第5話 ゴールデンウィーク交流会~2日目~

交流会2日目の朝、次の予定までは、時間がありそれぞれ自由時間が与えられた。

「今から、昼食まで自由時間とします。昼食は、昨日野外炊飯をした砂浜でバーベキューをします。では、解散。」と、先生はそう告一目散に部屋を後にした。

水瀬さんと時峰先輩は席を立ち荷物を持って外に部屋を出ていった。

如月さんと天草さんは自分のパソコンとタブレットを広げ、作業をし始めた。

「天草さんと如月さんは何をしているのですか。」恐る恐る話しかけると、

「私、ネットで小説を書いているの」

「私も、SNSを通じて、リクエストにお答えして、イラストを描いています」2人は淡々と説明した。

邪魔をしてはいけないと思い、ベランダに行き周りの風景を眺めていると、時峰先輩と水瀬さんを見かけると2人はなにか作業をしていた。気になり、部屋を出て、2人のところに行き、「あの、2人は何をしているのですか」と、聞くと「風景画を描いているの、私は元々、日常的な風景を描くのが好きでたまにこうやって描いているの」水瀬さんは説明を終えると、構図を決めながらスケッチを始めた。「小学校では合唱部中学校では軽音部にはいっていたのそして今は、経験を生かして作詞と歌を歌ってるの」と言いパソコンで歌詞のイメージをあぶりだし始めた。

邪魔をしてはいけないので部屋に戻ることにした。

部員のみんなみたいになにかすごいこととかできないので勉強をすることにした。

みんなが作業に取り組んでから何時間が経っただろうか。

時計を見ると、10時になっていた。あれから3時間が経過し、少しお腹がすいた。昼食がバーベキューなため今は我慢をし、勉強に集中することにした。

しばらくして、如月さんと天草さんが「終わった」と、同時に声を上げた。

びっくりして肩がびくっと上がってしまい視線をあげると、ふたりが僕の方を見てくすっと笑いこの場に居るのが恥ずかしくなり逃げ出したくなった。すると、部屋の扉が思いっきり開き時峰先輩と水瀬さんが「終わりました」と声を合わせ部屋に戻ってきた。

「お疲れ様です」と、みんなに伝えると時が止まったかのように静まり返り沈黙が走った。

頭の中で「僕なにかやばいこと言った」と思うと、僕以外みんな笑い出した。

恥ずかしくなり、「誰か僕を今ここで殺して」と、心の中で叫んでいた。

「そういえば私たちまだ、写真部のグループライン作ってなかったから今作ろう」と、時峰先輩はそういい、自分のスマホでラインを開きQRを僕たちに見せ、ラインを追加し、グループラインが作成された。

「なにか楽しそうな笑い声が聞こえたけどそろそろ時間だから降りてきてね」と、先生が扉を開きそう伝え、僕達は、バーベキュー会場へと向かった。

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