第14話 VI THE LOVERS. 恋人たち
VI THE LOVERS. 恋人たち
双児宮(双子座) オレンジ
恋人たちが示すのは「調和」「純愛」「選択」「合一」です。
粗雑な物質的欲望に汚される前、エデンの園のアダムとイブ、その若さ、純潔、無垢、「純愛」を示唆しています。
私たちは「五感を通して分析する」顕在意識の心を持っています。これを人格化したのが右の裸の男性です。
また私たちは記憶が蓄えられ、高められた感覚が私たちをシンボリズムの世界──過去・現在・未来の知識、内なる感覚、見ることのできない領域──へと運ぶ潜在意識を持っています。これを人格化したのが左の裸の女性です。
そして私たちには三つ目の意識つまり大天使ラファエルが表す超越意識を持ち、私たちの内面に宿る創造神の波動と力とのコンタクトを表し「調和」を図ります。女性はラファエルを見ているのです。
ある状況ないしは関係性が発展していく状態、あるいはたいていの場合、来たるべき変化を告げています。
現在の問題に関連する新たな情報がやってくるのを待つべきです。
イブはラファエルに惹かれながらもアダムを「選択」しなければなりません。人間の男女が「合一」しなければ人類は進化しないからです。
他者の存在によってかき乱される恐れがあることを示していることもあります。
仮に質問が人間関係に関することならば、その状況に第三の人物が関与している可能性も示唆しています。
仮にこのカードが仕事に関して出た場合は、別の仕事へと魅力を感じてしまうかもしれません。あるいは誰かがあなたの仕事を狙っている可能性もあります。
甘言には乗らないよう注意するべきです。
問題の根源にあるものと取り組んでいくべきであることを意味します。
どこで間違った方向に進んでしまったのかを見つけ、可能であるなら改め、破綻したものを再び作り直すべきです。
「恋人たち」は公認された結婚を表します。
また「節制」で性的結合を果たし完成される、魔術的な結婚儀式の始まりを暗示しています。
ある特定の愛情関係ないしはその愛の表現というよりも、純粋な愛そのものと関連します。
このカードは愛によってひとつになること、そして愛することの純真さを表しているのです。
「恋人たち」は情熱、調和を意味し、また均衡を見出すことを示しています。
そのためこのカードは「力」や「カップの2」などのような関係性を意味する他のカードによって強められます。
仮にコート・カードが出ているなら、ひとつになることを求めるエネルギーを示しているのです。
【正位置】
「調和」バランス、合理的知性と感情が互いに調和している。
「純愛」出会い、トキメキ、期待感、幸福の到来、恋に恋する純粋さ。
「選択」(正しい)選択。人生を選び取る、どちらの道を行くかを迫られる、試練の克服。意思決定。
「合一」情熱、心地よさ、セックス。
「愉悦」喜び、娯楽、遊び、レジャー、欲望、ヒーリング。
「均衡」上手なコミュニケーション、バランス。
質問者には決断が求められています。選択が正しいものであるかどうか確かめるため、質問者は自分とは何か、自分にとっていったい何が必要なのかということを自分に問いかけなくてはいけません。
【職業と為人】楽しい恋愛、コミュニケーション、充実した異性関係。ビジネスやクリエイティブな仕事における良いパートナーシップ。
このカードは対人関係では誠実で、バランスのとれた対人関係、特に結婚とかパートナーシップを意味します。健康面では、ラファエルのヒーリングパワーの影響下にあるということから、体調が整ってくることを暗示します。双子座に属し、知性・知識との関連が出てきます。感情と知性がバランスし、幸福を手にできます。
【逆位置】
「放逸」優柔不断、無責任に楽しむ。ヒーリング力が乏しい。
「気まぐれ」飽きっぽい、いいかげん、その場限り。
「誘惑」火遊び、不誠実な異性関係、快楽に溺れる、浮気っぽい態度、三角関係、二人の異性をかけもちにする。
「干渉」意思決定の際の妨害、コミュニケーションでの障害、お節介、アンバランス。
「葛藤」感情と考えまたは価値観の間の葛藤。迷い、間違った選択。
「破局」失恋、別れ。結婚や異性との関係での困難。
【職業と為人】結婚詐欺、浮気の露見。コミュニケーション下手・不足。
心が自分から離れてしまっています。知性はありますが、感情がありません。このアンバランスによって、間違った意思決定をしてしまいます。自分自身に必要なものをとらえることができません。招かれざる提案や干渉があり、計画やアイデア、最終決断が妨害されます。
両親、親戚、子供や他の人の干渉・お節介で、日常生活や共同作業の中に葛藤を生み出します。コミュニケーションでは、正直・誠実でいられないため、恋愛、結婚、パートナーシップが困難なものになります。健康面では、治療そのものに問題があるようです。
人間関係をあれこれする時期ではありません(とくに「隠者」や「高位の女司祭」が一緒に出てきてている場合)。
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