来世で、



少年1「何か臭くね?」



少年2「うわ。本当だ。」



少年3「病気が移るわ、」




弱い人間は、自分達が弱いから。



それを、誤魔化すかの様に、



他人を貶したり、差別したりする。




他人が怖くて。一人じゃ何も出来ないから。



同じ様な奴等と。光を遮る。




虐めの理由なんて、何でもいい。



貧乏だから。携帯持ってないから。



そこから、臭い。汚い。が始まった。




結果、現状が全て。




そもそも虐めに正当性等ないのだから。



担任「ほらっ。そこまでにしとけよ?



怪我でもしたらどうする??




えー。教科書の、、、」




大人は、誰も助けてはくれない。



いや、、。見てすらいない。




むしろ、見ようともしない。




彼女の机に花が飾られて。



ようやく、罵声を浴びせ、恐喝しはじめた。



担任「虐めなんて許さねえぞ!!」




僕がもっと早くに気付けばと。



そう、思った時には手遅れだった。




あるチャットのサイトで、



話が合う子が居た。



他愛もない話をして、



日常疲れの、癒しになっていた。




いつからか、好意と呼ばれるモノも、



思春期ながらに、抱く様になっていった。




彼女は、学校が嫌いな様だった。



僕も好きな方では無かったから、



そんな話を2人でしたりもした。




"もう、ここへは、来ないかも知れません"




そう、言い残し、彼女は消えて行った。




葬儀の日。



クラスの皆で立ち合った。



彼女は母子家庭だった。




母親はただ。



『ごめんなさい、』



と、そう繰り返した。




彼女には、唯一の友達が居た様だった。



ネットで話している人。でも、



"その人でさえも"



助けてはくれなかった様だ。




しばらくして、ネットの子から、



久しぶりのチャットが来た。




急にごめんなさい。



私はこの子の母親です。



娘は亡くなりました。



仲良くしてくれてありがとう。




僕は背筋が凍った。



こんな事。あるのかと。



違う人だ。



そう、決めつけた。




それは、、。何とも、、



言葉や文章では、言い表せません。



宜しければ、花を手向けに



行ってもいいでしょうか?




確認するかの様に誘導する。



まさか。まさか、ね。




意外にも、直ぐに返事が来た。



住所は、僕の直ぐ側のお墓だった。




"あの子も喜ぶと思います"




僕は、絶叫した。



チャットの相手は、"彼女"だった。




そんな事、、、ある訳がない。




僕は、、。



彼女の唯一の友達。




その"本人"だった。




標的が居なくなった場所には、



新たな的が生まれる。




少年3「お前。



"アイツ"



と、連絡取ってたんだってな?」




黙れ。




少年2「もしかして、付き合ってたの?」




黙れ。黙れ。




少年1「えっ。まじ?こいつも病気持ちかよ。」




"ダマレ"




僕は放課後に呼び出され、近くの山へ行った。



そして、リンチに合った。




いてえな、、。




でも、こんなもん。



彼女の痛みと比べれば。



全然痛くはないだろう。




少年3「きめんだよ!」




お前らがな。




少年2「くせえわ。」




お前らがな。




少年1「早く"アイツ"みてえに、



死んでくれないかな?」




ブチン!




その時。何か、切れてはイケないモノが。



鈍い音と共に弾け切れた。




少年3「金。持ってかたか?」



少年2「また、やられてえのか?」



少年1「マジ。キショいんだけど。」




『死ね。』




少年3「は?」



少年2「誰に言ってんの?」



少年1「やるか、こいつ。」




『死ねぇえ!!!!』




燃え上がる何かに、脈を放ち、



頭がカァーっと、熱くなる。




自分が。コイツらと同じだった事。



彼女を見てみぬフリをしていた事。



彼女を助けられなかった事。




"うわぁあああああ!!"




壊れたラジオの様に、



雑音が混じる様な声。




真っ赤に染まる視界は涙と共に流れた。




皆。顔の原形すら無かった。



「うえっ、、、」




ああ。



せめて、、。




また。




彼女と話したかった。




彼女に逢いたい、、



彼女と、もっと。仲良くなりたい。



もっと。沢山話して、、。




次こそは、、




彼女を。守りたい!!!




自ら刃物を突き刺し、



赤い液体が、ゆっくりと流れ出た。



痛いな、、。




「、、、、、?」



真っ暗な視界。



何かを被っている子。



何処か懐かしい様な、、。




「、、、、、、!」



助けなきゃ。



彼女が困ってる。



「、、、、?」



「、、、、。」




大丈夫。



僕がずっとそばに居るよ?



僕が守ってあげる。




「、、、、。」



「、?」




誰だか知らない君は。



僕の手をそっと握った。




言葉も分からないし、



ここが何処なのかも分からない。




けど、君と一緒なら。



何も要らないよ。




ただ。



そう、想った。



























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