7 落下

 俺は白髪の女の人に服装やバッグを渡され、それに着替えた。


 「着替えたけど....あとはどうすればいいの?」


 「じゃあ、何がしたい?」


 「特にないんだけど....」


 「もう...わかったよ。じゃあ、ないんだったら三度目の人生を送る世界に転移させるけ  ど」


 「ないから早くして!」


 俺は早く行きたかったのでそう言った。


 「わかったよ。後悔しないでね?愛」


 彼女はそう言うと俺から離れていき、そして「さようなら」と彼女が言うと俺の足元の床が無くなり俺はそのまま下に落ちた。

 

 「えっ.....もしかして俺落ちてる....?」


 俺は驚き下を見てみるとかなりの距離があり、少しずつだが下との距離が縮まっているのがわかった。


 「ど、どうしよう!このままじゃまた死んじゃう」


 俺は慌てた。どうすれば助かるのかを考えたが、絶対に助からないと判断し諦めることにした。


 「変に何かしたらろくな目に遭わないし、諦めよ」


 俺は諦めて落ちることにした。その間俺は持っている物を確認しようとした。


 「これ....物が空中に散らばるくね....?もう無理だー!」


 俺はもう無理なんだとわかり、急降下した。


 俺は人が何とか見えるくらいまで近づいた。


 「ん?下から何かが飛んできてる....!?」


 俺は下を見るとこちらに向かって何かが飛んできていることがわかった。何が飛んできているのかはわからなかった。当たり前だけど。

 俺は空中でまともに動けるわけがなく、それに当たってしまった。


 「痛っ....!何これ...当たったところに色がついてるんだけど...」


 俺は服に付いた色のことについて考えた。

 何に当たったんだろう?カラーボール?だとしても届かないはず......いや、ここは知ってる日本じゃないから色々と違うよね。

 私は段々と地面に近づいている。それに加え、耳がヤバい。

 痛いというかなんというか、耳が詰まるような痛さがする。俺は思わず声がでる。


 「耳が痛い。というかもう地上につくんですけど」


 俺がそう言うと、俺は思いっきり地面に衝突した。俺は思いっきり地面に衝突したため体中に反動が響きわたる。

 俺は反動のせいで体が動かず身動きが取れなくなっていた。誰かが来るのではないかと思い恐怖心と絶望感でいっぱいだった。俺の中で漂っていた不安などの感情が一気に吹っ飛ぶかのように意識がなくなった。


 また暗闇の中でさ迷うことになってしまった。俺はどうしようとなっていると誰かの声が聞こえてきた。


 『起きて!』


 そう聞こえる。俺は意識が覚醒してきたので目を開けるとそこには少女がいた。

 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る