第11話 夏休み②
「おまたせ、似合ってる?」と聞かれ、
「皆さんとても似合っています。」とそのまま返した。
時峰先輩は、品のある女性の雰囲気を漂わせる黒の水着姿で、天草さんは、遊び心感じる水色の水着で水瀬さんは、パステルグリーンの大人しさを感じる水着で、如月さんはピンクの可愛らしい水着を着ている。
荷物をまとめビーチに向かった。
ビーチではビーチボールで遊んだり、マリンスポーツをしたり、バーベキューや、スイカ割り、花火などをして日が沈むまで遊んだ。
「今から、肝試しをしよう」と、時峰先輩が急に言い出した。
「ここにあるくじを引いて、同じ色の人とペアを組んでね」くじの結果、僕と天草さんペアと時峰先輩・水瀬さん・如月さんペアに分かれた。
先輩がルートを説明し、先に時峰先輩・水瀬さん・如月さんペアがスタートし、5分後に僕と天草さんがスタートした。肝試しは順調に進んだ。前のペアが悲鳴をあげ怖さが倍増している中、天草さんが途中怖さで動けなくなった。
「怖いよ」天草さんはその場に留まり少し涙がこぼれていた。
「大丈夫? 僕が付いているから怖くないよ」少しでも天草さんの怖さが減ればいいなと思った。
「あと少しでスタート地点に着くから手を繋いで行こう。」そう言うと天草さんは僕の手をギュッと握ってゆっくり歩き始めた。
無事に辿り着き肝試しは終わった。
部屋に戻り、ぼんやりしていると、部屋に、天草さんが「1人じゃ怖いから一緒に寝たい」と、僕の布団に入って一緒に寝た。
2日目は、別荘の近くをしばらく観光して2日目を終えた。
数日後、地元で夏祭りがあることを知り、みんなで行くことになった。
祭り当日の夕方5時15分、集合場所の公園に集合時間の12分前に着いた。僕は1人でみんなが来るのを待っていた。
それぞれ浴衣を着て、集合場所に集まった。
「みんな、とても浴衣似合っています。」
「ありがとう」少し恥ずかしそうにお礼を言った。
色んな出店を周り、夏祭りを楽しんだ。
たくさんの思い出を作った夏休みもあっという間に終わり、新学期が始まった。
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