第11話 王様

 直人はその話を聞いて納得したようである。帝国軍の兵士が来るより、先に王様をどうにかしようと思った訳である。早速直人は、メロンと幼馴染の細川を率いて、王様のいる部屋へと向かうのであった。その時間帯は既に夜であり、人の気配もなかったのであるが、王様は自室に一人でいた。


「王様、会いたいという方がお見えになりました」


 執事のような方が紹介してくださると、俺たち直人のパーティーは、王様の部屋へと入れた。そして王様と話をすると、彼が尋常ではない話し方をするのを確認するのである。


「冒険者たちだと、私の身辺調査をしているだと、ふざけるな。私はここの王であるぞ」


 怒り狂った王様はここで、正体を見せようとするのであった。王様の体は、まるで獅子のように変化するのであった。

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