山に関する怖い話

カイ サン

第1話 山の洞窟

経験した怖い話のまとめです。


僕は小学校三年生の頃、家の事情で都市から田舎へ引っ越すことになりました。

初めての引っ越しで、正直当時の僕にとっては少し寂しい思い出となりました。

友達と泣き泣き別れ、車に入れられるまでずっと騒いでたのを思い出します。

けど、車が都市高速を超え田舎に入ると僕はすぐに嫌な事を忘れてしまいました。

何せ目の前いっぱいに緑が茂っていたからです。高い山々は緑に囲まれ、その間一面に黄緑色の田んぼがびっしり。田んぼの傍にはぼちぼちと畑が見られ、ジャガイモ、キュウリ、ナス等の野菜が沢山。

畑の中を歩く鷺と空を飛ぶトンボの群れを見て僕は初めて引っ越して良かったと感じられました。

暫く道を進み、車はようやく家に着きました。

引っ越した家は広く、古い日本風味の家でした。

玄関は鉄のドアとは異なり両側から開け閉めできるうな出入口があり、そこから長い廊下が続いてその両サイドに階段、トイレ部屋があるような感じの二階建ての家でした。

一階は広くて二階は小さく。普段の生活は一階で過ごし二階は物入れになってしまい、ある意味で母さんに怒られた時の僕の秘密の隠れ家になっていました。

家の外は他の民家と同様、畑があり小さな井戸も有った。

僕は毎日畑で鳥達と遊んだりトカゲを捕まえたりして遊んでいたが勿論、学校に行かねばならない。

近くにはあまり学校が無かった、けど一つだけ少し遠めな宿泊学校的な学校が有った。

暫く家族は宿泊代や僕の安全を心配していましたが、国の補助金が有るため宿泊代はかなり安くて何より近年学校でいじめや喧嘩は非常に少ないと評判だった学校なので翌年の春入学する事になった。

当時の僕は新しい学校に期待していて急いで、三年生からやり直す事となった。


翌年の春、丁度桜の咲く頃。僕はその学校へ行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

山に関する怖い話 カイ サン @0418

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る