4-5

「落ち着いたか?」

「ええ。まあ」

「良ければこちらのジンジャーティーをどうぞ。身体が温まります」


 ハウンドが置いたティーカップをローズ嬢は無言で受け取った。


 その爪に土が詰まっているのを見てニコラスは目つきを尖らせたが、それに気付いたローズ嬢が苦笑する。


「今回のボランティアで配る花の苗の手入れをしてたんです。そこにスザンヌが、私の秘書がこちらに向かったとの知らせを受けて、慌てて飛び出してきたんです」


 トラブルに巻き込まれたわけではないとほっとしたのも束の間、ローズ嬢は表情を曇らせた。


「ミス・ヘルハウンド。スザンヌは……?」

「先ほど帰られましたよ。慌てて帰ったせいで着手金を置いていってしまいましたが」

「その、何か気分を害されるような発言とかは」

「少々。ですが、ああいった手合いのは日常茶飯事ですので」

「そう、ですか」


 ローズ嬢は見るからにしぼ萎えた。


 見た目以上に聡明で度胸のある彼女のことだ。己の秘書の本性を見破っていたのだろう。だからこそ秘書がここに向かうと知って急いできたのだ。


 しかし、いま目の前にいるのは薄汚れたパーカーに着古したジーンズ姿の、ただの落胆した若い女性だった。

 初対面時の溌溂はつらつとした凛々しさは欠片もない。


「ミス・ヘルハウンド。大変心苦しいのですが……」


 ローズ嬢は視線を左右に彷徨わせたが、意を決したように深呼吸をすると、女給仕のカーテシーに似た恭しさで低頭した。


「お願いします。依頼をまだ存続させてはもらえませんか?」


 ニコラスはハウンドと顔を見合わせ溜息をつく。やっぱり。


「アンタここ数日のテレビ見たのか?」

「勿論です。承知した上でのお願いです」

「あのなあ――」

「準備ならもう済ませております。後のことも」

「後のこと?」


 ニコラスの問いにローズ嬢は頷くと、ショルダーバッグから一通の封筒を差し出した。


 紙質からしてかなり上等なそれの。宛名は。


「我がリベラルモーターズ社会長にして名誉顧問のショーン・カマーフォードがしたためました遺言状です。公証人関与のもと作成した、現時点で考えうる限り最も確実な公正証書です」

「ショーン・カマーフォードって……」

「ええ。祖父です。まだ存命ですが。お爺様は私の結婚と同時に引退を発表する予定だったんですが、彼の説得だけで4年もかかってしまいました」


 苦く微笑む令嬢にニコラスとハウンドはまたもや顔を見合わせた。

 今度は驚愕に満ちて。


 この令嬢は、ただ悪戯に結婚を嫌がって4年間逃げ回っていたのではなかった。


 雌伏に、ただ虎視眈々と、己が籠から脱する機を待ち続けていた。


「遺言状では私がカマーフォード家と絶縁すること、リベラルモーターズ社との関係を断つこと、相続権の一切を放棄する旨が記載されてあります。お爺様は最後まで渋りましたが。ですがこれで私は、祖父が亡くなると同時にただのローズになる」


 ハウンドが口を挟もうとするが、鳶色の双眸を燃え滾らせた令嬢はそれを許さない。


「我が社とて一枚岩ではありません。社内には私の結婚を、アムストル社との合併を喜ばぬ者もいます。私が所属していた慈善団体の代表は信頼のある方に委任してまいりました。業務内容の引継ぎも寄付金の口座名義の変更も済んでいます。依頼報酬につきましては当初の50万ドルとこちらの」


 ローズ嬢はショルダーバッグを開けた。中には何やら分厚いファイルが何冊も無造作に突っ込まれていた。


「お爺様に餞別がてら頂きました。私が個人で所有している有価証券の必要書類です。総資産で10億はありますので、これを担保にしてローンを組めば多少まとまったお金が手に入るかと」


 有価証券? ローン?


 金のことはさっぱりなニコラスが首を捻っていると、ローズ嬢は目を煌々とぎらつかせた。


「有価証券は株や小切手などのことです。こういった資産は切り崩すより担保にしてお金を借りた方がより大金を用意できます」

「具体的には?」

「現段階では1000万ドルです。手続きは済ませてから参りました」


 しれっと答えるローズ嬢にハウンドとニコラスはあんぐりと口を開けた。


 なんということだ。報酬が20倍に増えてしまった。


 さらに畳みかけようとするローズ嬢に、ニコラスは慌てて待ったをかける。


「ちょっと待った! アンタ自棄になってないか? いくらなんでも。まさか全財産を特区につぎ込む気か?」

「………………私にできることといえば、資金の提供ぐらいですので」


 力なく俯いた唇は微かに震えていた。


「世間は、周囲は、自分が実家から逃れたくて慈善活動をしていると思っています。けど違うんです。私は本気でやりたいと。自分こそがやらねばと思ってずっと行動してきました。花を――」


 令嬢は深呼吸をした。息を吸うことで涙も引っ込めようとするかのように。


「……4年前、大学の卒論研究の現地調査で初めて特区を訪問しました。国境越しにでしたが。その時に、とある女性がフェンス越しに頼まれたのです。花をくれないかと、特区に生まれた娘に一度でいいから花を見せてやりたいと。26番地はコンクリートとアスファルトだらけで花壇なんてありませんし、仮に生えても引っこ抜かれてすぐ売られてしまいます。支援物資はあってもいつも水と食料ばかりで、花を頼むと贅沢だと怒られてしまうと。花ぐらい――」


 わななく拳に雫が落ちた。

 決壊した涙は雨粒のように留まることなく降り続ける。


「花ぐらい、いいじゃないですか。娘に花を見せたいと願って何が悪いんですか。貧乏な方は今日食べるご飯の心配だけしていればいいとでも言うんですか。夢を見る権利は誰にだってある。車でもゲームでも食器でも何でもいい。一つでいいから彼らが望むものを渡してあげたい。私が知らずに奪って貪ってきたものを少しでも彼らにお返ししたいんです。それでも、駄目ですか…………!?」


 最後の言葉は、震えてもはや声になっていなかった。


 ニコラスは完敗を悟った。

 これはもう無理だ。止められない。


 同じ一人の少女との約束に全てを懸けた身として、ただ一組の親子に全身全霊を懸けんとする彼女を、俺は止められない。


「――ローズ嬢」


 ハウンドの静謐な声が響く。


 自ら地位を捨て、ただの女性となった令嬢は泣き腫らした顔を上げた。


「あなたのご依頼、引き受けさせていただきます。ただし、条件があります」

「……はい。何でしょうか?」

「利益と不利益を明確にしてください。あなたと、26番地住民、双方の」


 ローズ嬢は戸惑ったようだった。


 これだけ熱意と本気を見せてもまだ駄目なのかと、失望と悲嘆が滲み出ていた。が――。


「ご心配なく。あなたの依頼は必ず成功させてみせます。ただし、それにはあなたの協力が不可欠ですのでお願いしたまでです。26番地住民も我々もみな棄民ですから。――では、私は皆と話をつけてきます」


 ハウンドはそう言って玄関から出ていってしまった。




 ***




 去り行くハウンドの背を、旋風に帽子を攫われて茫然するが如き表情で見送った令嬢に、ニコラスは躊躇いがちに声をかけた。


「あの、勘違いしないで欲しいんだが……」


 潤んだ虚ろな眼差しを向けられニコラスは怯んだ。

 が、一息ついてから噛み締めるように言葉を紡ぐ。


「アイツはアンタに意地悪をして言ってるんじゃない。ただその、俺たち棄民は疑い深い性格でな。きっとアンタの善意を斜に構えて判断すると思うんだ」

「それは、そうでしょうね。私はあのリベラルモーターズ社の人間ですから」

「違う」


 ニコラスはきっぱり断言した。


「棄民がアンタを信用しないのはアンタの実家が問題じゃない。ああいや、多分それも少しはあるが、問題はもっと別の根深いものだ」

「別の?」

「……裏切られた経験のある奴は、他人から差し伸べられる手を恐れる。掴むのが怖いんじゃない。掴んだ後、また振り払われるのが怖いんだ」


 この世で最も残酷な仕打ちは、希望を持たせておいて後から裏切ることだ。

 それをされた人間はもう他人を信用しなくなる。


 差し伸べられた手を振り払い、何もかも諦めて、助けを求める手すら挙げなくなる。


 挙げた手がなければ掴めない。

 絶望に沈みゆく者を救えない。


「ハウンドはまず26番地の連中に手を挙げさせろって言ってんだ。今の自分の力量でどれだけのもんが救えるか、何ができるか。それを冷静に見定めて、26番地に正直に伝えるんだ。全員を救えないのは何となく理解してるだろ?」


 ローズ嬢はこくりと頷く。


「自分が救うものを選んでくれ。容赦なく、慈悲もなく。ただただ効率を考えて選んでくれ。そのうえで、26番地を支援することで得られるアンタの利益と不利益を提示しろ。疑り深い人間にとって、無償の愛ほど信頼できないものはないからな。『自分にはこのぐらいしかできません』って言ってる奴の方がよっぽど信頼できる」

「ではミス・ヘルハウンドは、私にアドバイスを?」

「そうだ。アイツはいつも言葉が足りない」


 おどけた風に両手を挙げてみせると、令嬢はようやく少し笑った。

 柄ではないが、多少の気が解れるならこういう態度も悪くない。


「あともう一つ。これは俺からのアドバイスだ」


 そう言うなり、令嬢はしゃんと姿勢を正した。


 陽光を浴びた途端に葉を広げる蒲公英ダンデリオンさながらの清楚な逞しさと眩さに、目を眇める。


「もし今後アンタがこういった活動を続けるなら、自分のために救ってくれ。誰かのためじゃない。自分のために、誰かを救え」

「ミスター」

「俺は他人に善意を強要するクソ野郎を腐るほど見てきた。そういう奴は俺が何を成し遂げようが失敗しようが、上げ足とって批難するだけの屑だ。だからまずは自分を守れ。その屑どもから何か言われても負けないだけの意志を持て。矜持と信念なら心配いらない。もうアンタは持ってるから」


 ローズ嬢は一瞬ポカンとして顔を真っ赤に染めた。


 それを不躾でないよう見やって、あえて触れずに話を進める。


「誰かを救うには少なからず力がいる。だからまずは自分を守れ。自分を救えない奴は他人も救えない。だからまずは自分を守るだけの力をつけろ。それにな」


 ニコラスは笑った。それも悪辣と呼ばれる類の笑みで。


「どうせ慈善活動やってりゃ『偽善者』なんて悪口は必ず出てくる。だったら最初っから偽善者になってやれ。独善上等。こういうのはやったもん勝ちだ。何もしねえ連中にとやかく言われる筋合いねえんだよ。先輩からの有難いアドバイスだ。アンタの偽善を世界に魅せてやればいい」


 ローズ嬢ははっとしたように目を見開いた。

 雨はもう止んでいた。


「ミスター、私もあなたを貶める報道を目にしました」

「ああ」

「ですがあなたはその蔑称を背負っていくのですね」

「俺のはただの自業自得だ。アンタとは違う」


 不平等な幸福と豊かさに気付かず甘受してきたのと、実際に人を殺したのでは訳が違う。そこに戦争だったからという言い訳は通用しないし、そういう言い訳は使いたくはなかった。


 部下も戦友も、親友フレッドも。俺のせいで死んだのだから。


 そして今、目の前の女性はフレッドと同じことをしようとしている。こんなところで折れて欲しくはなかった。


 令嬢は苦笑した。


「あなたも大概潔癖のようですね、ミスター。ご自身の『偽善』を知らしめようとはしないのですか?」

「俺の対象は一人だけだ。俺はアンタみたく博愛主義者じゃないんでな」


 俺が護るのは、昔も今も変わらない。

 意地っ張りで、寂しがり屋で、泣き虫だった少女兵。彼女ただ一人だ。大人になって食い意地も張るようになったが。


 すると、令嬢が実に上品に声をあげて笑った。


「これはまた随分な惚気を聞いてしまいましたね。ミスターのお相手は、ウェイター制服が素敵な凛々しい黒髪の女性ですか?」

「……………………紅茶のお替りいるか?」

「ええ。是非」


 小鳥の囀りに似た笑い声から逃げるようにニコラスは席を立った。


 そして八つ当たり気味にハウンドが令嬢をカウンター席に誘導したことを恨んだ。飲み物を入れる場所はカウンター裏のキッチンで、逃げ場がない。


 早く帰ってきてくれと願いつつ、ニコラスは令嬢の暖かな視線を避けながら紅茶を淹れるのに専念した。




 ***




 やや乱暴に置いたポットをコンロに置き強火にする。


 茶葉と乾燥生姜を用意していると、パララと軽快な音に気付いた。


「あ」

「うおっ!?」


 音の主は先ほどニコラスが棚から出した絵本だ。


 隙間風が絵本を好き勝手にめくっている。しかも、コンロの火の真横で。


 慌ててコンロの火を消し、すぐさま絵本を避難させる。

 すぐに見分してみたが、幸い焦げるには至っていない。


 ほっと肩の力を抜くと、ティーカップを音もなくソーサーに戻した令嬢が遠慮がちに声をかけた。


「大丈夫ですか? 燃えていませんか?」

「ああ。大丈夫だ」

「素敵な絵本ですね。手描きの水彩画かしら。あら?」


 令嬢の声に目を上げると、彼女は絵本を注視していた。


「何かしら。ページの端に茶色で、大いなる、悪戯……?」


 はっとしたニコラスが絵本に目を落とすと、裏表紙にセピア色の文字が浮かび上がっていた。



 大いなる悪戯を、ここに。



――炙り出しか!


 何という盲点。こんな初歩的な、子供騙しの手法トリックに気付けないとは。

 しかも空気で冷やされた文字は再び消えていっている。


 ニコラスは迷った末、再度炙ることにした。

 ハウンドがまだ戻っていない今がチャンスだ。


「あーっと、ミス・カマーフォード。実はこの絵本、俺の戦友が描いたやつでして」

「まあ、ご同僚の方が?」

「ああ、まあ。しかも何か面白半分で暗号仕込んだらしくって。今ここで見ても?」

「勿論構いませんよ。よろしければ、私も見させていただけませんか」


 暗号が見たいというより、単純に絵本が読みたいだけらしい令嬢は、読み聞かせを待つ幼子よろしく両膝に両手を揃えて目を輝かせた。


 仕方なく、ニコラスは試しに他のページも炙ってみることにした。


 ページを開き、まずは5ページ目。

 自力でサーカスの檻を脱出した子狼が、自力で故郷へ帰るべく決意する。物語の序盤のシーンだ。


 両のページを炙ると、文字は絵本の空の部分に、左右見開きに渡って浮かび上がった。


「なんだこれ?」



  争ってはならぬ。

  すべての人間に平等を、同じ法を、生きて育つがための機会を与えよ。

  〈大いなる神秘〉は普くすべての人間を創り給う。

  故に人間はすべからく兄弟であり、大地は皆の母である。

  人間がその上で平等なのは、当然のことだ。



 文字の内容にニコラスは困惑した。


 何だこの詩は。さっぱり分からん。


 しかし、聡明で見識のあるローズ嬢には心当たりがあったようだった。


「あら。これアメリカ先住民の言葉ですわ」

「先住民?」

「ええ。この言葉は確かネズパース族の言葉ですね。ご存じないですか、あの『赤いナポレオン』と称賛されたジョゼフ酋長を」


 分からず首を振るニコラスに気を悪くするでもなく、ローズ嬢は優しい家庭教師さながらに教えてくれた。


「本名を『山頂を鳴り渡る遠雷ヒンマラー・トーヤラケット』と言い、一族を白人の脅威からカナダへ逃がすため、2700キロに及ぶ大遠征を敢行した偉大なる族長です。ネズパース族は白人にも非常に友好的な部族で、他部族からの襲撃から守ってくれたり、迷い込んだ白人を保護してくれたこともあったそうです」

「へえ。珍しい部族だな」

「ええ。本当に。ですが結局、白人は先住民殲滅へと動き出してしまうのですが……。馬の飼育に長けた部族で、今はたしか……イエローストーン国立公園で狼の保護活動をやっていたかしら」

「狼だって!?」


 令嬢が肩を跳ね上げたのを見てニコラスは陳謝したが、すぐさまページをめくった。


 開いたのは絵本の最後のページ。

 再会を果たした父狼が見送る中、新たな旅に出る子狼と5頭の大型犬が草原を駆けていく絵だ。


 5頭の犬たちが子狼を守るように寄り添いながら奔っている。


 もしや。


 ニコラスは最後のページを炙ってみた。

 すると獣の胴体部分から、文字が現れ始めた。


 まずは父狼から――。


 『カーフィラ』


 ニコラスは息を呑んだ。


 それだけではない。5頭の大型犬にも名らしき文字の羅列が浮かんでいる。

 そして、子狼にも。


 細い字体のそれに目を凝らし、ニコラスはローズ嬢と一緒に絵本を覗き込んで。


「ヘーイ、ニコラス! 今戻ったぞ~!」


 ニコラスは辛うじて声を堪えたが、ローズ嬢は悲鳴を上げて飛び上がった。


 振り返るときょとんとしたハウンドに、その背後からなんだ何事だと顔を覗かせる住民たちの姿があった。


 泡を食って距離を取ろうとするニコラスとローズ嬢に、ハウンドは訳知り顔で頷いた。


「邪魔したな。30分後にまた来るわ」

「いやいやいやいやちょっと待て!」

「いやぁやっぱニコも男だねぇ~」

「違う! 何か凄まじく誤解してるっぽいがそういうことじゃないっ」

「おやおや~照れなくてもいいんだぞ~?」


 ニヨニヨと笑うハウンドに、ニヤニヤと事の成り行きを見守る住民。


 さらにローズ嬢は初心なのか、顔を真っ赤にしてあたふためくばかりで弁護は全く期待できない。


――ようやく秘密が分かった途端これかよ。


 ニコラスは頭痛を堪え、仕方なく絵本を脇に置いて、弁解に集中する羽目になった。

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