第6話 スカイアロー公爵家
没落した領地は王家直轄地になるのだが、かなり遠方になるのと、いくつか公爵家であるスカイアロー家に割り振られたという話をハルトは聞いていた。
――確かに、間に存在してるだけで妨害しているとも言えなくもない、
「…………交易の妨害って、の確かに俺たちの領地があるから通るにしたって大回りしないといけないかもしれないけど」
「スカイアロー公爵にも、いろいろと悪い噂がございますゆえに致し方が無いかもしれませんが…………」
老執事であるセバスにも状況は呑み込めたみたいだ。
(しっかし、どうでもいいとばっちりだよっ!)
スカイアロー公爵家は麻薬や危ない商品を取り扱ってるとの噂も聞く。それが本当ならそもそも王宮が放っておかないと思うんだが。
そうなると、手間を垣間見るに領土が欲しいのは分からなくないが、こっちの都合無視で言われても困る。
「………しかし攻め滅ばされたくなかったら、何かしら譲歩しろって話なんだろうけどさ」
「ハルト様、スカイアロー公爵家はなんと?」
「それが、要求らしいものは何も書いてないんだよね。ただの宣戦布告を知らせる手紙なんだよな」
――そう、手紙には譲歩案などの言葉などが一切ない。
俺たちの条件を飲め、さもなくば、痛い目を見るぞ、と。
どう読んでも直訳するとこう書いてある。
【潔く滅ぼされるがいい】
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