第三十五話ー虫の知らせは突然に

 大統領府の敷地から、一台の車が出て行く。

 乗車しているのは、この国の実質的な施政者である大統領・柏木静郎だ。

 公務を終え、自身が設立した施設部隊の隊員であり、護衛者である隼人と拓を同乗させ、車は柏木の住まう邸を目指した。

 山の手側にある邸宅への帰路に着く中、柏木はふと隣に座る拓へ話しかけた。


「あれから順調かね?」


「はい。お陰様で今は落ち着いています」


 柏木の問いかけに拓は苦笑しながら頷いた。その会話を、車を運転しながら隼人は耳を傾ける。


「警視局から君の推薦を受けた時は色々大変だったが、落ち着いているなら結構だ」


 車内で腕と足を組んで柏木は噛み締めるように首を縦に揺らす。


「その節はお世話になりました。閣下の口添えがなかったら、僕はきっと今頃小菅の監獄の中でしょうから」


 俯き加減で拓は、自身が警視局にいた頃の事を思い出し、目を伏せた。


「君の力は役に立つが、使いどころを間違えれば自身の崩壊を招く。無理はしない事だな。それが君を特夷隊に推薦する条件だったのは忘れていないな?」


「勿論です。僕は、僕の持てる力を持って閣下や隊長、僕を救ってくれた方々に貢献するとお約束しましたから」


 深く頷く拓に柏木はいつもの不敵な笑みではなく、穏やかに笑いかける。


「何かあればいつでもいうといい。力になろう」

「ありがとうございます」


 大統領という立場のある人間の力強い言葉に、拓は心の底から感謝した。

 2人の会話をバックミラー越しに見遣りつつ聞いていた隼人は、内心ほっと息を吐いた。


「閣下、到着しましたよ」


 会話の区切りがついた所で、隼人は後部座席の柏木に声を掛けた。

 邸の門の内側に車を停め、先に車を降りた隼人は後部に回って扉を開いた。


「ご苦労だったな。2人とも、今日はこれで上がってくれ」

「はい。お疲れ様でした」


 柏木が玄関に入るのを隼人と拓は並んで見送り、その背中に敬礼をした。

 2人に肩越しに手を振った柏木は、自宅の玄関へ入った。


「貴方、お帰りなさいませ」


 柏木が玄関に入ると、慌てた様子で妻である早苗が駆け寄ってきた。


「ただいま、どうした?」


 いつもなら出迎えにくるのは妻を含め数人の使用人達だが、今日はやけに邸の中が慌ただしく騒がしい。


「七海が、まだ帰って来ないのです。今日は部活がある日なんですけど、いつもならもうとっくに帰宅している筈なのに」


 普段おっとりとした妻が、血相を変えている様子と、彼女の口から出た言葉に、柏木は頬を強張らせた。


「なんだって…」


 柏木の顔から、さっと血の気が引くように普段の余裕の表情が消えていった。





 日が沈むと共に、特夷隊の巡回は始まった。

 大統領府内の詰め所で、出発前に真澄は今日の巡回メンバーを改めて見渡した。


「全員揃っているな」


 グリーフィングで発表されたのは、桜哉、南天、鈴蘭、そして、普段医務室で三好の下で医療に当たってくれている天童だった。


「グリーフィングでも伝えたが、今回から少しずつだが天童先生にも巡回に参加してもらう。基本は巡回時の負傷を想定しての衛生要員なので、あくまでサポートがメインだ」


「配属されてから、大分時間が掛かってしまいましたが、ようやく訓練も終わったので、今夜から皆さんの現場でのサポートが出来るよう努めます。どうぞよろしくお願いいたします」


 深く頭をさげ、黒縁の眼鏡を直しながら顔を上げた天童は、今宵の巡回メンバー達に笑いかけた。


「さて、行こうか」


 真澄について、特夷隊の面々は大統領府の詰め所を出発する。

 秋の夕暮れは日が沈むのが早く、既に東の空には紺色の闇が広がっていた。

 方位盤が示した方角を目的地に、八卦盤の針の振れを見ながら真澄達は巡回を始める。


「さっきも説明を受けましたけど、その八卦盤、少々アバウトではなくて?」


 桜哉の手にある八卦盤を覗き込み、鈴蘭は眉を顰めた。


「そうですね。怪夷が出現する方角や地域は分かっても、特定まではいきませんから」


 手元を覗き込む鈴蘭の疑問に桜哉は丁寧に答えた。


「これでよく、怪夷の発見が出来ますわね。それとも、向こうから来て下さるのかしら?」


 頬に人差し指を添えて小首を傾げ、鈴蘭は僅かに上向いた。


「昔はもっとアバウトだったらしいぞ。逢坂時代の探索なんて、大型になるまでほとんど勘だったらしいからな。こういう器具が開発されて少しマシになったんだ」


 自身の親達が怪夷と渡り合っていた頃の事を真澄は鈴蘭に話す。


「自然発生するモノを特定するのは難しいですわね。ねえ南天」


 最後尾を歩いていた南天は、突然話題を振られて顔を上げる。気が付くと、鈴蘭が隣に移動していた。

 僅かに身を寄せ、顔を近づけた鈴蘭が小声で話しかける。


「…清白すずしろがいれば、もっと性能の良い物を作ってくれるかもしれませんわね」

「…そう、だね…」


 鈴蘭の口から出た名前に、南天はハッとしてから、視線を横に流した。


 彼女が暗に指摘した事を理解して、南天は唇を噛む。残りの仲間を呼ぶのには、まだ準備が足りない。召喚地の選定は勿論だが、鈴蘭がしっかりこの地に慣れる必要がある。

 その間に、少しでも召喚の安定と精度をあげるのに真澄との契約を済ませろと言外で彼女は催促してきたのだ。


 次に呼ぼうとしている仲間は、南天にとって仲の良い友人だ。

 ここに来てからずっと気にかけている仲間を呼べれば、少しは自分も落ち着くかもしれない。


 この東京に来てから、以前のような力を上手く出せていない。

 真澄の傍にいればそれをカバーするくらいの力は発揮できるが、いない時は怪夷を一人で倒せるか不安さえあった。


(どうしたんだろう…やっぱり、マスターと契約しないと駄目なのかな…)


 真澄との契約。それは南天にとっても、鬼灯や鈴蘭、残してきた仲間達の為にも必要不可欠だ。

 だが、自分の実力が発揮できていない事と、真澄の契約への最初の拒絶が南天にその件を切り出すのを躊躇わせていた。


 鈴蘭に急かされているのも、焦燥感を募らせる要因だった。

 泥沼にはまったように、動こうとすればするほど、ぬかるにみに嵌って身動きが取れなくなっていく。

 焦れば焦る程、自分の気持ちと行動が南天の中で乖離していっていた。


「はあ…」


 思わず大きな溜息が零れてしまったのに気づいて、南天は口を手で隠した。


「南天君、大丈夫?体調悪い?」


 不意に声を掛けられて南天は、思わず声のした方に振り向く。そこには、同行している天童がいた。


「問題ありません」


「それならいいんだけど、何かあれば直ぐに話してね。僕はその為にいますから」


「ボクは人形なので、少し壊れたくらいで支障はありません。先生はマスターや桜哉さんのサポートをお願いします」


 きっぱりと言い切る南天に、天童は面食らった。真澄から聞いてはいたが、自分を人形だと言い張る南天の発言を直に聞いて、天童は肩を竦めた。


「でも、人形も壊れたら修理をしますよ。身体の一部が欠けたら何かしら支障は出ますから」


 南天の主張を否定せずに汲みとり、天童は穏やかに微笑んだ。


「分かりました。壊れた時はお願いします」

「はい、任せてください」


 南天の性格を把握した上での天童の対応に、真澄は思わず感嘆した。


(俺なら、つい否定しそうだもんな…)


 流石は医者として研修を積んでいるだけはあるな、と感心していると、制服の胸ポケットに入れていた通信端末が震えだした。


「隊長?」

「赤羽からだな」


 唐突に入った通信は、柏木の護衛任務に就いていた隼人からのものだった。


「こちら九頭竜。どうした?」

『隊長、大変なことが』

『九頭竜君、今何処にいる!?』


 隼人との通信に割って入ってきたのは、いつもとは異なり、冷静さを欠いた柏木だった。


「柏木?どうした?」


 親友の常と違う状態に、緊急事態だと察した真澄は、頬を引き締め、声音を落してゆっくりと問いかけた。


『七海が帰っていない。もう日も暮れたというのに行方が分からないんだ…頼む、あの子を探してくれ』


 通信機越しに聞こえてくる柏木のその震えた声音に、真澄は表情を険しくする。


「分かった。状況を教えてくれ」


 淡々とした口調で真澄は、経緯を柏木から聞き出した。

 姿の見えない通信機の会話ながら、真澄の表情から桜哉や南天は非常事態が起こったと瞬時に把握した。

 柏木の説明を真澄は、時折頷きながら聞く。全ての話を聞いた所で、深く頷いた。


「後は俺に任せろ。お前は…そうだな、特夷隊の詰め所で待機しててくれ。その方が通信がしやすい」


『分かった…』


「心配するなよ、必ず無事に見つけてやるから。悪い、隼人に代わってくれ」


 切羽詰まっている柏木を宥め、真澄は通信機の相手を隼人に代えてくれるよう促した。


「赤羽、今から指示をするから、それに従ってくれ。まず、お前と月代はそのまま閣下を大統領府の特夷隊の詰め所までお連れしろ」


 返事をする隼人の声を聞きながら、真澄は腕時計に視線を向ける。


「戻ったら詰め所に残ってるだろう朝月と鬼灯と一緒に捜索に出てくれ。月代には、そのまま閣下の護衛と連絡役として残ってくれ」


『了解』


「捜索に出る前に一報くれ、そしたらまた指示をするから」


 真澄の命を受け、隼人は返事をすると一先ず通信を切った。


「六条、宮陣に連絡をしてくれ」

「隊長、何があったんですか?」


 通信機からの断片的な声では何が起こっているか、はっきりとした事は分からなかった。

 不安そうに聞いてくる桜哉に、真澄はいつになく冷静に言葉を切りだした。


「七海ちゃんが行方不明になった。今夜の巡回は中止、これから俺達は怪夷ではなく、柏木七海嬢の捜索を行う」


 淡々と告げられた内容に、桜哉はハッと息を飲む。


「七海ちゃんが…」


「学校からかれこれ三時間近く戻っていないらしい。今日は部活があったにも関わらず、遅すぎる。奥方が学校に連絡したらもう帰ったというんだ」


 柏木から聞いた状況を真澄は、桜哉を始めその場にいる者達に説明した。


「宮陣に連絡したら、詰め所の東雲にも連絡して待機するよう伝えてくれ」


「分かりました。直ぐに」


 真澄から状況を聞いた桜哉は、自身の通信端末を取り出し、非番の大翔に連絡を取る。


 その間に真澄は、自身の経営する喫茶店へも連絡を入れた。大事にしたくはないが、もしそこにいるなら、と淡い期待があったのだ。

 3コールの末、電話に晴美が出た。


『お待たせしました。喫茶アンダルシアで』


「晴美ちゃん、そっちに七海ちゃん来てないか?」


 電話に出た晴美の決まり文句を聞き終える前に、真澄は単刀直入に切り出した。


『店長?七海ちゃんなら今日は来てないですよ。部活の日は遅くなるからって寄らないですもん。何かあったんですか?』


 キョトンと小首を傾げる晴美に、真澄は深呼吸をしてから、夏休み辺りから目を瞑っていた事を晴美に訊ねた。


「晴美ちゃん、君七海ちゃんに怪夷の事何処まで教えた?」


 唐突な問いかけに、電話の向こうで晴美は斜め上に視線を向けた。


『なんの事でしょうか…?』


「七海ちゃんが学校から家に帰ってない。部活の日は真っ直ぐ帰るなら、不自然だろう」


『え!?七海ちゃん行方不明なんですか?』


 真澄が言わんとしている事を理解した晴美は、驚いた後、思わず口元を手で覆った。


「七海ちゃんが怪夷について熱心に調べていたのは俺も見ないふりをしていた。だが、もしそれが今回の件に関連しているなら、特夷隊の隊長として、それなりに対応しないとならな」


『わっ待ってください、別に悪気とかないんですっ純粋に、ほんと彼女の為を思って』


 自分が教えた事で今回の騒ぎが起こったかもしれないと察した晴美は、電話の向こうでバタバタと慌てだした。


『私が教えたのは怪夷の特徴とか、一般的な事に少し専門的なのが入った感じの部分で…そりゃ、遭遇した時の対応は教えましたけど…』


「なんで怪夷について調べてたとか、理由は聞いてないか?」


 口調はそのまま、今度は七海が怪夷に興味を持った理由を問いかけた。


『えっと…確か、この間の夢遊病が治った時に遭遇した怪夷がどうとか…私もその辺は詳しく聞いてないです』


 悪い事をした自覚はないのに、何故か責められている事に晴美は切迫しながら夏休みの七海とのやり取りを必死に思い出した。


「そうか…分かった。もし七海ちゃんが店に来たら連絡くれ。あと、悪かったな。別に晴美ちゃんが原因とは思ってないから」


『酷いですよ店長、すっごい怖かったじゃないですか!この穴埋め今度してくださいねっ』


 一方的に詰められた事を抗議してから、晴美は深く息をつく。


『七海ちゃん、直ぐに見つかるようお祈りしておきます』


「頼む、期待してるぞ、祭事部宮陣家の次期宗主様」


 ニヤリと、不敵に笑い真澄は通信を切った。


「隊長、宮陣さんと東雲さんに連絡付きました。宮陣さんは直ぐに合流するから合流地点を教えて欲しいと」


「分かった。そしたら、七海ちゃんが通う女学校の前で落ち合おうと伝えてくれ」


「少々よろしいですか?」


 桜哉への指示が終るなり、それまで黙って状況を見つめていた鈴蘭が不満げに声を上げた。


「私達の職務は怪夷の早期発見、早期討伐ではないんですの?大統領のお嬢様の捜索は警察にでも任せておけば」


「鈴蘭、確かに俺達特夷隊の任務は、怪夷の討伐だ。だが、この隊の総司令官は他でもない柏木大統領だ。大統領の私設部隊である以上、大統領の命令には従う義務がある」


 鈴蘭の不満を理解した上で真澄は、自分達の隊の意義を説明する。


「それが、軍隊ってもんだ」


 真っ直ぐに鈴蘭の目を見つめながら真澄はきっぱりとそう告げる。

 それに、いまだ不満を残しながらも鈴蘭は頷いた。


「…了解しましたわ。九頭竜隊長。命令には従います」

「物分かりが早くて助かる」


 敬礼で応じた鈴蘭に、真澄はホッと胸を撫で下ろした。鈴蘭が理解を示してくれた事に心から感謝した。


「天童先生もよろしくお願いします」


「分かりました。万が一七海さんが怪我をされている可能性も考慮して、僕もこのまま同行します。それに、人探しは人数が多い方がいいでしょう?」


 心強い天童の申し出に真澄は強く頷いた。

 大翔と連絡が付いた所で、真澄は七海が通う女学校を目指す。

 七海が自宅から女学校へ向かう通学路を歩いていた途中で、不意に南天は歩みを止めた。


「南天さん?」


 既に月の上った空を見上げ、南天はまるで何かを探るように周囲の気配を探っている。


「どうした?」


 突然立ち止まった南天を訝しみ、真澄はその傍へ駆け寄った。

 当の南天は目を細め、猫が耳をそばだてる仕草で周囲を見渡している。


「…これは…マスター、吉原の時と七海嬢の夢遊病案件の時に感じた例の気配がします」


「なんだと」


 南天からの報告に真澄は思わず息を飲む。


「南天、それはどういう…」


「少しですがここを通った気配が残っています。マスター八卦盤を」


 屋根の上を注視している南天に言われ、真澄は自分の八卦盤をポケットから取り出す。

 針は僅かだが南天が見つめる屋根の上を差し、小刻みに震えている。


「南天、その気配追えるか?」


「はい。以前は微かでしたが、今日は以前よりはっきりとその気配を感じます。この間遭遇した時、あの怪夷は七海嬢を護っていました。もしかしたら、今回の件も関係があるかもしれません」


 深く頷いた南天は、真澄にそう意見すると、身軽に屋根の上へと飛び上がる。


「先導します」


 地面にいる真澄達を振り返り、南天は屋根伝いに気配のする方角へ向かって駆け出した。


「俺達も追うぞ」


 真澄の指示に、桜哉、鈴蘭、天童も南天の後を追いかける。その間に真澄は大翔へ連絡を取り、合流場所を変更した。




 大翔と途中で合流した真澄達は、更に屋根を伝っていく南天を追いかける。


「七海嬢とあの狼の怪夷、やっぱり関係があったんですね」


 真澄の後ろを走りながら、大翔は真澄に訊ねた。


「ああ」


 隼人と拓の見解から、例の狼の怪夷の姿に薄々気づいていた真澄だったが、それを告げずに大翔の問いに頷いた。

 確証は得られていない以上、大翔や桜哉にそれを明かすのを真澄は躊躇っていからだ。


(やっぱり、お前なのか…)


 南天の後を追って夜道を駆け抜けながら、真澄は胸の内で問いを投げかける。

 声にならないそれを、呟いた途端、不意に左腕に違和感を覚えた。


(なんだ…)


 無意識に真澄は自身の左腕を右手で押さえる。じくじくと疼くような鈍い感覚が、左腕から広がっていく。そこは、以前南天が世話をしている猫の怪夷・くろたまが噛んで黒化した場所だった。


「九頭竜隊長。大丈夫ですか?」


 真澄の様子に気づいた天童が、気遣うように声を掛ける。


「ああ、大丈夫だ」


 肩越しに天童を振り返り、真澄は笑顔で頷く。

 だが、天童の顔は真澄の返事とは裏腹に曇った様子だった。


「怪夷の影響が出ているのかもしれません。無理は禁物です」


「分かってる。何かあった時は頼みます」


 天童にそれだけ告げ、真澄は前を向いて走り続けた。


 南天に先導されるまま、四人が辿り着いたのは、芝にあるある寺院だった。


「寺院…なるほど、怪夷は聖域では動きが制限されるからな」


「七海ちゃんが怪夷の知識を持っているなら、ここに逃げ込んだ可能性はあるかもしれませんね」


 寺院の門の前で真澄と桜哉はそれぞれの見解を話し合う。


「早く参りましょう」


 いつの間にか、愛用の大剣をどこからともなく出していた鈴蘭は、一人門を潜って寺院の中へ入っていく。

 その背中を追いかけるように、真澄と桜哉、天童も寺院の門を潜った。


「マスター見つけましたっ」


 一足先に屋根を越えて寺院の境内に入っていた南天から、緊迫した声が上がる。


「七海ちゃん!?」


 真澄達が目撃したのは、巨大な怪夷と対峙する、七海だった。







※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


刹那:さて、次回の『凍京怪夷事変』は…


三日月:七海に迫る怪夷の脅威から彼女を護るべく現れたのは、風を纏う黒銀の狼だったが…


刹那:第三十六話『黒銀の守護者』よろしく頼むぜ

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