第10話 夏休み①
夏休みに入り、写真部のみんなでそれぞれバイトをすることになった。僕と天草さんは本が好きという事で、近所の本屋で働くことになり、水瀬さんと如月さんはお菓子やパン作りが好きなことから製菓店で働くことにした。時峰先輩は今年受験という事で勉強に集中することになった。
「本日からよろしくお願いします」僕と天草さんは声を合わせて挨拶をした。
「店長の
「早速だけどこの制服に着替えて、私のところに来てくれる」奥の部屋へと入っていった。
「天草さん、先に着替えていいよ。」
「ありがとう」天草さんは更衣室で着替えを始めた。服を脱ぐ音が聞こえてその場に居るのが恥ずかしくなってきた。しばらくして、更衣室から出てきて僕も着替えることにした。
「早速だけど仕事を頼んでもいいかな?売れなくて残った本や雑誌などがあるから、この箱に詰めてくれる?できるだけジャンルごとに分けて欲しい。終わったら呼んでね。」
「はい、分かりました。」返事を返すと、店長は他の業務に戻った。
黙々と、作業を進めあっという間に終わってしまった。
「店長、箱詰め終わりました。」
「早かったね。2人ともこっちにきて。」言われるがままに店長の後ろを着いて行った。
「今から色んな本棚を見てまわって在庫確認をして欲しいの」返事をして、作業に取り掛かった。
「ほとんどこんな感じの作業が続くから気楽にやっていけばいいよ」
僕と天草さんは週に2.3日この本屋のバイトに励んだ。
一方、水瀬さんと如月さんとはバイト先は違うけどラインを通じて色んなことを教えて貰った。
あっという間に7月も終わり、8月に入り、2週間がすぎた。
時峰先輩の提案で写真部のみんなで時峰先輩の親の別荘でお泊まり会をすることになった。
「大丈夫なんですか?使わせていただいて」
「私、今年で卒業だからみんなとの思い出作りたかったの」そう言い、後日別荘を訪ねた。
「自分の家だと思ってくつろいでいいからね」
時刻は14時を回り、15時になろうとしている。
「夕食まで時間があるからビーチで泳ぎましょう。」各自の部屋で着替えをし、先輩の別荘の近くのプライベートビーチで遊ぶことになった。
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