第2話 3歳 初めてのレベルアップ

6歳から始まる小学校入学時の平均LVは3~5ぐらいが一般的らしい。

5歳ぐらいから職業に目覚め、1年掛けてレベルを上げていくみたいだ。


それなら、俺は下級職を満遍なく、平均LV5を目指してやる。



よし!

『僧侶』のLVが1に上がり

スキル【経験値吸収】のLVが2に上がった。


へぇぇぇぇ、『勇者』の時とステータスの上昇が全く違う。

ステータスの伸びが『勇者』の時の1/10以下か。

なるほど、『勇者』が異常に強かった訳だ。


まぁ、いい。

『勇者』に未練は全く無い。


俺は人並みでいい。

穏やかに暮らしたい。



『僧侶』のレベルが上がったおかげで

スキル【回復魔法(微)】を覚えた。


しかし、(微)って…

『聖女』ユリアが使ってた【回復魔法(極)】とは全く違う。

なるほど、切り傷が治る程度か。


【回復魔法(微)】を1回使うとMPを3消費して、経験値が0.2増えた。

レベルが上がってMPが9になったから、ワンセット3回を1日に何回繰り返せるかが重要という訳か。

1日3セット、いや、4セットはいきたい。


そう考えると睡眠時間も考えて取らないとMPが回復してるのに、寝続けていては無駄になってしまう。

細かく分けて取るのが理想的ということか。


効率よくこなさないと、LV上げに無駄が生じてしまう。

生産職までは無理でも、戦闘職はなるべく、小学校入学までにLV5を目指すとなれば、効率を考えていかないと難しい。


あはは、厳しければ厳しいほど、燃えてしまう。

職業は『勇者』じゃなくなったが、元勇者の血が騒ぐ。



さらに【経験値吸収】のLVが上がると吸収できる距離が1㎞から2㎞に上がった。

どうやら、レベルが上がると吸収できる距離と職業が増えていくらしい。


毎朝、母さんの目を盗んで吸収相手を探すのが大変だったし、これは非常に助かる。

見つかったら連れ戻されるし…。


ステータス

ユウキ 3才


HP 8/8

MP 9/9

体力 3

力  2

魔力 4

精神 6

速さ 3

器用 2

運  2

吸収 2


職業

戦士 LV0(16.13/50)

火魔法使い LV0(12.81/50)

水魔法使い LV0(4.98/50)

土魔法使い LV0(3.27/50)

風魔法使い LV0(3.73/50)

僧侶 LV1(1.74/100)

盗賊 LV0(3.44/50)

武道家 LV0(5.12/50)


スキル

経験値吸収 LV2(0.52/200)

僧侶 : 回復魔法(微)


1ヶ月半後。

よし!『僧侶』のLVが2になった。

毎日、自分を傷付けて、【回復魔法(微)】を繰り返した。

誰かに見られたら頭がおかしいと思われていただろう(汗)


【経験値吸収】で集中的に『火魔法使い』の経験値を取りにいったおかげで

『火魔法使い』もLVが1に上がって、MPが大きく伸びている。

【火魔法(微)】も覚えた。


『大魔導士』のエミリアの使ってた【火魔法(極)】と比べるとマッチの火みたいなもんだな。


あいつ、最後は俺の体を燃やしやがって。

まぁ、もう関わる事もない。


明日からは1日のノルマが

主に夜は僧侶

0.2×6回×2セット


主に昼は火魔法使い

0.1×9回×2セット

の計算でLVを上げにいく。


家の中では火魔法は試せない。

夜はさすがに外を出歩けないから、『火魔法使い』のLV上げは1日2セットが限界だ。


魔物を倒せれば『火魔法使い』の経験値はもっと増えるが

さすがに4歳になるまでは1人で町の外に出るのはやめておこう。

今はこれで我慢だ。

あぁ…早く大きくなりたい!


次の経験値吸収は『吟遊詩人』だ。

『火魔法使い』のレベルが上がった瞬間から、こちらに切り替えている。


外に出ない今のうちに、MPでLVを上げられる職業を徹底的に上げてしまいたい。


まだまだだ。

俺の目指す人並みの道は険しい。


ステータス

ユウキ 3才


HP 12/12

MP 19/19

体力 5

力  4

魔力 14

精神 14

速さ 7

器用 4

運  4

吸収 2


職業

戦士 LV0(16.13/50)

火魔法使い LV1(0.11/100)

水魔法使い LV0(4.98/50)

土魔法使い LV0(3.27/50)

風魔法使い LV0(3.73/50)

僧侶 LV2(0.84/200)

盗賊 LV0(3.44/50)

武道家 LV0(5.12/50)

吟遊詩人 LV0(7.42/50)


スキル

経験値吸収 LV2(45.24/200)

僧侶 : 回復魔法(微)

火魔法使い : 火魔法(微)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る