第7話 2人きりのお泊まり会
一旦帰宅し、お泊まり会の準備を済ませ、再び天草さんの家へと向かった。向かっている途中1件の通知が入った。
-私の家の近くになったら一旦、電話をください-
-わかった。あと3分位で着くから電話するね-
僕の家の近くのスーパーで軽食と飲み物を買って急いで天草さんの家へと向かった。
-家に着いたよ-
-玄関の鍵、開けているから上がっていいよ。後、お願いがあって、玄関の鍵も閉めてくれたらありがたいのですがお願いしてもいいかな-
-わかった。鍵を閉めればいいんだね-
-ありがとう。そしたら、私の部屋で待ってて-
言われるがままに玄関の鍵を閉めて、「お邪魔します」と、一言伝え、天草さんの部屋へと向かった。
10分くらいすると、天草さんが可愛らしい部屋着で部屋に入ってきた。
「ごめんね。倉岡君。待たせてしまって。」
「うん、大丈夫だよ。読みかけの小説を読んでたから大丈夫だよ。」
「そうなんだ。今、どんな小説を読んでいたの」
「簡単に言うと、知識のぶつかり合い」
「私も読みたい。」と僕の隣に座り込み、興味津々で僕のスマホ画面を覗き込んできた。
「天草さん、今読んでいる小説は話数が多くて、途中から読むと、話の内容が分からなくなるけど大丈夫」
「僕の家に、この小説を持ってるから今度か貸そうか」
「いいの? でも、それじゃ倉岡君に悪いよ」
「この小説なら、家に帰っても読めるし、なんせ、天草さんの家なのに自分がしたいことしている方が悪いよ」
こうして、天草さんと一緒に映画を見たり、動画を見たりして、2人きりの時間を満喫した。
スマホの画面を見ると、23時48分を表示しており、天草さんがウトウトし始め、そろそろ寝ないといけない時間になっていた。
「天草さん、このまま寝たら風邪ひくよ。ベッドで寝よう。」
「倉岡君も一緒に寝る」
「僕は、床で寝るから大丈夫だよ」
「ダメ。ここは私の部屋だから私の言うことは絶対なの」顔を膨らませ、僕の顔を睨んでくる。
「わかった。僕も一緒に寝るからもう、そんな顔しないで」
天草さんは膨らませた顔から一瞬で笑顔に変わり、とても嬉しそうだった。
ベッドに入り、上を見ていると、天草さんが僕を抱き枕にして寝ていた。僕の腕に天草さんの胸の感触が伝わり、眠りたくても眠れなかった。
こうして、お泊まり会は無事に終わり、学校が始まった。
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