体育祭の始まり
いつの間にか月日はたち、あっという間に体育祭当日となってしまった
「しょうがない、覚悟を決めるか」
もうトーナメントは素直に出て、素直に負けることに決めた
大勢の観客の前で負ければ僕に対しての勘違いも解けることだろう
そういえば頼んでた装備もやっと来ていた
とても軽く身動きがしやすく走るスピードも上がっていたので想像以上に良かった、他にも色々仕掛けがついていたけど使えこなさそうだったからとりあえず置いておいた
今も念のためとこれからトーナメントがあるため着ているが、常に着ていても気にならないくらい快適だ
ふと時計を見るとトーナメントの開始の1時間前だった、そろそろ選手は会場の中に行かないといけない
「よし!行くぞ!」
もしかしたら善戦ぐらい出来るかもしれないし頑張るぞ!
するとブツブツと誰かの声が聞こえてきた
見ると僕の初戦の対戦相手だ、奇遇だなぁなんて思っていると
「斎藤武、あいつはぶっ殺す。無能力者のくせに調子に乗りやがって
じっくりいたぶって二度と誰かの前に出られないようにしてやる
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す…」
よし!逃げよう!
いや無理無理無理!もう外聞とか気にしてられないわ!
あんな殺意マックスな相手とか聞いてない!
すぐさま駆け出してとにかく逃げた、走って走って走って会場からかなり離れた人気のなさそうな場所にたどり着いた
見てみるともうトーナメント開始30分前だ、今頃僕のことを探し回ってるんじゃ?となると能力を使われたら秒で見つかるんじゃない?
(ん?やばくね?)
このままだと僕は直前に逃げだし、捕まって無理矢理出されて挙げ句の果てにはボコボコにされるという未来が待っている
なんとかしないと…
とりあえずもっと逃げよう!と走り出した瞬間ーーー
50mほど離れたところで時空の歪みのようなものが発生した
そこからなんと完全武装した何人かの人間とその2倍はあろうかと思える図体をした大男が立っていた
「え?まじ?」
大男はこっちを見ると
「お前が斎藤武か…ここにいるのはこの転移を読んでいたからか?
まぁ丁度いい、一度お前とはやり合いたいと思っていたんだ」
(どうしてこうなるんだよおおおぉぉ!!)
side〜大男〜
転移してすぐ近くに斎藤武がいるのを見つけた
(転移の場所を予測したのか?一番早く察知してたどり着き、戦いになる可能性は考えていたが…アイツの予測不可能な転移の場所を当てるとは…)
これは面白くなりそうだ
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