第21掘:油断した!?

油断した!?



「さて、モーブがアウトだったのはいいとして、残りのライヤとカース頼む」


ここで注意事項を言っておこうと思う。誰に対してか?

いや読者にだよ、メタいとかいうな必要なことだからな。

この物語の登場人物はすべて18歳以上です!!

いいか、この物語の登場人物はすべて18歳以上です!!

だから、どのような結果になっても合法です。


いや、そんなことはしねーよ。


「わかった。じゃ俺から行かせてもらおうか、カースすまんな」

「いえ、別に順番なんて関係ないですしね」


そういってライヤと3人が前に進み出てくる。


「とりあえず、俺はユキの話を聞いて警護とか衛兵?かな、そんな感じに役に立ちそうな人で固めてきた」


ライヤはそう言って奴隷をどのような目的で選んだかを教えてくれる。モーブとは違ってとてもありがたい人選である。

逆に、弄り辛いが。



「はい、僕はリエルです。種族は猫人族です。ライヤさんから言われた通り、ある程度の武器の取り扱いはできます。ここに村や町をつくるならお役に立てるとおもいます」

リエル、レベルは18。身長は150cm程。ベリーショートの黒と白が混じった髪で大体、高校生入りたてって感じ?もちろん猫耳付であります。

スタイルはスレンダー、モデルでもやれるような子だな。


…あれ? 今のところブス…いや、なんでこうも美人さんばかり集まってるんだ?

これがこの世界の基準であるなら、地球の基準を作った神とやらがいたら鉄槌を食らわせてやりたいね。



「私はカヤ、種族は狐人族。得意なのは炎魔術。武器は棒術。…よろしく」

「あわわわ、だめだよ。カヤちゃん、ちゃんと自己紹介しないと、失礼だよ。僕たちのご主人様になる人なんだから。すいません!!カヤちゃんはいつもこんな感じなんで」


そうやって慌てて、フォローに入るリエル。別にいきなり最初から敬え、跪け、なんぞ言うつもりはないがな。

カヤちゃんね、見た感じ中学生の高学年、150㎝後半ぐらいか?

狐耳付き、金髪ロング、尻尾もあり。

体形は普通、だけどバランスが取れてるから、見ごたえある。

…なあこの個人評価さ、なんか他人に、頭の中見られたら最低じゃね?

あ、レベルは12、魔力は多めだな。なるほど、魔法が使える警備兵って感じでライヤは選んだのか、腕っぷしだけの兵士なんぞ困るからな。



「あ、あの!フィーリアといいます!!種族はドワーフです!!…えとまだ小さいんで、鍛冶とかは見たことしかありません!!だけど頑張りたいと思います!!」

フィーリアちゃん、アスリンといい勝負の小学生低学年レベル。身長は140前半…。

返事はハキハキしてていい子なのだろう。髪型はポニーテルの茶色。

レベルはその体に違わぬ、2。スキルは天性のものか「鍛冶の巫女」「鍛冶の祝福」など、不思議なくらい鍛冶にまつわるスキルが付いている。

あれ、すごくね。この子?


まあ掘りだしものというのは認めよう。

だが、なんでこんなのが混ざってる。どっからどう見ても子供ですよ!!


この物語の登場人物はすべて18歳以上です!!


「これからよろしく頼むな。リエル、別に警備とか体を動かすことだけって思うな。自分のやりたい事を探してみるといい。カヤ、君とはこれから仲良くなれるよう、頑張ろうと思う。フィーリアはアスリンにも言ったが、今役に立たないなら、今後頑張ればいいだけだ。一緒に頑張っていこう」


「はい、頑張ります!!」

「…わかった」

「頑張って勉強します!!」


今回も最年少のフィーリアの頭をなでる。いや、アスリン撫でてこの子撫でなかったら差別みたいじゃん?

あと、俺がアスリンに手を出すとか考えそうな輩から、俺は大人としての対応で子供の頭をなでたという証拠にもなるわけだ。


「で、ライヤ。お前の方針はわかったが、フィーリアは当てはまらなくね?」

「ああ、なんか才能ありそうだったんでな。お前に預ければ色々成長できるんじゃないかと思ってな。カースも同じ考えでな、一人小さい子がいるだろ?村とか町作るなら、ちゃんと後継者も考えないといけないからな」


なるほど、どこかのロリアウトと違って、ちゃんと今後の事を考えて選んで来たらしい。



「じゃ、最後は俺だな。こっちは文官の方向で集めてみた。一人はライヤさんの言った通り成長を期待して選んできた。と、言うのはいいが本音は金の問題だな。戦闘用、学のある奴隷、なんてのは結構値が張るんでね。そこは許してほしい」


カースはそういって苦笑いをする。流石に9人も連れてくるとは思ってなかったが、やぱりお金の問題が出てきたか。

モーブ達に買い出しに行ってもらう際、ある程度DPから宝石類などだしたが、所詮出来立てほやほやのダンジョンである。わずかばかりの金額にしかならなかったのだろう。



「失礼いたします。私はミリーといいます。種族は人族です。モーブさん達が、専属でいた町の冒険者ギルドで受付をしていました。ある程度の書類処理や算術はできます」

ミリーさんね、大学生って感じの黒髪ショート前髪ぱっつん。身長は160cmぐらい。

レベルは14、スタイルはボンキュボン。

流石カースというべきか、文官としては文句無しだろう。

しかし、モーブ達の町の人が奴隷か…。


俺の微妙な顔を見てミリーさんが察したのだろう。


「私だけ、カースさんに購入いただいて助かった。という後ろめたい気持ちはあります。ですがここで頑張れば、みんな助かるかもしれないんですよね?なら、大丈夫です。ここで働かせてください」


その顔に憂いはない、ならしっかり頑張ってくれるだろう。



「どうも~、私はラッツ。種族は兎人族で、商人やってました。今回のゴタゴタで奴隷になってしまったんだけど…お兄さんの下なら、ちゃんと人扱いしてくれそうで助かったよ」

ラッツは高校生ぐらいかな?身長は高くて170㎝はありそうだ。

ウェーブのかかったロングのピンク…ピンク!!?なんで違和感なく髪の色って認識できるんだ!?

あれ、ルルアも青だっけ!?

と、とりあえず。レベルは16、この世界の平均レベルがよくわからなくなってきた。

もちろんウサミミ付き!!スタイルは、バランスの取れたタイプ。


「一応、商人だけど自分の足で売って回ってたからね。腕っぷしもあるんだよ~。どっちでも役に立てると思う」

なるほど、それならレベルがそれなりにあるのは理解できる。


そして、最後の子なんだが…。



「私はラビリス。種族は…サキュバス族。できることは…特にないわ」

ラビリス、小学生低学年サイズ。身長は140あるか?

ツインテールの紫色の髪。…トンデモカラーなのに違和感ない。

体型が問題だ、この奴隷達、なんか薄着の一着でここまで来たみたい。

この世界の奴隷の扱い詳しく聞いてなかったが、9人ともこんな感じだからそうなんだろう。

で、ラビリスの体形の何が問題かというと胸がでかい。薄着で袖がないから、中が本物であるとわかるのだ。

どれくらいのデカさかというと、今でたボンキュボンのメンバー、エリス、ミリーの次に胸だけ見れば大きい。

あの身長での平均でいったらダントツの大きさではないだろうか?

恐るべし、サキュバス族? この子特有なのだろうか?


まあ、大人で紳士な俺には関係のないことである。

でだ、ここで少し油断してしまった。この子のスキルを胸のせいで流してしまった。


「3人ともよろしくな。ミリー、君の知り合いを救えるよう頑張っていこう。ラッツ、商人としての知識期待してる。ラビリスはアスリンやフィーリアと一緒に頑張ろうな」


「はい!!」

「あいよ~、まかせて」

「…?」


ラビリスも差別なく撫でていく。俺は決してロリコンではない。たとえ ※この物語の登場人物はすべて18歳以上です!! であったとしてもだ。

俺の鋼の意思は誰にも挫けない。


そしてラビリスが口を開いた。


「…貴方はドッペルゲンガー?…ユキじゃないよね?本物はどこ?」


そう、今の俺はDPで精製した、最高再現度影武者「ドッペルゲンガー」を用いた遠隔操作なのだ。

エルジュの偽物もこのドッペルゲンガーを用いたものだ。詳しい説明は後にしよう、問題は…。



「…私は真実を見る目というスキルを持ってる。ダンジョンマスターの眷属?よくわからないけど、ユキとちゃんと話がしたい。…呼んできて」


あっさり、俺の正体が9人の奴隷の前で暴露されてしまった。

まあ、9人全員が信じるかどうかはわからないが。



この世界の子供は油断ならない。

決しておっぱいに敗北したわけではない。そこロリアウトとか言うなよ!!

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