第8話 修学旅行1日目
辰巳たちが参加する二泊三日の京都修学旅行。
一日目は、クラスごとに決められた寺社を周り、体験学習を終えてホテルに戻る。
彼らの勝負は二日目。自由散策の時間だった。
一日目の夜。辰巳と祐希の部屋に、琇が合流し、明日の作戦会議を立てていた。
「祐希、向こうのスケジュールは?」
「まずは渡月橋を散策。そこで昼食も済ませるみたいだな。その後は金閣寺を見に行って、最後は京都駅でお土産をって感じだな」
「情報提供感謝する」
「いいってことよ」
祐希は築き上げていた女子グループとのコネを使い、春華グループの行動予定を把握していた。
「俺らも、春華たちの同じ動きをする。まあ清水寺で合流できたらその後は、なし崩し的にいけるだろう。そこで、だ」
「それぞれハルさんと二人きりでデートできる時間を作る」
「ああ、それが最終決戦。そんで今日の夜、全員で告白だ」
練り上げたプランを改めて口にする三人。いよいよ決着がつくと思うと、三人とも緊張感と高揚感の板挟みになっていた。
「これで恨みっこなしだぜ」
祐希の言葉にうなずき合う辰巳と琇。三人は明日に備え、夜更かしせず消灯時間と共に眠りにつくのだった。
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