バイト内容：ひとりばこ（仮称）の運搬（うんぱん）、封印

給金：業務の成否（せいひ）を問（と）わず一律（いちりつ）七百万

　　：呪物（じゅぶつ）の紛失を咎（とが）めないものとする

参加者：架城日華

　　　：砥上藍奈

備考：ニッカポッカの肉体は完全な健康体になった模様。

　　：しかし、左目からは悪しき気配を感じる……

　　：業務自体は失敗したが〝あの男〟へ、呪物が渡る事態を回避できたため佳（よ）きとする。

　　：また、ニッカポッカの判断により被害を最小限にとどめられたことは僥倖（ぎょうこう）である。

　　：……ひとつの都市が壊滅しても、アレにとっては最小限の被害だったのだ。

　　：〝ひとりばこ〟を、ニッカポッカは人捕り箱と解釈した。

　　：が、改めて調べたところ緋鳥箱（ひとりはこ）、或いは独り箱（ひとりはこ）とする資料が見つかった。

　　：仮に後者を採用すれば、それは蠱毒（こどく）の一種となる。

　　：蠱毒は無数の命を殺し合わせ、生き残ったモノを強力な呪いに変換する儀式であり、箱はその器だ。

　　：……では、箱に残っていたであろう最後の〝ひとり〟は、どこへ？

　　：あるいは、別の容（い）れ物に移ったのだろうか？　謎は尽きない。

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