第82話 タロット・リーディング習得法(7) ケルト十字
タロット・リーディング習得法(7) ケルト十字
これから「ケルト十字」スプレッドの習得方法をご紹介致します。
ケルト十字は現代タロット生みの親であるアーサー・エドワード・ウェイト氏が紹介したスプレッドで、100年以上の歴史を誇ります。
ゆえに多数の亜種があるのですが、本家ウェイト版「ケルト十字」スプレッドはなかなか習得が難しいため、ここでは亜種のひとつをマスターしていくことにします。
なお、亜種のリーディングに慣れたら本家に挑戦してみるとよいでしょう。
スリーカードの亜種
まず「スリーカード」スプレッドの亜種に手をつけます。
「スリーカード」スプレッドは左から順に(1)「過去」、(2)「現在」、(3)「未来」と置いていきました。
亜種では、真ん中に(1)「現在(現状)」、その上に90度寝かせて(2)「キーカード」を置きます。
そして「現在(現状)」の左に(3)「過去」、右に(4)「未来」を配します。
まずはこの四枚で「スリーカード」スプレッドを読む練習をしてください。
「キーカード」は質問者が留意するべき事柄を提示しますので、「こういうことをすれば未来が開けます」というカードです。
たとえ「未来」が悪いカードでも「キーカード」に従えば「未来」の意味も好転します。また「キーカード」をどうにかすれば「未来」は変えられるとも読めます。
「過去」「現在(現状)」を鑑みて「未来」に与える影響が「キーカード」だと思ってください。
2枚追加
ここに2枚カードを追加します。
中央の「現在(現状)」「キーカード」の手前、時計の6時の方向に(5)「潜在的な事柄」、奥で時計の0時方向に(6)「顕在しうる状態」のカードを置きます。
「潜在的な事柄」は目には見えない事柄や気がついていない事実を暗示します。奥底がどうなっているのか。そして質問者はそれをどう感じているのかを表しているカードです。
「顕在しうる状態」は質問の件が実際にはどのように顕現しうる事柄なのかを指します。否定的なカードなら「最悪ならそのようになる」、肯定的なカードなら「そこまで行く可能性がある」を指します。これはある程度の未来を予測でき、(4)「未来」を補強します。
この6枚だけで、質問がどうなりそうかを見ることもできます。
ですが「答え」を提示できません。あくまでも「未来がどうなりそうか」を示すだけです。
どういう行動を起こせば、未来がどう変わるか。
これを知るために、さらに4枚のカードを出します。
ケルト十字の完成
すでに6枚を場に出して十字を描いています。
この右側のスペースに手前から奥へ順に4枚のカードを置いていきます。
(7)「質問者」質問者の状態や気持ち、立場、有利な点、不利な点などを読みます。
質問内容に応じて上記のどれかひとつを想定してカードを配してください。
(1)「現在(現状)」における立場や役割の意味が強くなります。
(8)「状況(周囲の環境)」周囲あるいは対象となっている個人の心境や今後の行動などが表れます。
(9)「出来事(質問者の能力)」肯定的なカードなら質問者の可能性、どんなことができるのかを読みます。
否定的なカードなら質問者の欠点や不利な要素とみなします。
(5)「潜在的な事柄」と(6)「顕在しうる状態」から影響を受けます。
(10)「状態(最終予想)」質問に対する答え、どういう結末を迎え、質問者にどういう意味を持つのかを暗示するカードです。
この一枚がすべてではなく、これまで出した9枚のカードが絡み合ってこのカードに影響を与えます。
(7)は「ワンオラクル」スプレッドが応用できます。
(8)〜(10)は「スリーカード」スプレッドの「状況/出来事/状態」を当てはめたものと考えるとリーディングしやすくなるでしょう。
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