第2話 唐突な別れ



 永遠の別れになると分かっていたら

 もっと言葉をかわしておけばよかった


 後悔するのは いつも後で

 今さらで


 間に合わないもの


 どうしてもっと笑いかけておかなかったんだろう

 どうしてもっと言葉をかけてやれなかったんだろう


 この世界から 消えて 永遠に出会えない

 それが分かったのは もう後になってばかり


 いつも 今さらばかりで


 頭の中を苦しめていくのは


 いつも 過去ばかりで


 どうしたって 未来なんて 見られない





「ストーリー」


 突然の事故が起きた。


 不幸がくるなら、どうして前もって知らせてくれないんだろう。

 どうして前もって、心の準備をさせてくれないんだろう。

 ううん、こんなもの。勝手だって分かってるよ。


 そうしたらそうしたら、その時は、


 やっぱり、知りたくなかったってきっと思うんだろうね。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る