第三十二話―夜は短し歩けよ乙女



 ザアアアアア…


 耳の奥に残るのは、ノイズのような雨音。

 梅雨冷えの、七夕を控えた肌寒い土砂降りの打ち付ける中。意識は朦朧としていた。


 全身を打つ雨の冷たさだけが、まだ生きている事を実感させる。

 全身を蝕む痛みの先から、命が流れていくのが分かる。


 ああ、もう直ぐ自分は死ぬのだと、悟った時だった。


『…まだ生きたいか?お前の願い、俺が叶えてやってもいいぜ…』


 それは恐らく悪魔の囁きだったのだろう。

 だが、よく知る赤い瞳に禍々しさはなく、まるで慈しむかのような哀しげなその視線が、遠き始めていた意識を繋ぎ止めた。


 まだ終われない。まだ死にたくない。

 例えこれが外法げほうだとしても、やり残した事がある。

 差し伸べられた黒銀の手を取るのに、迷いはなかった。

 愛する者を護る事が出来るなら。それでよかったのだから…。






 食事を終え、七海は宿題があるからと先に二階にある自室へと下がった。大統領である父は今日は横浜に行っているらしく、帰りは遅いと夕方連絡があった。

 ほんの二週間前は、この時間に真澄や桜哉、特夷隊の面々が護衛の為にと来てくれていたが、七海の夢遊病が解決した事でそれもなくなった。


 八月も半ば。もう直ぐ夏休みも終わる。

 その前に七海は確かめたい事があった。


(お父様は今日はまだ戻らないのか…)


 自室の窓から外を見ると、父親が乗る車はまだ邸には戻っていない。

 それを確認した七海は、こっそりと自室を出て廊下を進むと、奥にあるある部屋へとやって来た。

 回されなくなって久しいドアノブを、七海はゆっくりと回す。軋む音を立てることなく静かに回ったドアノブを押して、扉を開けば、少しだけ埃っぽい臭いが鼻腔を擽った。


 辺りを気にしながら七海は、そっと部屋の中に入り込んだ。

 後ろ手に扉を閉め、そこに寄り掛かりながたホッと息を吐く。

 暗い室内を照らそうと、七海は部屋から持ってきた小さなランタンに火を点す。


 照らし出されたその部屋は、本棚に囲まれた書斎のような場所だった。

 棚には様々な学術書の他、賞状やトロフィーが並べられている。

 窓際に置かれた机は、主であった青年が最後に使ったままの状態で遺されていた。


(この部屋に入るのも久し振りだなあ…)


 ランタンで室内を照らして七海は机の傍に歩みよる。机の上には、自分と一緒に映る今は亡き人の写真が飾ってあった。


「お兄ちゃん…」

 少し埃の積もった机に指を這わせ、七海は写真に写る兄の姿に目を細めた。


「無断で入ってごめんね。でも、今は有事だから」


 写真の中の兄に平謝りをした七海は、机の引き出しを開け、そこに仕舞われていた懐中時計に似た機械を取り出した。それをポケットにねじ込み、兄の部屋の中、ある本棚の前に進んだ。丁度目の高さにある棚。そこに並べられた一冊の本を手前に引く。すると、本棚が少しだけ後ろに下がり、人一人が入れる程の空間が現れた。


 そこから続く階段を七海は迷う事無く降りていく。

 幼少期、七つ離れた兄から教えてもらった秘密の通路。

 柏木家の邸の父の書斎と兄の部屋にある外へと通じる抜け道を、七海はある目的を果たす為に進んで行く。


 邸の裏手から、外に出ると、少し蒸し暑い空気が辺りを包み込んでいた。

 護身用の木刀を手に、七海は街灯の少ない夜道を歩いて行く。

 シンと静まり返った夜の道。幸いにも人は誰も歩いていない。


(さてと…)


 周囲の気配を気にしながら七海は兄の机の中から拝借した懐中時計に似た機会を取り出した。八角形の形に文字盤に東西南北が干支で記され、陰陽の紋章が浮かぶそれは、中央に針がある羅針盤のような見た目をしている。

 それは、特夷隊が夜間の巡回時に使用する八卦盤だった。


「確か…この針が示す方向に怪夷が集まるんだっけ…」


 昔兄から教えてもらった使い方を思い出し、七海は針が向く方角に向かって歩き出す。


(いるとは限らないけど…やっぱり確かめたい)


 文字盤の針を見つめて七海は、夜の道を一人進んで行く。

 一時間ほど歩いてみたが、怪夷との遭遇はなかった。


「今日は出ない日なのかな…」


 溜息を吐き、七海はチラリと自身の腕に付けた腕時計に目を落す。時刻は日付が変わろうとしていた。

 そろそろ帰って寝ないと明日の朝稽古に支障が出る。


「仕方ない、今日の捜索は終了」


 自分の中に区切りをつけて七海は踵を返すと、自宅の方へと歩いて行く。

 そんな彼女を見守る影があったなど、七海は知るよしもなかった。




 夕暮れが迫り、昼間の暑さが僅かに和らぐ頃。自身のデスクで朝月は、資料の束ねられたファイルと睨み合っていた。


「んん~」


 呻くような声を零し、座る位置を変えては資料を凝視して、朝月はまた深い溜息をついた。

 真澄から陸軍内での怪しい動きについて探るよう要請を受けてから既に一カ月。

 かつての陸軍士官学校時代の同期で中野の陸軍学校にいた純浦すみうらに協力を仰いでからも大分経つが、思った成果は得られていない。

 ただ、陸軍が頻繁にドイツと視察のやり取りや交流を持っている事が僅かに不自然だった。


(純浦からの話だと、ドイツからやたら陸軍宛に荷物が届いてるんだよな…武器ではないが、薬品…嗜好品と品目が書かれている…)


 ぎしっと、椅子を軋ませ、天井を仰いで朝月は目を閉じる。


 他国の軍と軍事交流を持つのは珍しい事ではない。

 日ノ本共和国も例外でなく、英国や米国、他の欧州各国と技術の向上を目的として交流を持っていた。

 それは同時に互いの戦力を牽制し合う事にも繋がるのだが、怪夷という共通の敵を持っていた時代の名残もあって、多少の技術の共有は今も寛容だった。


(世界大戦の火種が燻っているって真澄の旦那は言ってたけど…本当にそうなのか…)


 陸軍にいた頃から実しやかに囁かれていた世界大戦の噂は未だ噂の息を出ない。


(いや、今はそれより陸軍の中の不穏分子を突き止める事が先か)


 ぶんぶんと首を横に振り、朝月は更に資料に視線を落とす。


「大分煮詰まってんな」


 頬杖を付き、足をぶらぶらとさせて資料を眺めていると、不意に呆れを含んだ声が掛けられた。


「隼人の旦那」

「集中力切れてるぞ。コーヒーでも飲むか?」


 肩越しに後ろを振り返ると、肩を竦めて佇む隼人の姿があった。その何処か呆れた様子に顔に朝月は、苦笑を滲ませた。


「すいません…なんか退屈で」

「だろうな。資料から手掛かり探すのは骨が折れる作業だからな。俺も警視局に就職したての頃は音を上げてたよ」


 コトリと乾いた音を立てて朝月のデスクにマグカップを置きながら、隼人はかつての自分を思い出した。


「へえ、隼人の旦那にもそういう頃があったんすね」

「まあな。お前くらいの年の頃は机に噛り付いた職務より、事件捜査の方をやりたがったからな」


 自身のデスクから椅子を引っ張てきた隼人は、朝月の隣に腰を下ろして、自身のマグカップを啜った。


「どうだ、隊長からの任務は進んでるのか?」

「それがこれといった進捗はないんすよね…ドイツが絡んでるかもって事はなんとなく掴んだんですけど…」


 自分なりに纏めたファイルを朝月は隼人に渡す。

 そこにはここ一カ月の彼なりの成果が綴られていた。


「…ドイツへの頻繁な視察と荷物か…確か、あの国は怪夷討伐戦線の最終戦で怪夷の巣窟になってた国だったな」


「怪夷を生み出すきっかけになった蒸気炉を応用した魔術炉の技術はあの国からの輸入だったて話ですし、日ノ本が実験に関与したのは英国からの打診だったけど、元々はドイツからの発信だったのは軍内では有名な話ですよ」


 自身が知る過去の事情を朝月は隼人に話す。


「それは俺も聞いた事がある。あの怪夷の生みの親である水銀の錬金術師・メルクリウスもかの国の出身だしな」


「怪夷が絡んでる時点で怪しさ満載なんすけど、一体何をしているのか、根本的な事が出てこないんすよね…」


 隼人が入れてくれたコーヒーを口腔に流し込み朝月は溜息を零す。

 陸軍がドイツ陸軍と何か親密な関係を築いている。という所までは何となく筋道が立った。だが、未だ仮説の域を出ない不確かなそれは、現在の調査の行き詰まりを告げていた。


 ほぼ暗礁に乗り上げたといってもいい状況に朝月はデスクに突っ伏した。

 朝月が纏めた資料を手に取り、隼人は真剣な表情でそれに目を通す。


「…朝月、もしお前が迷惑じゃないなら、調査に協力するぞ」


 ぽりと、唐突に隼人の口から告げられた一言に、朝月は一瞬、目を円くした。

 隼人の申し出の意味をゆっくりと飲み込み、朝月はぱあと顔を明るくした。


「ありがとうございます!すげ心強いんすけど!」


 勢いよく椅子から立ち上がり、大型犬のように飛びついてきた朝月を、隼人は咄嗟に両手で受け止めて押し戻した。


「騒ぎすぎだっての、俺も他に幾つか案件抱えてるから片手間にだけどな」


「それでも助かります!ありがとうございます!!」


 歓喜に飛び跳ねる後輩の姿に苦笑して、隼人は朝月の肩を叩いて落ち着くに宥めた。



「主様、この資料ですが…」


 資料室から古い冊子を手に執務室へ戻ってきた鬼灯は、朝月の横に隼人がいるのを見つけ、歩みを止めた。


 2人の会話が聞こえて来るのに、暫く傍耳を立てる。

 会話の内容は隼人が今回の陸軍内の不穏分子についての捜査を協力してくれるという物で、それに朝月が喜んでいる、という場面。


 はしゃぐ朝月とそれを鎮める隼人。

 先輩と後輩のやり取りを見つめていた鬼灯の脳裏に、ふと自身の中の記憶が蘇った。


(…きっかけは、こういうものだったんでしょうね…)


 胸元に抱えた資料を、無意識に鬼灯は抱き締めた。

 昔、似たような光景を目にした事がある。

 あの時も、こんな夕暮れの間近の時間。西日の差し込む薄暗い書斎での出来事。


(たとえ過去を変える事が出来たとしても、変えられないものもあるのかもしれませんね)


 小さく息を吐き、鬼灯は目の前の光景に目を細めた。

 2人の会話がひと段落したのを見計らい、鬼灯は普段と変わらぬ様子で朝月の元へと戻ってくる。


「元警視局の方の協力は大変心強いですね」


「鬼灯…」


「お帰り、お前もそう思うだろ?」


「はい、隼人さんは大変優秀な方だったと聞いていますから」


 資料室から戻ってきた鬼灯を隼人は、少し気まずそうな顔で見遣り、朝月は笑みを浮かべながら同意を求めた。


「なんか、お前に言われると嬉しくないな…」


「そう仰らず。まあ、隼人さんも何かとお忙しいでしょうから、何か掴んだらこちらに教えてくだされば助かります」


 怪訝そうな顔をする隼人に、ニコリと微笑み掛け鬼灯は口許に袖を添えた。


「まあ、お前達の調査は今後の特夷隊の活動にも関わってきそうだしな。その代わり、そっちも色々情報共有すること、いいな?」


「勿論です。共同戦線と参りましょう」


 すっと、差し出された鬼灯の右手を隼人は、一瞬躊躇いつつも握り返した。




 日が沈み、夜へと街の時間が移り変わっても、軍都・東京には街の明かりが溢れている。


 かつて、西の都市では日が沈めば人々は外への外出を禁じられていた時代があった。


 怪夷と呼ばれた異形の存在が日ノ本を、世界を脅かしていた時代は十年前に終わりを告げ、人類は再び地上の支配権を取り戻した。

 暗闇に怯えていた時代を忘れ、人々は新たに発達した電気の灯りに遅くまで交流を楽しんでいる。


 だが、そんな明かりも日付が変わる前にはその役目を終えて落とされ、僅かな街灯を残して街は暗闇に包まれる。


 真夜中を迎える頃。ある神社の境内で、黒く大きな影がその身を起こした。

 繁みの中からその姿を現したのは、黒銀に煌めく毛並みを持つ、巨大な狼。

 真紅の双眸と尖った鼻先を夜空に向け、黒銀の狼は喉を唸らせた。


『今夜もか…』


 溜息と共に呟き、黒銀の狼は音もなく地面を蹴って瓦屋根の上へと飛び乗った。

 そのまま重みを感じさせない足取りで狼は夜の東京の街へ駆け出した。


 風と化した狼が目指す先には、ある人物がいる。

 その人物の安全を陰から護るのが、この夜の行動の目的だった。

 颯爽と街の中を他者に気づかれないように駆け抜けていると、自身の内側から別なる声が聴こえてきた。


『おい、お守もいいが、俺達の目的も忘れるなよ』


(分かってる。その為の巡回も兼ねていると前に話ただろう)


 内なる声の忠告に、黒銀の狼は自身の考えを伝えると、暗闇の中に歩く一人の少女を見つけて足を止めた。


『やれやれ…忘れるなよ、俺はいつでもこの身体の主導権を奪えるんだからな』


 内なる声の脅しに近いそれに応じながらも、黒銀の狼は半分それを聞き流していた。

 そんな話より大切な者が目の前にいる。

 それを護る事に彼の意識は向いていた。




 七海の真夜中の散歩は一週間続いていた。

 明日で夏休みは終わりを告げる。だが、今の所、例の黒銀の狼には出逢えていなかった。


(う~ん、小さいのすら見ないってどういう事…)


 方位盤を見つめ、七海は机に突っ伏して溜息をついた。

 怪夷探索に出るようになってから、晴美に教えてもらった小さい怪夷すらまだ目撃していない。

 八卦盤が示す方角へ進んではいるが、何かが出て来る気配すらなかった。

 もしかしたら、真澄達特夷隊が早々に討伐しているのかもしれない。


(それとも…時間帯は早すぎるのかな…)


 真澄達から以前聞いた怪夷の出没時間から、怪夷との遭遇率は深夜の方が遭遇率が高いらしい。


(そういえば、私が夢遊病で動き出したのも、日付変わってからの時刻だったっていうし…これは、もっと遅い時間の方がいいのかも)


 部屋の壁に掛けられた時計を見遣り、七海は暫く考え込んでからこくりと一人頷いた。


(よし、今夜は夕食の後一度寝てから、夜中に起きて捜索に出かけよう)


 計画の変更をした七海は、夕食が出来たという呼びかけに応えて、自室から出た。




 その日の深夜。七海は自身の思い付きの通り、真夜中の東京の街へ繰り出した。

 今夜も使用人や家族には見つからずに家を出る事が出来た。

 父である柏木は、今日は珍しく早めに家に帰っていて、夕食も共に囲んだ。

 その父からも夜の探索の事はバレていないようだった。


(もしバレてたら偶然を装って九頭竜の小父様達に捜索と保護とかするように依頼してそうだもんね…)


 父親の性格を自分なりに理解している七海は、柏木ならたとえ私用でも真澄達を動かすだろうことは、先日の夢遊病の件で熟知していた。

 正し、今回の件が知られているなら、見つかれば恐らくこっぴどく叱られるのは目に見えている。

 父親に怒られるのは慣れているが、真澄達に迷惑をかけるのは七海自身申し訳なく思っていた。


 真澄達と鉢合わせないよう気を付けながら七海は、真夜中の東京の街を、兄が遺した八卦盤の針を頼りに進んでいく。

 月明かりはなく、いつもより街は暗く沈んでいる。

 今日は、いつもより八卦盤の針が大きく振れている事に気づいて、七海は眉を顰めた。


(これは…もしかして怪夷と遭遇ありかも…)


 ごくりと息を飲み、七海は意を決して暗闇に包まれた夜道を歩いて行く。

 暫く進んだ所で、風に潮の匂いが漂ってきた。

 いつの間にか七海は佃島の付近まで足を延ばしていたらしい。


(大分遠くまで来ちゃったな…)


 胸元で八卦盤を握り締め、辺りを見渡した時、闇の中で蠢く赤い視線と遭遇した。


「っ!?」


 咄嗟に七海は身を固くし、その場に佇むと、暗闇の中素早く動いたそれは、七海の左腕を掠め、再び暗闇の中へ消えていった。


「いたっ…今の…何?」


 唐突に走った痛みに、左腕を押さえると、着ていたブラウスの一部が破れていたが、血は出ておらず裂傷にもなっていなかった。


「……」


 茫然と自身の腕を見下ろしてから、七海は自身の中に沸いた恐怖を必死堪えながら、その晩は家路に着いた。




 ザザッと、七海がその場を後にする少し前、暗闇の中でもう一つ動く影があった。

 それは、七海が家を出た時から物陰から見守るようについてきていた黒銀の狼。


 黒銀の狼は七海の腕を掠めて暗闇に消えていった影を必死に追いかけた。

 だが、暗闇の中にそれを見失い、屋根の上で歩みを止めた。


(さっきの奴…まさか…)


『どうだろな。けど、さっきの奴、お嬢ちゃんを確実に狙っていたしな…もしかしたら可能性はあるぞ』


 黒銀の狼の中で、二つの意識が会話を交わす。


(七海を見届けたらもう少し探ってみる)


『やれやれ。気が済むまでやればいいさ。だが、俺達の目的は忘れるなよ、海静かいせい』 


 皮肉交じりの声に頷き、黒銀の狼は暗闇の中を歩く少女の後を追う。

 やがて、彼女が家路に着いたのを見計らうと、夜の空に向かって遠吠えを上げた。







 ****************


 三日月:さて、次回の『凍京怪夷事変』は…


 暁月:夏休みを終え、学校の始まった七海だったが、夏休み最後の日の夜の出来事が引っかかっていて…


 三日月:第三十三話「乙女に迫る黒い影」よろしくお願いします。

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