第46話 タロット・リーディング習得法(1) 夢リーディング
タロット・リーディング習得法(1) 夢リーディング
タロットは全部で78枚のカードがあり、それぞれ正位置と逆位置で意味が異なることが多いため、156通りの情報を憶えなければなりません。
しかしそれだけの情報を憶えようとすると、かなり時間が必要ですよね。
その時間を短縮するには、以前にも書きましたが「夢」を利用しましょう。
「今日のこれから見る夢」のリーディングで、カードを引く枚数を段階的に増やしていきます。
1枚めは「夢の
これは夢がどんな物語の型をしているのか、を表します。
これだけでも勉強になりますし、私も最初はこの1枚から始めました。
しかし効率を上げたければ、さらに2枚引くべきです。
2枚めは「自分」です。夢の中であなた自身はどのような人物なのでしょうか。
3枚めは「相手」です。あなたが夢の中でどんな相手と物語を紡ぐのか。
できれば最初から78枚フルセットで引いてほしいのですが、そこまで憶えていられるか! だと思いますので、慣れるまでは引くカードを限定していきます。
まず1枚めの「夢の原型」は大アルカナ22枚の中から引きます。
次の2枚め「自分」と3枚め「相手」はコート・カード16枚から引きます。
コート・カードとは、ワンド・カップ・ソード・ペンタクルの各スートの「ペイジ」「ナイト」「クイーン」「キング」の計16枚からなります。
このコート・カードは、人物像を直接表すカードなので、人をリーディングするときは最初のうちコート・カードから選ぶのがよいでしょう。
この3枚を引いて、どんな「夢の原型」の中で「自分」はどんな「相手」とその原型を体験するのか。
それを答え合わせするために「夢」を見るのです。
最初のうちは噛み合いませんが、ある頃から「夢の原型」どおりに展開する「夢」を見るようになりますし、そこで活躍する「自分」と「相手」役の立ち居振る舞いもリンクしてきます。
そうなってからカードを増やします。
カードを増やす場合は、数札40枚を含めたフルセットから引いてください。
「夢の原型」がコート・カードでも数札でもそのカード特有の夢を見ます。
「夢の原型」は44通りしかないわけではないのです。
78枚に正位置と逆位置の計156通りの「夢の原型」があります。
また「自分」と「相手」のカードも大アルカナだったり数札だったりで人物像が異なるのです。
たった3枚引くだけですが、夢の多くの部分を表せます。
もっと詳しい「夢」学習法をするなら、フルセットからさらに4枚引いてください。
4枚めは「状況」です。「夢」はどんな「状況」から始まりますか。
5枚めは「出来事」です。その「状況」でどんな「出来事」が起こりますか。
6枚めは「状態」です。「出来事」が起こった結果としてどんな「状態」になりますか。
そして7枚めは「目覚める直前の自分」です。「夢の原型」の枠内で繰り広げられた物語は、あなたがどうなったときに目覚めるのか。
この4枚を加えて毎晩寝る前にリーディングすると、そのうち恐ろしいほどカードが読めるようになってきます。
なにせこれから寝るときに見る「夢」がリーディング対象であり、その物語は7枚のカードが指し示しているのです。それが当たっていたか外れていたか。当たっていそうならそのカードの意味も理解できるようになります。
これが私の「夢」学習法です。
疲れていたり、睡眠導入剤を飲んだりしたあとでも、毎日欠かさず「夢」リーディングをすると、カードがより馴染むようになります。
タロットカードの一枚一枚を絵柄を憶えるつもりで隅々まで眺めるのも「夢」リーディングをするうえでは必須です。
絵から受ける印象が「夢」を変化させますからね。
これから見る「夢」をリーディングして前もって知るのか。
これから見る「夢」をリーディングしてそのとおりの夢を見るのか。
アプローチは同じでも、先にタロットカードが意味を訴えているのか、結果としてタロットカードの意味に沿っているのかの違いがあります。
どちらにせよ、タロットカードを頭と体に馴染ませるには「夢」を使うのが最も手っ取り早いのです。
次回取り上げますが、日頃からなにかをする前にタロットカードをシャッフルして1枚引く。そしてそのカードが行動の結果をどのように暗示していたのか。それを紐付けていくだけでも、カードに親しめますよ。
「夢」リーディングで慣れてきたら、ぜひ「ワンカード」を試してみてください。
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