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33」への応援コメント


  • 編集済

    自由間接話法が入れられないのは、たぶん地の文が少ないからだと思います。
    求める水準にもよりますが、書籍化クラスと比べると描写が足りていないわけで、その描写まで増やすよう心掛けると、自由間接話法は入れ易くなります。

    たとえば「自分の言葉の白々しさに自己嫌悪が湧き上がる。あたしは最低だ。」とかは、丁寧に心理描写を入れていますので、自然と出来ていますよね。

    悪かった点は、
    「まるで自分の口ではないかのように、すらすらと言葉が出てくる」ですが、
    気にされておられた心理描写が無いですね。
    「すらすら出てくる」と言うからには、そこには心の動きがあるはずで、
    心理描写をする余地があります。

    小説と言うのは、もちろん全て描写する必要は無いわけです。
    描写を丁寧にするほど重くなり、悲しい雰囲気など出すことが出来ます。
    このさじ加減も、今後の執筆活動で重要になると思います。

    心理描写で1ランク上を目指されるのなら、
    10-5は物語として重要な場面で、晴香の気持ちがよく出ていることが、一部分しか読んでいない私でも分かります。
    1ランク上と言うのは、この気持ちが晴香だけのものではなく、
    「読者においても同じで、共感できる」という描写になります。

    これは、10-5を直せば良いというものではなく、
    物語全体によって生まれるものです。
    だから私には、この作品が出来ているとも、出来ていないとも言えません。
    ただ、必要な描写というのは、この共感に必要な描写だという事なんです。

    一つ一つの適切な言葉を選ぶ、描写は少なかろうと手は抜かない、全体の構成を考えて情報を出していく。
    次のステップはそういう点で、文章自体は自然と上達していかれるでしょうから、気にされる必要はないと感じました。

    とりあえず以上です。

    作者からの返信

    > 「すらすら出てくる」と言うからには、そこには心の動きがあるはずで、
    心理描写をする余地があります。

    なるほどです。自分の中で、キャラクターが自身を俯瞰した感想と、語り手によるキャラクターの描写がごっちゃになっていたようです。意識して書き分けるようにしたいと思います。

    > 「読者においても同じで、共感できる」という描写になります。
    > ただ、必要な描写というのは、この共感に必要な描写だという事なんです。
    > 一つ一つの適切な言葉を選ぶ、描写は少なかろうと手は抜かない、全体の構成を考えて情報を出していく。


    とても参考になります!!一人で漠然と書いていたら何年経っても自分の状態が分からなかったと思うので、アドバイスいただけてとても助かりました!!

    見ず知らずの他人であるにも関わらず、丁寧にレビューしていただき誠にありがとうございました!!