第5節 我が道の主たるべきごとく、その道を歩むべし
5節・人物用語紹介
<主要登場人物>
●ニコラス・ウェッブ (ニコラス):29歳、男性、アメリカ人
主人公。代行屋「ブラックドッグ」の助手を務める。元海兵隊武装偵察部隊の狙撃手。わりと常識人で上司のハウンドに振り回され気味。
かつて戦場で出会った少年兵がハウンドであることを知り、しかも国家絡みの陰謀に関わっていることを知って戸惑いつつも、彼女を護ること決意する。
●ヘルハウンド (ハウンド):18歳、女性、アフガニスタン人?
ヒロイン。代行屋「ブラックドッグ」の店主でニコラスの上司。悪戯好きで自由奔放。ニコラスを「ニコ」と呼び、大いに気に入っている。
その正体は6年前、ニコラスに助けられた少女兵 (ニコラスは少年だと思っていた)であり、彼に並々ならぬ感情を寄せている。イラク戦争にまつわる《手帳》を盗んだことで、USSAから命を狙われている。
わりと食いしん坊。
<ミチピシ一家関係者>
●カレタカ・オーハンゼー:72歳、男性、アメリカ人 (スー族)
五大マフィア『ミチピシ一家』の現当主であり、スー・シャイアン・アラパホ族連合の長である老人。気難しく無口で抽象的な物言いをする。
過去にハウンドと付き合いがあったようだが、現在は領内へ入ることを禁じている。
●アレサ・レディング:22歳、女性、アメリカ人
ネイティブ・ギャング「まだら鷲」の現リーダー。オーハンゼーの一人孫。先住民の血を引くが、父親が黒人のため、公式には先住民として認められていない。
●ギャレット
シカゴギャング「ブラック・ヘキサグラム」のリーダー。訳あってアレサに従っている。
●イヤド
イラク人。イラクで米軍の通訳をしていた経歴がある。
<敵役>
●謎の爆弾魔
ミチピシで発生中の連続爆破事件の首謀者と見られる人物。
●南瓜頭
迷惑系ユーチューバー。自称「特区潜入ジャーナリスト」だが、やっていることは野次馬そのもの。よく炎上騒ぎを起こす。26番地で発生した暴動鎮圧 (4節)で、ハウンドが民間人を虐殺したというデマを拡散する。
<五大マフィア関係者>
●セルゲイ・ナズドラチェンコ
ロバーチ一家幹部。外見は美青年だが性格はマフィアとは思えぬほど軽薄。電子戦を得意とする。
●ルスラン・ロバーチ
五大マフィア『ロバーチ一家』の現当主。
●フィオリーノ・ヴァレーリ
五大マフィア『ヴァレーリ一家』の現当主。誰もが認める美男子だが性格は外道そのもの。ハウンドが大のお気に入りで一方的な好意を寄せる。
<サブ登場人物>
●店長
27番地住民にして、カフェ「BROWNIE」の店長。
●アンドレイ医師
27番地唯一の外科医。
●クロード
27番地住民。禿げ頭を気にする愛すべきおっさん。
<専門用語>
●特区
正式名称は「ミシガン州特別経済自治区」。公式には国営の実験都市という扱いだが、実情は世界最大級の犯罪都市。27番地を除く全区画を五大マフィアが支配している。
●五大マフィア
特区を統べる五つの犯罪組織。現在の五家は、シチリアンマフィアの『ヴァレーリ』、ロシアンマフィアの『ロバーチ』、中華系マフィアの『ターチィ』、先住民系ギャングの『ミチピシ』、南米系カルテルの『シバルバ』。
●27番地
特区で唯一、五大マフィアに支配されていない中立地帯。ニコラスとハウンドが暮らしている街。ハウンドを統治者として仰ぐも、政治体制は民主制を取っている。
●合衆国安全保障局
略称はUSSA。12年前の同時多発テロ発生直後に急遽設立された大統領直属の情報機関で、年々発言力を増している。
●手帳
イラク戦争中に起きた、国連絡みの大スキャンダル「バグダッドスキャンダル」に関する証拠品。手帳には世界屈指のブラックリスト、『失われたリスト』が記載されているらしく、現在はハウンドが所有していると考えられている。
●失われたリスト
イラク戦争中、国連主導で行われた『石油食料交換プログラム』を隠れ蓑に世界各国の大物たち(国連のトップ、現職の大臣、資本家、宗教関係者など)がこぞって汚職を行った『バグダッドスキャンダル』に関与した人物らの名が記されたブラックリスト。
このリストを公表するだけで、世界各国代表の首がすげ変わるほど破壊力を持った代物。
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