第3話 もう変わる事のない絶対の事実
知らなければよかった
知らないままでいたかった
何も知らなければ幸せだった
不幸にならずにすんだ
最大の幸福はきっと得られないけれど
きっとそれなりに幸せだった
どうして箱をのぞいてしまったの
後悔しても もう 遅いわ
箱の中から 不幸は飛び出してしまったもの
せめて蓋をあける前に よく確かめるべきだったのよ
箱の色を 形を 模様を 重さを
感触を 匂いを 雰囲気を
後悔しても もう 遅いわ 手遅れね
見てしまったものは 事実
消えてしまったものは 真実
触れてしまったものは 虚構にはもどらない
知ってしまったものは 幻想にはかえらない
詩集F 好奇心は貴方を殺す 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます