探偵予定

バブみ道日丿宮組

お題:免れた探偵 制限時間:15分

探偵予定

「せんせーい、これでいいのかな?」

「見せてみ……。うーん、全部ハズレだ」

「おっかしーな正解を導き出したはずなのに」

「数学の問題なのに、大統領の名前や、都道府県が入るわけないだろ」

「そういうトリッキーな問題なのかと思ってさ。先生が出す問題が普通なわけがない」

「受験生用に作った問題だって言っただろ!」

「えー、あたしの就職先は先生のところだっていったじゃん」

「そうであったとしても、大学はきっちりと出てもらう。もちろん、資格試験も受けてもらう」

「資格なんて意味ないじゃん。探偵に必要なの?」

「車はいるな。助手が運転してくれるならその間に他のことができる」

「仕事中にソシャゲやるのはよくないと思いまーす」

「正確な数値は企業が買い取るデータになるんだ」

「1ユーザーの意見で変わる企業なんて終わってると思う」

「それが探偵って仕事なのさ」

「ふーん、やっぱやめようかな?」

「今更変えようもないだろう。あるとして、俺の妻になるぐらいだが結局やることはほとんど変わらない」

「先生、あたしのこと好きだったんだ? 年齢いくつ離れてると思ってるの? ロリコンだ。変態不審者さんだ!」

「愛に年齢は不要だというか、高校を卒業してしまえば、犯罪でもなんでもないからな」

「無理やりはレイプっていう犯罪になりまーす」

「合意があれば大丈夫だろ」

「まぁ……そうだけどさ。もっとロマン溢れる処女喪失がしたいな」

「海とか山か?」

「やだよ。クラゲとか虫とかそんなのいないほうがいい」

「だったら、どこがいいんだ」

「先生の部屋かな」

「ロマンもクソもない部屋だぞ?」

「あたし以外の女の子の匂いがしない部屋がそこしかないから」

「鼻いいんだな」

「女の子はみんな敏感なんだよ。知らない?」

「あいにく俺は男の子だからな。女の子のことはデータでしか知らん」

「じゃぁ色々教えてあげるよ」

「こらこら、食いつくな。まずは受験勉強、そして合格。それが最優先だ」

「ちぇー。気持ちよくなってもらいたかったのに」

「それはおいおいな」

「でもさ、これって本当に役に立つの?」

「推理をする上で、いろいろなことを知ってると便利だ。役に立つとかじゃないんだ」

「ふーん。そうなんだ」

「よし、再開するぞ」

「はーい」

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探偵予定 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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