管理する者達



生命と呼ばれる様々な種が。




この世界へと、来てから。




それぞれに繁栄し、殖えてから。。




一体。



どれ程の時間が、経ったのだろうか。




我々は、"創造主"によって12の空の元に生み出され。



この世界の、命ある者達全ての管理を任された。




皆で考え。協力しろ、と。



各々に"使命"を与えられた。




『多種族の共存』




それは、決して。



簡単な事では無かった。




互いにルールを作らせ。



又、種として互いを脅かす事の無い様に、、



我々は、深く。干渉した。




はじめのうちは、皆が可愛がった。



愛くるしくも貧弱だったからだろうか。




我々の時間と比べれば、彼等の時間等。



暇を潰せる程も無いのだから、、




しかし、、。



いや、それ故。と言った方が良いか、、



種は同時に。嘘つきで、残虐でもあった。




自己の利益や、自分の欲望だけを満たし。



共存と呼ばれるモノは次第に支配へと変わった。




我々は彼等の事が煩わしくなると同時に、



手のつけられない存在となった。




彼等は暴走し。



我々は頭を悩ませた。




どうすればいいのか、



正直。分からなかった。




長い話し合いの結果。



我々を信仰する特別な者達だけに、



我々の能力の"欠片"を授ける事にした。




与えらし者。



今で言う、"能力者"という者達の祖。




能力者達は、その力で均衡を保ち、



彼等を束ねる者として、活躍してくれた。




それからは、我々がこの世界に干渉する事も、



少しずつ減っていったのだが。



中には、飽きずに種と関わろうとする者も居た。




、、私も。



その中の一人だったのかも知れない。




だが、また。同じ様にして。



過ちを。歴史を繰り返すかの様に、、



どうしてか。



同じ結果だけが、出てしまった。




与えすぎた力や知識は悪用され。



多種。同種すら、滅ぼした。




だから、、




彼等は我々によって。



一度、滅ぼされかけた。




しかし。



それを見ていた主は、我々に対してお怒りになられ。



以降。我々が居た場所には、帰れなくなった。




何故なら。



我々が任されていたのは、管理であり。



滅ぼす事では無かったからだ。。




100年に一度。集まるだけの顔ぶりだったが。



この世界に閉じ込められてからは、



互いに反発し合うようになり。



我々の意志として、種を。



争い事に使う様になった。




種は我々の怒りの矛先として、



暇潰を潰すかの如く、命を使われた。




この世界に閉じ込められて以来。



我々は主と対話する事等無く。




主は、我々の目の前に。



姿を表して下さる事も無くなった。




"この世界から解放される唯一の道"




元の場所に帰る方法。



それは、種を繁栄させる事だと。



皆は薄々気付いてはいたのだが。




閉じ込めた主を憎み。



役割や、使命から逃げ。




自分勝手に、、



この世界を自分達の住みやすい仕様に変えていった。




そんな頃からだろう、、



不思議な能力を持った者達が、



この世界に現れる様になった。




彼等はその能力を使い、混乱すら招いたものの。



閉ざされた世界に"風"を通した。




我々に対抗する為の者達。




主から送られてきたと、考えた彼等は。



異世界人狩りを始め、対抗する組織。




異世界人達で結成された、




『ギルド』




を潰した。



これは、この世界で最も醜い争いだったが、



我々が学びを得たモノもあった。




それは、、。




んんっ。



話が長過ぎたな。




そろそろ飽きた頃だろう。



、、私も昔話に疲れてしまった。




いつか。



何かが、変わると信じ。




私は。



その時を待っている。




彼等がそうなってしまったのも分かる。



だが。



それらは、我々が招いてしまった結果なのだ。




でも何処かで。



心の奥底では、、




我々をとめてくれる者を。



導いてくれる者を。




きっと。待っているのだ。




きたる日はいずれ。



いや、必ず。




訪れるだろう。




この世界の終末も。




我々が滅びる日も。






































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