくれるの?じゃあお願いしちゃおうかな!………(アイスティーでいい?って聞かれて)あ、うん!」


男性「さてと…楽しみだね。ん、どうしたの?…アイスティーの事?あぁ、知ってたよ。キミがいつもアイスティー飲んでるの」


女性「…ねぇ、なんで私がアイスティーを頼むって分かったの?…いつも飲んでるから?…覚えてくれてたんだ…」


男性「そりゃあ覚えてるよ。それでそんな顔してたの?ふふっ、キミってほんと、分かりやすいよね」


女性「嬉しかったから…そんなにすぐ顔に出てる?」


男性「いいじゃん、かわいいと思うよ」


女性「かわいいって…なんか複雑」


男性「どうして?分かりやすい方が色々してあげられるから、俺としてはありがたいんだけど?」


女性「分かりやすいって子供みたいだからさ…キミがいいって言うならいいけど…」


男性「あっ、パフェとシフォンケーキ、来たよ。美味しそうだね」


女性「あっ、パフェとシフォンケーキ来た!美味しそう!」


男性「はい、スプーン」


女性「いただきまーす!…んっ!美味しい!めっちゃイチゴ!…って、食べないの?」


男性「んー?美味しそうに食べるキミを見ていたの。」


女性「私が食べてるところを見てたって…恥ずかしいじゃん…」


男性「あははっ。キミが美味しそうに食べてるところ、見るの好きなんだ。ごめんごめん。じゃあシフォンケーキいただこうかな。…うん、フワフワ。甘すぎなくて食べやすい」


女性「…シフォンケーキ、美味しい?…良かった!」


男性「一口?じゃあ、はい。あーんして」


女性「えっ、あーんって…〜うう、パクッ!」


男性「ふふっ、美味しい?」


女性「ん!フワフワ!紅茶の香りがいいね…うん、美味しい」


男性「それは良かった。…顔が赤くなってる」


女性「顔が赤いのは…言わないで…熱くなってるの、分かってるからぁ…」


男性「俺も、イチゴのパフェ食べたいなぁ?一口ちょうだい?」


女性「え?あ、イチゴのパフェね。はい、どうぞ」


男性「そうじゃなくて」


女性「え?そうじゃないって…」


男性「あーん」


女性「あーん…って…」


男性「してくれないの?」


女性「…するよ!(お前も恥ずかしがれって気持ちで)はい、あーん!」


男性「あーん、パクッ。…うん、美味しい(笑顔)」


女性「〜っ…」


男性「今度はどうしたの?」


女性「私が恥ずかしくなってばっかり…キミは恥ずかしくならないの?」


男性「恥ずかしくないの、って?全然。キミがあーんして食べさせてくれるの、期待してたからね」


女性「私からあーんって食べさせてくれるのを期待してた?……そっか。ならいいけど!」


男性「キミがしてくれるなら、なんでも嬉しいんだよ」


女性「私からならなんでも嬉しいって…大げさだよ」


男性「大げさじゃないよ。本当にそう思ってる。」


女性「もういいよ、食べよ!(照れ隠しで)」


男性「俺はキミからもらった一口で満足だから、残りは全部、食べさせてあげる。はい、あーん」


女性「えっ、もういいの?あとは全部…食べさせてくれるって…〜うう…食べる!食べるよ!あーん!」

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