第2掘:ステータス!! お約束すぎるわ…
お約束すぎるわ…
とりあえず、自室で茶を飲みつつルナとの話を始める。
ちなみに地球の部屋にあった私物は、すべてこっちに移してもらった。電気は魔力を変換して使えるそうな…まあ難しいことは放っておこう。
ネットとかテレビが映る様にしてもらってるから地球が滅びない限りみれることだろう。
「じゃ、あとは自分の能力見てもらって把握してもらうことだけね。戦闘練習なんて私が相手しても意味ないし、ここで学習してもらわないとね」
「わかったよ。で、どうやってその能力とか見るんだ?」
「ステータス!!って言えばいいのよ」
名前:ルナ
種族:神
身分:上級神
性別:女
職業:神様
年齢:■■■■■■■■歳
Lv.10493
HP:34920
MP:63820
STR(筋力):29300
DEF(防御力):21967
INT(賢さ):59003
AGI(素早さ):76002
LUK(運):90032
スキル
公開されていません。推定1万個以上
OK、さすがに神様だ。ステータスが低いか高いかわからないが、年齢は一千万の桁まであった…認めよう、ルナは神様だと。
「あんた何で年齢ばかり見てるのよ!? 他のステータスで驚きなさいよ!!」
「いや基準わかんねーし、驚きようがない。だからわかる年齢を比較した」
完璧すぎる理論である。
「はやくあんたも開きなさいよ!!」
「あいよ」
悪いがこっちは「ステータス」など叫ぶ理由がないので無詠唱である。
名前:カズヤ・トリノ
種族:元人族ベース ダンジョン運営族
身分:ダンジョン最高責任者兼雑用その他諸々
性別:男
職業:ダンジョン運営者
年齢:18歳
Lv.5
HP:130
MP:690
STR(筋力):32
DEF(防御力):25
INT(賢さ):340
AGI(素早さ):54
LUK(運):128
スキル
ユニークスキル 異世界言語・異世界読み書き・地球の知識・地球の技能・そこ掘れワンワン・ダンジョンスキル習得可能・指定保護・即死回避転移・博学・魔法の才能…
スキル 計算LV3・交渉術LV3・運営技能LV2・モンスター使役LV1・無詠唱・全属性魔法LV3・日本刀剣術LV2・地球の体術LV2・指揮LV3・軍師LV3…
なんかスキル多いなー。ルナは高すぎて見本にならんし、ステータスが高いのか低いのかわからんわ。
「へーさすがに地球の生まれね、魔力とか知識がぶっ飛んでるわ」
「いやまて、地球は魔力がないんじゃないのか?」
「いえ違うわ、運用していないだけよ。必要なかったでしょ? 生きていくうえで」
なるほど、使う状況がなかっただけか。
「で、ルナと比べてもわからないから教えてほしいんだが」
「そうね、とりあえず平均を教えましょうか。このアロウリトに住む18歳男の平均ステータスはっと…」
ルナがそうして表示しようとしたとき待ったをかけた。
「ちょっとまて、そういえばなんで俺18なんだ? 26だぞ俺」
「そりゃ、一番性能がいい年代を選ぶにきまってるわよ」
若返りもできるんかいこの神様…。
「これがこの世界の平均ね」
18歳男LV5の平均
Lv.5
HP:150
MP:40
STR(筋力):50
DEF(防御力):34
INT(賢さ):30
AGI(素早さ):43
LUK(運):30
スキルは平均3・4個
なるほど、俺のステータスは基本平均と変わらないぐらいか、魔力関係以外は。
筋力が少し見劣りするのは仕方ないだろう、こっちは中世ヨーロッパ並みのご時世しっかり体を使うような職業が多いのだろう。
しかし筋力とかどういう計算で出してるんだろう、そう思ってルナに聞いてみると…。
「ああ、筋力はおもったより簡単よ。その筋力=攻撃力と考えて、それで防御力を引いて体力を削ると考えて、どれだけ殴られると0になると思う?」
「なるほどな、150の体力削り切るのに大体10回か、全力のパンチがしっかり当たれば死ぬな」
「そゆこと、まあガードされたりクリティカルがあるからその通りってのはなかなかないけどね」
「ああそうそう、あなたスキルに「鑑定万能」があるから配下のスライムとかゴブリン見てみなさいな」
「わかった」
そう言ってスライムとゴブリンを一匹ずつ呼び寄せる。ダンジョンスキルのモンスター召喚で呼べるから便利である。
と、モンスターの説明を行おう。モンスターは俺の魔力でダンジョンの召喚陣から呼び寄せることができる。
つまり300DPの内訳は、ゴブリン召喚陣スライム召喚陣がともに50DP、一匹の維持費が2DPで、ゴブリン・スライムともに50匹づつ徘徊していることになる。
これも魔物の階級…レア度が上がれば跳ね上がるんだろうな…。
さてステータスを見てみるか。
名前:無し(設定可能ユニークモンスターに進化最低10DPから)
種族:ゴブリン族
身分:ダンジョンの防衛者
性別:オス
職業:ゴブリン
年齢:1歳
Lv.9
HP:400
MP:100
STR(筋力):90
DEF(防御力):72
INT(賢さ):92
AGI(素早さ):72
LUK(運):22
スキル
ユニークスキル 繁殖(人型の雌に自分の種族を生ませることができる)
スキル 短剣LV1・盾LV1・集団行動LV2・弓矢LV1
名前:無し(設定可能。ユニークモンスターに進化最低10DPから)
種族:グリーンスライム族
身分:ダンジョンの防衛者
性別:無し
職業:グリーンスライム
年齢:0歳
Lv.11
HP:320
MP:120
STR(筋力):81
DEF(防御力):220
INT(賢さ):70
AGI(素早さ):40
LUK(運):20
スキル
ユニークスキル 軟体(物理攻撃を50%カット)・溶解ボディ(任意で発動可能)・体の自由変化(ボディの意識的な変形可能触手など)・ダンジョン管理者配下の恩恵(ステータスの底上げ)
スキル 槍LV1
「は? 俺よりレベル高いのか…というかこの世界のスライムは強いんだな」
スライムは、物語とかゲームとかで強さはまちまちである。軟体というか、液体生命体だからな。魔法でとか、火でしか倒せない設定も多い。というか弱いイメージはドラク○のせいなんだがな。といってもあれも、レベル99まで上げれば伝説になれる。
「なに言ってるのよ。召喚者よりLVが高いといってもステータスはそんな…に…ぶはっ、なに、そのスライムとゴブリン!? スキルが多すぎるんですけど!! あとそのLVのくせにステータスが主にMPと賢さがぶっ飛んでるわね!! 地球恐るべしだわ」
ルナも自分で鑑定を使ったのかゴブリンとスライムをみて笑い転げている。
2匹のステータスを見て思った。賢さがここまであるのなら人間より賢いってことだよな?
「なあこいつらって人間より賢いってことか?」
そのままルナに疑問をぶつけてみる。
「ああ、ステータスってのは、潜在しているってこと。あなたはいつでも完全に今の能力を引き出せる?」
「ということは、賢さは上回っているけど、学習をしないとダメってことか?」
「そういうこと、いくら100覚えられる賢さあろうが一つも覚えていなければ一つ覚えている相手には劣るわ。筋力とか防御・敏捷なんかはそのままでわかりやすいけど、賢さはまた別よ。人間は上がりやすいけど、魔物は上がりにくいわね」
なるほどなー、こいつらに勉強教えて、お金計算とかも将来的にできるのか。まずは戦術でも叩き込むか。それがないと生き残れないしな、俺もこいつらも。
「さてと、そろそろ私は帰るわね。そこの通販使えば、私と連絡は取れるわ。ここの地図とかもDPで販売してるから、頑張りなさい。位置的に人も魔物もくるような所だから、あなたさえうまくやればDPが枯渇するようなことはないわ」
そう言って席を立つルナを座ったままで見送る俺。
「ほんといろいろ手抜きだよな。ここの位置とか、国の関係教えてくれてもいいだろうに」
「あら、いきなり全部知ってもつまらないでしょ。手探りがいいのよ、成長するにはね」
そしてそのままルナは消えてしまった。
「結局環境は整えられたけど、自分がどんな立地条件にいるかはさっぱりだな…。しかし自分から探索ってのは無謀だよな。当分はダンジョンに引きこもってゲームでもするかね」
そうやって初日は過ぎていった…。
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