第77話 炬燵登場

 我が家は母の為でもあるが私自身も冷え性というの事もあり冬は断然炬燵派である。もちろんエアコンの暖房やファンヒーターにもお世話になっているがやっぱり炬燵は欠かせない。そんな訳で今年もついに例年より十日ばかり遅い十月十八日に炬燵が登場した。そして今年は座ったり立ち上がったりするのが難しくなった母には椅子に座って入れる一人用のデスク炬燵を購入した。

 これで炬燵に入る事がとてもスムーズにできるようになった。普通の炬燵だと立ち上がるのも座るのも私の介助なしでは難しかったので私も少し楽になった。


 母はデスク炬燵で私が書いた丸や四角又は私の書いた絵などに色鉛筆で色を塗ったりして過ごしている。母の決して広くない部屋にベッド、ポータブルトイレ、母専用のデスク炬燵、私用の小さめの炬燵が所狭しと同居している。来年になって暖かくなるまではずっとこの状態で母と過ごす事になる。最近は殆んど母の部屋で過ごす事が多くなったので母の部屋の壁には子供達、孫達の写真を飾ったりお気に入りの雑貨を飾ったりしている。母がベッドに横になった時に見えるように天井には母の大好きな花の写真(綺麗な花の写真のカレンダーがあったのでそれを利用している)を何枚か組み合わせて張り付けている。認知になったとはいえ母には少しでも快適に過ごして欲しいと思っている。

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