第86話 THREE of PENTACLES. ペンタクルの3

THREE of PENTACLES.

 地 スートのエネルギーが開花する


 ペンタクルの3が示すのは「技術」「熟練」「発揮」「評価」です。


 熟達した彫刻家が修道僧と建築家の目の前で教会のアーチ道に自身の専門分野である彫刻を施しています。しかし教会もペンタクルも色彩がなくグレーです。人物とベンチだけに色彩があります。成果ではなく「才能を発揮する仕事の過程」を表しているのです。そして仕事の発注者と協力・協調して創造的なアイデアを形にする意味があります。

 実績、スキル、評価が得られる状態になることを表しています。


【正位置】

「技術」培ってきた力、よい技術力、専門技術、専門分野、熟練した仕事。手仕事、共同作業。

「熟練」仕事に関する熟達、芸術性、協力。克服。

「発揮」最高の才能発揮、向上、開花、技術や仕事の進歩、主導権を握る。完成。自信や手応え。

「評価」昇進、チャンス。満足する。優秀な技術・頭脳が目に見える形で評価。

「満足」自分のしていることに対する満足感。仕事や日常生活にスピリチュアルな意味を見出す。

「能力」頭脳、真面目。構造の再建。貴族階級。

 通常は高潔、貴族的な精神、名声、栄光のカードとみなされています。

 このカードは仕事、才能、教育、金銭に関する事柄が成長し伸びることを示しています。このカードは自ら選んだ分野での達成──昇進、認知、名誉、学位、公認──をも示しています。


【逆位置】

「未熟」技術不足、勉強不足、無知、中途半端な技術。平凡、期待外れ。

「未達」機が熟していない、実力が発揮できない。ベストを尽くせない仕事や状況から立ち去る必要性。

「怠慢」だらしない、手抜き、いいかげん、出し惜しみ。日常の平凡さ。努力をほとんどしない。

「惰性」完全に機械的な行動。おざなりの試みでパッとしない結果を得る。

「狭量」子供っぽさ、協調性がない、認識違い。協力の欠如。自慢。タダとケチくささ。

「弱気」弱さ、弱気。

 いいかげんな気持ちでの試みや、半人前の職能・技能を意味します。ほとんど努力がなされず、働き方もまったく手ぬるいものです。質問者は技術や能力を出し惜しみしています。



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