第83話 タロット・リーディング習得法(7-2) ウェイトのケルト十字
タロット・リーディング習得法(7-2) ウェイトのケルト十字
ウェイトのケルト十字
アーサー・エドワード・ウェイト氏が定めた純正の「ケルト十字」の配置は上記とは異なっています。
より本格的に読みたい、また占い師の質を高めたい場合はそちらの配置を用いるとよいでしょう。
シグニフィケイター
まず質問者の年齢性別、質問内容にふさわしい「シグニフィケイター」カードを選びます。
ウェイトによると以下のようになります。
40歳以上の男性は「ナイト」、40歳以下の男性は「キング」。
40歳以上の女性は「クイーン」、40歳以下の女性は「ペイジ」。
この中から質問者に似たスートのカードを「シグニフィケイター」に選びます。
現在では「シグニフィケイター」を設定しない方が多いのですが、設定する場合は少し異なります。
結婚し成熟した男性「キング」、若く結婚していない男性「ナイト」。
結婚し成熟した女性「クイーン」、子どもや若く結婚していない女性「ペイジ」。
この中から、質問者が抱える問題にふさわしいスートを「シグニフィケイター」に選ぶのです。
また、質問内容が大きなものなら、それにふさわしい大アルカナを「シグニフィケイター」に選ぶこともあります。
「恋愛」を見たければ「恋人たち」、「死」や「財産」を見たければ「死」、法律に関することを見たければ「正義」ですね。
「シグニフィケイター」が決まったら、それを中央に置きます。
(1)質問者や質問した事柄に対する一般的な影響や現在の環境を表すカード。
このカードを「シグニフィケイター」の上に少しずらして置きます。
(2)質問に対する障害を表すカード。
(1)のカードに交差するように置きます。
(3)質問者の目的または理想、もしくはその環境の下で達成できる可能性のある最善の事柄を表すカード。
(1)のカードの0時方向に置きます。
(4)すでに過ぎ去ってしまったことではあるれども、問題のベースとなっていることを表すカード。
(1)のカードの6時方向に置きます。
(5)過去の影響を表すカード。
「シグニフィケイター」の絵の人物が向いてている方向とは逆に置きます。
たとえば左を向いているなら3時方向に、右を向いていれば9時方向に置くのです。
(6)近い将来現実のものとなって影響を及ぼす事柄を表すカード。
(5)と反対側に置きます。
もし絵の人物が正面を向いていたり左右どちらかわからない場合は、前もってどちらに(5)を置くか(6)を置くか決めておきましょう。
これで十字が描けました。
続いて十字の右隣に下から順番にカードを並べます。
(7)現在の環境下における質問者および問題の位置や態度を表すカード。
(8)問題に影響を表します与えている質問者の家庭や環境などを表すカード。
(9)質問者の希望と恐れを表すカード。
(10)最終結果を表すカード。
ウェイトのやり方では、リーディングがいまひとつ曖昧であれば、10番目のカードを新たな「シグニフィケイター」として、もう一度同じ手順で占ってみることを推奨されています。
また(10)がコートカードだった場合も、その人物が問題にどう関係しているかを見るため、そのカードを「シグニフィケイター」として、もう一度同じ手順で占います。
つまりタロット占い師が、ひとつの問題に何度も占い続ける状況を表すには、このウェイトのシステムを使うとすっきりします。
ただ、今ひとつわかりづらいので、前回紹介した「理解しやすいスプレッド」をケルト十字として採用すると占いやすくなります。
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