4 マグノリアの悪魔
「……ゲームだ、レオ・フランベール。交互に質問しよう。それに、必ず違うと答える」
法衣の男、カルロはそう、レオに言葉を投げてくる。それを前に、レオは頷いた。
「悪くないな、平和的だ。なんでも聞いてくれ」
そう言ったレオを眺めて……カルロは、問いを投げた。
「お前はこの世界に満足している」
「違う」
答えた直後――レオの人形は真実を告げる。
『満足してない訳ないだろう。俺の掴んだ、俺の望んだ世界だぞ?平和に遊んでられる。それ以上の世界があるか?』
そう言った人形を、カルロは眺め……それを横に、レオは肩を竦め、幕を閉じている舞台を前に、頬杖を突き、言った。
「次は俺の番だな。お前はこの世界に絶望している」
「……違う」
カルロの言葉に、人形が声を上げる。
『絶望しているさ。私は魔王様を守れなかった。いや、魔王様を守る機会すらなかった。使徒と寵愛を受けながら、最後の場所に居合わせる事が出来なかった……』
それが、カルロの本音らしい。世界を嫌っていると言うより……。
と、思案するレオの耳に、カルロの次の問いが届く。
「レオ・フランベール。お前はこの世界が正しいと思っている」
「違う」
『………………』
人形は、沈黙していた。それに、カルロが視線を向ける。
「正しいと思っていないのか?」
「俺の番だろ、カルロ。そうだな……カルロ。お前は自分自身の人生に後悔している」
「……違う」
「後悔していない訳がないだろう。魔王様が私に価値を与えた。魔王様が私に正義を与えた。その正義を守る事が出来ず、魔王様の為に働く事が出来ず、なぜ後悔せずにいられる」
魔王の理想を継いで、世界を滅ぼそうとしている。その動機は、今も魔王に心酔しているという訳ではなく、……使徒でありながら守れなかった罪悪感か。やはり、こいつの望みは、世界を滅ぼす方ではなく……。
そう、思案するレオを横に、カルロはまた問いを投げる。
「お前はこの世界が間違っていると思っている」
「違う」
『………………』
人形はまた沈黙した。途端、カルロはレオを睨み付け、言い放った。
「お前はこのゲームに何か細工をしている」
それを横に、涼しげな顔で、レオは言った。
「ああ。ずるをしてるよ」
『何にもしてない。両方俺の本音だ。俺はこの世界を正しいとも間違っているとも、思ってない』
「………………」
そのレオの本音に、カルロは黙り込み……それを横目に、レオは言った。
「ずるしたのはお前だな。2回質問を投げた。まあ、見逃してやるよ。で、俺の番だな……。お前はかつて、絶望するほどに他人に騙されたことがある」
「違う、」
答えたカルロ――カルロの人形はすぐに真実を吐く。
『騙されたさ、教義に、人間に。この世に救いがあると私は信じていた。救いがあると信じて、私は異教徒を罰した。廃した。だが……それで得たものはなんだ?奴らはただ私腹を肥やしていたばかり……醜い豚ばかりだ、この世界は』
何かしらの宗教組織――その末端だったとかか?
異教を廃する、と言う正義の元に争いばかり続け私腹を肥やす集団は、かつて幾つもあった。それこそ、アリシアが居た小国もその一つだ。
ある意味アリシアと似た境遇で、妄信的に従った正義、いや、正義を唄っていた上流階級に騙された、か。
そんな思考を片隅に、レオは言う。
「お前の番だろ?」
「……フェアなゲームだ」
「飛ばした分、また俺の番か。良いだろう。……お前はカルト宗教の末端で、信じるままに悪行を成した」
「違う」
『その通りだ。……嘘は裁かれるべきだ。なくすべきだ。そうでないなら、嘘を吐く者をこの世から抹殺しなければならない』
「あんた自身が一番カルトな気がするな。……そっちの番だぞ?」
そう言ったレオを睨み、カルロは言う。
「レオ・フランベール。正しい訳でも間違っている訳でもないとは、どういう事だ」
「その質問、違うって答えられないぞ?」
「…………、」
レオの言葉に、カルロは苛立たしく歯噛みし、それから言った。
「レオ・フランベール。お前はこの世界を、正しいとも、間違っているとも、思っていない」
「違う」
『………………』
レオの人形はまた、何も言わない。それを、疑うように眺めたカルロを横に、レオは肩を竦めた。
「白黒つけられない問題も世の中にあるだろ?わかった……俺はこの世界を絶対的に正しいと思っている」
『そんな訳がないだろう。絶対的に正しい世界なんて存在するわけがない。そんなもの不可能だ。俺が勝って、見掛け上まだ平和ってだけの話だ。醜い部分は酷く醜い。俺自身も含めてな』
レオの本音はこう語り……そして、レオはまた言う。
「俺はこの世界が絶対的に間違っていると思っている」
『それもまたノーだ。少なくとも戦争ばっかりしてた時よりはマシだ。俺が平和に暮らしてる。俺のまわりも平和で、下らない事ばっかりしてる。それが間違ってるとは思わない』
そう、レオの人形はまた語り……レオは肩を竦めた。
「ああ、安心しろ。今のは俺の独り言だ。ゲームに戻ろう……あ~、今どっちの番だ?」
そう言ったレオを、カルロは睨み……やがて呟く。
「お前の番だ、レオ・フランベール」
「そうか。なら……そうだな、カルロ。お前は、マリアに魔王の魂を入れられる可能性がある魔術を見つけた。だが、その魔術が、……儀式が本当に成功するとは思っていない」
「違う」
『…………』
カルロの返答に、カルロの人形は何も言わない。
心底、あのマリアに使った魔術の結果、魔王が復活すると思っているらしい。そんなカルロを横目に、レオは声を投げた。
「信じてるのか?……信じたいのか?可能性を」
そのレオの問いかけに――カルロは眉を顰めた。
レオはばらしている。自分の能力を。それを当然カルロも念頭に置いている。だから、カルロは問う。
「レオ・フランベール。……お前は私が魔王様の再臨に使う魔術を知っている」
「違う」
『知ってるさ。結果までな。俺の魔法はそう言う能力だ。知ってて戻って来た』
レオの人形はそう真実を答え、……そんなレオの人形に、あるいはレオ自身に視線を向けた末に……カルロは言った。
「お前の番だ、レオ・フランベール」
その言葉に、レオはすぐに、カルロへと問いを投げかける。
「そうか。なら、カルロ。お前は、マリアに魔王の魂を入れられる可能性がある魔術を見つけた。だが、その魔術が、……儀式が本当に成功するとは思っていない」
さっきとまったく同じ質問だ。
それは当然、カルロにもわかっているのだろう。カルロは眉を顰めながら……。
「違う」
そう答え、そして、カルロの本音もまた、
『…………』
当然、沈黙したまま。
それを前に、レオはその返答をあらかじめ予想していたかのように、すぐに言う。
「カルロ。そっちの番だぞ?」
そう、迷いなく主導権を回してきたレオを前に、カルロは僅かに眉を顰める。
「同じ質問を……貴様何を考えて……。まあ良い。結果か、良いだろう。レオ・フランベール。お前は魔王の再臨を目撃した。その未来を変える為に魔法を使った」
「違う」
『……確かにそうだな。魔王は再臨する。それを変える為に俺は戻って来た』
そう、レオの人形が答えた途端、どこか勝ち誇るように、カルロはレオを見る。
自身の勝利を確信した……そんな雰囲気だ。が、それを横に、レオはすぐさままた、問いを投げる。
「俺の番だな。カルロ。お前は、マリアに魔王の魂を入れられる可能性がある魔術を見つけた。だが、その魔術が、……儀式が本当に成功するとは思っていない」
また、まったく同じ問いを。それを前に、カルロは吐き捨てた。
「見苦しいな……。違う」
『…………』
当然、人形は何も言わず、それを横目に、もはや小ばかにするように、カルロは言う。
「もう、このゲームは終わりだな。勝敗は見えた」
「いいや、終わりじゃない。お前の番だぞ?ここに未来を知ってる男がいる。聞きたいことはないのか、カルロ?」
ポーカーフェイス……いや、それよりも一歩挑発的な、余裕の表情を浮かべて、レオはそう言った。
それを横に、どこか苛立たし気にカルロは眉を顰め……それから、言う。
「……フン。私の見つけた魔術は正しかった。その結果、魔王様が復活した。それをお前は目撃した」
「違う」
レオは答え、そして、真実を告げるレオの人形は……。
『…………』
何も言わない。その事実を前に、カルロは顔を顰めた。
「なに?……どういう事だ、」
理解が追い付いていないんだろうカルロを横に、なお涼し気に、レオは言った。
「俺の番だな?……パス。今お前に聞きたいことは思いつかなかった。さあ、お前の番だ」
「…………ッ、」
苛立たし気に歯噛みし、カルロは思考を巡らせている。それを、横目に眺めて……。
(人は信じたいことを信じる。占いと同じだ、)
……そう、レオは胸中、あるいは現実に、ほくそ笑んだ。
心理戦、と言うより心理的な誘導だ。
未来を知る事が出来ると言うのは、誘惑だ。それもまた占いが有難がられるのと同じ、魔性に近い誘惑。
入れ込んだ計画があるのであれば、その成否をあらかじめ知りたいと考えるのは人の性だろう。その可能性を、レオはカルロの前でちらつかせた。あらかじめ結果を知れる可能性を。
そしてそれに、カルロが食いついて来た。
レオが魔術を知っているという事を、確認した。
そして、魔王が再臨すると言う事実も、確認した。
それは確かに、普通であれば、レオがこの勝敗の条件が不確かな、どちらかが折れるまで続く問答に敗北したと確信する根拠になるだろう。
だが、レオは余裕を崩さない。余裕を崩さないレオを前に、カルロは更に問いを投げ……結果として、レオの側からは一貫性があるものの、カルロからすれば一貫性がすぐに思い至らないロジックが、カルロの中に出来上がる。
魔王は再臨する。
だが、魔術自体は失敗する。
本来なら、カルロは敵の戯言と流せば良いだけの話だ。だが、カルロには今幾つも、この問答で得た情報が確かであると言う根拠が内心に出来上がっている。
そもそも、これがカルロの能力である事。
それを通して、レオが自分の能力を告げた事。
そして、今直前に知った、“魔王が再臨する”と言うレオからの情報。
人は信じたいことを信じる。カルロは無意識に、魔王が再臨すると言うレオの言葉を、未来を知っている男の言葉を信頼する。だから、それが内面で矛盾すれば……。
(混乱する……)
混乱すれば精神と知性は脆くなる。この、今カッコつけてる童貞が女を前に散々振り回されていたのと同じように。色仕掛けに即落ちしていたように。
あるいは……魔王の使徒とは言え話術と詐欺で近頃生計を立てていたらしい男だ。
その辺りも、自覚したのだろう。言葉短く、カルロは問いを投げてくる。
「魔王様は、再臨する……再び、この世界に現れる」
「違う」
即答したレオの声に、レオの人形は答えた。
『再臨は、するな。そうだ。この世に再び魔王は現れる』
そんなレオを横目に、カルロは続けて、さっきと微妙に違う問いを投げた。
「……魔王様は、復活する」
「違う」
『…………』
レオの言葉に人形は反応せず……カルロは露骨に、表情を歪めていた。
その違いが、カルロにはわかったのだろう。そう、表情を歪めるカルロを横に、レオは問いを投げた。
「俺の番か?カルロ。お前は、マリアに魔王の魂を入れられる可能性がある魔術を見つけた。だが、その魔術が、……儀式が本当に成功するとは思っていない」
さっき何度か繰り返したのと、まったく同じ問いを。
「違う」
当然、カルロはそう答える。そして、さっきまでは、それに人形は沈黙を返しただけだ。
だが、この法衣の男は、レオに問いを投げた結果……その信心が揺らいでいる。だから、
『魔術は、成功、しない?再臨はするが、復活はしない。かつての魔王様ではない……?』
「…………ッ、」
その、自身の本音に苛立ったように、カルロは顔を歪める。
それを横目に、赤い目の英雄――マグノリアの悪魔は嗤い、
「お前の番だぞ?」
そう、問いかけた。
悪魔とは往々にして口先と希望で信心を揺らがせるものだ……そんなマグノリアの悪魔を睨み付け、カルロは言う。
「良いだろう。魔王様は復活しない。魔術は失敗した。その理由をお前は知っている」
「違う」
涼し気にレオは答え、……レオの本心は言う。
『ああ、知っている。……そもそもそれは復活の為の魔術じゃなかった。新しい、魔王の分身を作る為の魔術だ。魔王の愛玩用の人形を、新しく作るだけだ。魔王の魂が帰ってくる訳じゃない』
そして、その言葉をカルロが理解し、考える前に……自分の番が来た悪魔はまた問う。
「カルロ。お前は、マリアに魔王の魂を入れられる可能性がある魔術を見つけた。だが、その魔術が、……儀式が本当に成功するとは思っていない」
……まったく、同じ質問を。
お前はお前の勝利を信じているのか?お前はお前の理想が叶うと信じているのか?お前はお前の準備が足りていると信じているのか?お前はお前が用意した策がまだ十全だと、断言できるのか?
まったく同じ問いを投げ続け、信心を揺らがせる。
そう嗤うマグノリアの悪魔を横に……。
「…………」
カルロは苛立たし気に、何も言わなかった。
何も言わない事こそが、何よりの答え……揺らいでいると何より雄弁に沈黙が告げている。
それを横に、レオはほくそ笑み、言う。
「答えられないか。まあ、良いだろう。ほら、お前の番だぞ。今度は何が聞きたい?」
そう挑発的な言葉を投げたレオを、カルロは苛立たしく睨み付け……やがて、吐き捨てた。
「パスだ」
(勝ったな、)
カルロが言った瞬間に、レオはそう判断し……そして間を置かず問いを投げる。
「なら、また俺の番か。そうだな……お前はこの半年、見掛け上平和な世界が、案外楽しかった」
「違う」
そう、カルロは応え、その人形は語る。
『楽しくは、あった。占いだの、そんな話術を信奉し、誘導され、私の情報源になる。口先だけ信じてただ盲目的に笑っている。それだけの……それだけで済む世界だ。その後に、悲劇はない。想いが実ったと私に感謝する。愚かしい。愚かしいが、あるべき嘘だ。……私は嘘を、仮初を許容していた』
そのカルロの本音に、カルロ自身が顔を顰めている。
それは、レオがあらかじめ予想していた範囲の答えだ。情報収集の時、マルコが問い掛けたのと同じ言葉。それに、カルロは揺らぎかけていた……。
それを横に、レオはカルロに言う。
「お前の番だぞ?」
「………………」
答えないカルロを、レオは眺め続け……やがて、その沈黙に負けたかのように、カルロが履き捨てる。
「パスだ、」
言われた途端、レオは言う。
「ならまた、俺の番だ。お前はもう、世界を滅ぼしたいとは思っていない。ただ、信奉する相手を失った後悔から逃げたかっただけだ。ただ、守れなかった主君に再会したいだけ」
「違う」
『……私はなぜ、居合わせる事が出来なかった。魔王様の最期に……なぜ役立つことが出来なかった。なぜ、失わせてしまった……』
敗軍の将の後悔が漏れている……そのカルロの答えも、レオの予想の範囲内。
このゲームを始めた直後の、最初の問い。この世界に絶望しているか?
それに対するカルロの本音が、“魔王を守れなかった”だ。
つまり、それがカルロの、一番の弱みと言う事である。何よりも絶望しているのは、この世界のありようではなく、魔王を守り切れなかった、その最後の場で働けなかった、自分自身に対してのモノ。
意思を継ごう、と言う想いはあったんだろう。だがそれ以上の動機が、おそらく、魔王との再会。だから、その本当の動機の方が、それが打ち砕かれる……それが叶わないと理解してしまう事こそが、カルロの弱点。
そこをつけば脆い……そう踏んで、散々信心を踏みにじった上で、レオはそれを白日に晒した。
「お前の番だぞ、カルロ。またパスか?」
そう言葉を投げたレオを横に、カルロはこちらへと視線を向ける事すらなく、苦し気に歯噛みし……そして、何も言わない。
それを横目に、レオは止めを刺した。
「パスだな。……お前は今、諦めた。負けを認めた。失われたモノに二度と会えないってな」
「………………」
そのレオの言葉にも、カルロは答えない。
答えないことが、何よりの答えだった。
「……そうか、」
歯噛みし、俯くカルロを横目に、レオはそう呟き、立ち上がる。
と、だ。そんなレオへと、ふと、カルロが問いを投げて来た。
「レオ。フランベール。お前に問おう。魔王様を殺した時。私がその場に居れば、勝っていたのは我々だった」
「違う。……苦戦はした、間違いなく。だが、結果的には俺が勝ってた。俺は最後まで全部、諦めきれなかった」
結果論だ――そう、実績があるのだ。
捨てたくないもの全て拾い上げた上で魔王を殺せるまでやったと言う、現実が。
レオの言葉に、レオの人形は反応せず……やがて、カルロは俯き、呟いた。
「……どちらにしろ、私は負けるか、」
どこか憑きモノでも落ちたように、カルロは呟き……直後、隅にあった人形――レオの人形とカルロの人形が両方、マネキンに戻る。
完全に勝敗はついた。嘘を禁じた心理戦だ。勝敗条件がない、ゲーム。どちらかが投了するまで終わらないゲーム。
嘘がつけないゲームだ。誰よりも、自分自身に対して。
論破してしまうより、自覚させてしまう方が勝率は高い。そう、誘導するだけ。
負けを認めたカルロを横目に、レオは舞台……構って欲しいがためにこんな面倒ごとに首を突っ込んだらしい、魔女の元へと歩んで行き……と、だ。
カルロはそこで、また問いを投げてくる。
「英雄。……今のゲーム。私を相手に何度やった。何度やり直した?私は何度、お前に勝った」
人形はマネキンのまま――もうカルロの魔法は切れている。
まあ、切れていようがいまいが、レオの答えは一つ。
「このゲームは一度目だ。あんたには初見で勝てたよ。……これも俺のブラフかもしれないけどな、」
そう嗤って、英雄、レオ・フランベールは、舞台の奥へと消えて行った……。
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