第81話 TEN of SWORDS. ソードの10
TEN of SWORDS.
風 超過/過剰
ソードの10が示すのは「岐路」「試練」「破滅」「苦痛」です。
湖のほとりで10本のソードに身体を貫かれている人物が地面に倒れています。
絶望の真っ黒い背景の下からは黄金の夜明けが現れています。堪えがたいほどの絶望を感じさせる厳しい試練や困難が襲っていますが、それを過ぎると明るい未来が待ち受けているのです。
死して解放される、とは言っても肉体の死ではありません。精神的に追い込まれて行き場のなくなった心に追い打ちをかけたものの死です。
つまり袋小路だった精神が解放されるのです。
あらゆる計画が、その場の状況にうまく対応できないため、あるいは適切に対処したのに、結果として挫折や失敗をしてしまいます。
あるいは「エゴを殺す」つまり瞑想を実践した姿を表しているのかもしれません。
暴力や恐ろしい殺人の成れの果てのような絵ですが、死んだ人物の右手は「教皇」の右手の祝福を表す構えをとっています。もしかしたらこの人物は「教皇」かもしれません。宗教的権威や正当性を覆すために殺されたのでしょうか。
このカードは自己憐憫やヒステリーといった精神状態を誇張して表したものかもしれません。
医療や病気についてこのカードが出たら、背中に問題があることを意味している可能性もあります。また鍼灸によって痛みや苦痛が和らぐという可能性もあります。「悪魔」と一緒に出てきたら、薬物中毒を示唆している場合があります。
【正位置】
「岐路」方針変更、人生の岐路、悟り、前進、リセット。
「試練」試練の終わり、最後の試練、苦悩。不安や悩みが誇張されている可能性。
「破滅」困難、絶望、失望する、崩壊、家庭の破壊。計画の失敗。
「苦痛」嘘と悲しみ、自業自得、自己否定、苦労、精神的苦痛、痛みを受け入れる。
「心機」心機一転、荒れ果てた様子。エゴを克服するために集中的に瞑想を行う。
「阻害」人生の方向を見失う。矛盾する情報がコミュニケーションを阻害する。
※非業の死のカードというわけではない。
作戦の完全な失敗によって損失と敗北がもたらされます。質問者は、苦しみのどん底であえいでいます。
【逆位置】
「優位」一時的な優位・優勢、逆転・好転・好都合な状況。天の助け。
「復活」最悪からの復活。過去にとらわれず心機一転。苦しみからの救済。改善。復縁。希望が戻る。
「成長」教訓、転職、上向き、成長。人を信じる心が救いをもたらす。
「利益」利益を得る、進歩。成功。
「中和」物理的な痛みがなくなる、あるいは和らぐ。
「失墜」過剰な自己陶酔。権力や権威、権威の崩壊。
悪い状態は改善されます。質問者は態度を改め、より強い力を持った人に助けを求めます。難局を脱するため、自分の知識やひらめきだけに頼るのはやめようとしています。人を信じる心によって、悪い作用が打ち消されていきます。希望の光が質問者を照らすでしょう。すべてが失われたわけではありません。問題はだんだん解消されていきます。
ウェイトは、あらゆる“利益”は“恒久的ではない”と説明しています。つまり、この人物は本当の変化を起こす必要があるのです。
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