第7話 王宮に助けを求めよう
どう読んでも直訳するとこう書いてある封書。
【潔く滅ぼされるがいい】
(なんというか、ひねりもない直球の文面だよ!)
色々ハルトには思うところはあるが、一つ思いついた。
「そうだ、王宮に直訴しよう」
ハルトが言うのは普通の方法だ。謂れのない話で宣戦布告してるんだから真っ当である。
この国の貴族の大半は勇者の祖先という事もあり、国のルールで私闘を禁止している。
出来なくもないが、王家の許可が必要だったはずだ。
「まず王家に手紙を書こう! 阻止王家からの査問役員を読んで公平性を判断してもらえば…………」
(まず、私闘を禁止してるのに攻めてきたこと、折衷案が一切ない事、あとは・・・)
「あの…、ハルト様」
春t路が考え事をしているとセバスが不安そうな顔でこちらを見てくる。
(真っ当な方法で対抗するんだ。俺は悪くないはずだ)
なのにセバスが青い顔をしている。
「大丈夫だ、こっちには非は無い。ちゃんと説明すれば…………」
「違います…………、なんと申し上げればよいやら…………」
ハルトも勇者の家系であり、高度な教育は受けているから大丈夫だと思っている。
何よりも子孫とはいえ、勇者同士が争うのは良しとしないはずだ。
セバスは南東の山の方向に指をさして言う。
「………あれは、軍隊では?」
「………は?」
ハルトが軍隊を確認してするのと同時に人が走って来る。
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