凍京小話④『聖剣について』


暁月:皆様やっほー、聖剣兄弟の次男、可愛いペンギン飛べない鳥の暁月だよ。今回の凍京小話のテーマは、僕達の本体でもある『聖剣について』だよ。凍京から読んでる人には分かりやすく、前作の逢坂から読んでる人には改めて、紹介していくね。それじゃ、講釈始まり、始まり~。


 そもそも『聖剣』とはなんぞや?ってとこだよね。

 これは、凍京から45年前に九頭竜真澄の母親である九頭竜莉桜の故郷。奥出雲の刀鍛冶の里で打たれた五振りの刀剣の事だよ。


 60年前、日ノ本(江戸)を含めた世界で同時多発的に起こった大災厄によって、世界は怪夷に蹂躙されてしまったんだけど、その時に怪夷の防衛を目的に打たれたのが、後に『聖剣』と呼ばれる神刀しんとうシリーズだよ。


 初め、聖剣は3本打たれて当時の帝が率いていた防衛軍に献上されたんだ。

 激しい戦いの中、実戦投入された3本は攻防の混乱で行方知れずになってしまうんだけど、その頃には怪夷の討伐方法が判明していたから、聖剣の存在は噂として埋もれていってしまったんだ。


 そして、この3本と同時期に打たれながら、怪夷討伐とは別の目的で打たれていた残りの2本はそれぞれ守り刀として九頭竜莉桜と秋津川雪那が所有することになったの。

 この辺の詳しい経緯は省くけど、こうして生まれたのが僕達兄弟って訳だね。


 これ等の刀剣がなんで核と呼ばれる意思を持っているかというと、聖剣を打つ時に、大昔に落ちたという隕石の鉄を使ったからなんだって。

 僕も生まれたばかりの頃ってよく覚えてないんだけどねぇ。


 ちなみに、聖剣って呼ばれてるのは、九頭竜莉桜が自身の守り刀であった太刀が力を高める為に岩に突き刺さっていたのを引っこ抜いたところからみたいだよ。

 本来の意味としては聖なる剣というより、星の剣で『星剣』だったみたい。


 それから逢坂の地で色々あって、僕等5本が九頭竜莉桜の下に集まる事で、日ノ本を苦しめていた怪夷を一度は消し去る事が出来たんだ。

 九頭竜莉桜達が“英雄”って呼ばれてるのも、僕等を所有していた事が由来しているよ。

 まあ、彼女達が英雄って呼ばれるのは、日ノ本解放後に世界でも活躍したのも大きいんだけどね。



 それじゃ、各聖剣について紹介するよ。


 神刀・朔月さくつき:核の姿は大鷹。聖剣兄弟の長男で最初に打たれたつるぎ。(九頭竜悠生)


 神刀・暁月あかつき:核の姿はペンギン。聖剣兄弟の次男で二番目に打たれた打刀。(秋津川猛)


 神刀・弦月つるつき:核の姿はたぬき。聖剣兄弟の三男で三番目に打たれた短刀。(東雲雨)


 神刀・刹月せつき:核の姿は猫。聖剣兄弟の四男で四番目に打たれた鎌。(前所有者・秋津川雪那)


 神刀・三日月:核の姿はハリネズミ。聖剣兄弟の末っ子で五番目に打たれた太刀。(前所有者・九頭竜莉桜)


 所有者に関しては凍京の第一話時点での前の主だよ。名字に関しても第一話時点の表記だから、逢坂時代とは微妙に変わっている人もいます。


 この聖剣、今後の凍京でも重要なカギになっていくので、頭の片隅にでも覚えておいてもらえたら嬉しいな。


 これは、裏話だけど、作者の夜桜が逢坂の構想を練っていた時代に、某刀剣擬人化ゲームにはまっていたので、その影響が微妙に出ているのは否めないね!

 夜桜自身は昔から刀は好きだったけど、そこまで詳しいくはなくて(どちらかというとこの人銃の方が詳しい)、逢坂時代に色々勉強したらしいよ。

 だから、僕が言うのもなんだけど、微妙に設定が粗いとこあるんだよね。あ、こういうのメタ発言っていうんだっけ?いけないいけない。


 さてさて、僕の講座はこの辺で。

 これ以上話すとネタバレになっちゃうからね!

 ここまでお付き合い下さりありがとうございました。

 凍京もこれから更に話が加速していきます。今後ともどうぞよろしくお願いします。


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