凍京小話⑦『特夷隊隊員について①出身地編』



朔月:やあ、こんにちは。聖剣兄弟の長男、朔月だよ。小話の五回目以来の二度目の登場だ。もう少し先の順番かなと思っていたけど、思いの外早かったね。


 さて、今回の小話から特夷隊の面々に関するもので少しシリーズっぽいのが展開されていくよ。


 最初のテーマは『特夷隊隊員の出身地について』だ。


 この特夷隊、真澄君を含めて数名は両親の行動の理由もあって海外生まれが何人かいるんだが、今回は改めて小ネタを含んで紹介していくよ。


 まずは、主人公である真澄君と幼馴染であり今は行方不明になっている雪之丞君。二人は彼等の両親が怪夷討伐世界ツアーの真っ最中に生まれたので、当時拠点にしていたスペインの出身だ。真澄君はそれを自分の喫茶店の名前にしているくらいには愛着があるみたいだね。ちなみに、真澄君を生む直前まで母親である莉桜氏は怪夷と戦っていたんだよ。初産なのにタフなお人だったよ。雪那氏は…まあ、雪之丞君一人しか生んでいないから色々あったんだろうね…


 他のメンバーで海外勢は柏木大統領もスペイン出身で、隼人君が以外にもイギリス生まれだよ。


 朝月君はお兄さん二人に関してはそれぞれイギリスとフランスで生まれているんだけど、本人は東京生まれ。


 桜哉ちゃんは菫さんが早くに嫁いだし、生まれたのは怪夷討伐戦線の最終局面直前。一応日本生まれになっているけど、実際は戦艦の中で出産したらしい。史実の戦艦は女性を乗せるのはタブーとされていたけど、凍京の舞台は架空の歴史を歩んだ世界なので、そこは女性も海軍士官として戦艦に乗っていたよ。

 いや、莉桜氏といい菫さんといい、九頭竜の女性は逞しいねえ。


 他はほぼ日本なんだけど、細かい出身地は大翔君と晴美さんは帝都(京都)出身。海静君と七海ちゃんは東京。拓君は逢坂(大阪)出身だ。


 前日譚である『逢坂怪夷奇譚』から繋がりのある人物ばかりだから出身地もそれに倣っている部分があるね。


 今回はあんまり前作のように方言が使われていないけど、意外にも地元に戻ると方言で話したり、真澄君達海外勢は英語やスペイン語を話したりしているよ。作者である夜桜がそこまで手が回らないから実際に喋っている所は割愛されているけどね。


 おや、南天達鞘人の出身地はどうして話さないかって?それはね、彼等に関してはまだまだ明かせない事が多いからだよ。


 次回から始まる第七章からは、色々驚くべき事が明かされるから、期待してくれたまえ。


 さて、今回の小話もそろそろ幕引きかな。

 次回から凍京も徐々に折り返し地点が近づいて、何かと大変になるけど、見守ってもらえたら有難い。


 ここまでお付き合い頂き、誠にありがとうございました。

 また何処かでね。

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