第3話 永遠を拒む



 ――永遠に在る


 時を ここに閉じ込める事など 

 どうやったって できやしない


 通り過ぎていく だから美しい

 私は この瞬間を生きられて幸せだ


 世界の向こう側から 呼んでくれた

 あの日の出来事があったから

 その声があったから


 今ここにいられる


 ――永遠を望む


 手をふって別れてしまったけれど


 この世界にはまだ 受け継がれている


 足跡は消えない


 ――永遠を囲む


 記憶の中 焼き付けて

 通り過ぎていくものが 美しい


 長い 長い 世界の歩みのなかで

 誰もが忘れてしまっても

 覚えていられるものがある


 ――永遠を抱く


 この瞬間を生きられて幸せ





「ストーリー」


 不死の力に魅力があるとでも?

 私にそんなアイテムは要らないわね。


 そうね。


 いつか死んでしまうかもしれないわ


 だから?

 私は一瞬だけ鮮烈に輝けてとても幸せよ。


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