こぼれ話2 ※序章のネタバレあり

※本項目では、タイトル通り序章のネタバレがあります。それでも構わないよ、と言う方は続きをどうぞ。





































 では、始めます。

 最初の方はネタバレ要素薄いので、もし画面に映っていたらごめんなさい。

 まだ戻れます。





~あらすじを語ってる人って誰なの?~

 我々と同じ、名もなき世界を読んでいるです。ある場所から、たった一人で、名もなき世界のあらゆる"物語"を楽しんでいます。



恵湖けいこ 美鹿子みかこについて~

 書き始めた段階では存在しなかったキャラでした。元々序章はもうちょい短かったのですが、優花を象徴するエピソードを入れたいと思ったことが切っ掛けです。優花らしいエピソードってなんだろう? と考えたときに、「燃えている家に突っ込んでいく」シーンを思いつき、その結果生まれたキャラです。お陰で後にいれようとしていたとあるモノローグを入れることもできたので、入れて良かったと思います。


 制作余談と言うことで一つ。特別な意味を持たせない限り、自分の作品のキャラクターの誕生日については「誕生花の花言葉」に合わせて決めています。で、美鹿子の誕生花は"ムスカリ"です。花言葉は「失望」「失意」「夢に懸ける思い」「明るい未来」とネガティブさとポジティブさを兼ねております。どういうことなのかは、美鹿子の境遇を鑑みるとなんとなーく分かるのではないでしょうか?

 美鹿子の場合、生まれた経緯もあって、誕生花から決まりました。そのため、この誕生花が名前の由来となっています。「ムスカリ」の語源はギリシャ語の「ムスク」。「ムスク」とは「麝香」のことで、「麝香」とは鹿の内臓から作られる香料のことなのです。そこから、鹿が入った名前となりました。


 姓名がどちらも名前っぽいので、初対面の人からは、「恵湖さんという名前かと思った」と言われることが多いそうです。最初は切絵も「恵湖」からの派生で「かきくうちゃん」と呼んでいました。美鹿子は自分を呼んでいることは分かっても意味は分からず、改めて名前を告げると、切絵さんは「間違えちゃった」と謝った後に、「もみじちゃん」と新しいニックネームをつけました。美鹿子は更に混乱したそうです。


 気づくと、元々没にしていた暗い頃の優花と被る部分が多かったりします。なかなか運命を感じますね。



町田まちだ 篤仁あつひとについて〜

 本項目の小さなネタバレ要素でございます。ネタバレかは諸説ある気もしますので、読んだ皆さんに判断はお任せします。

 天使狂いの救済マニアです。どうしてこうなったのか、みたいな短編は書いてみようと思っていますがまたいずれ。生み出したキャラクターにはそれなりの愛着はありますので、こういった敵キャラの生い立ちはいずれどこかで語っていきたいです。作品になるか、こうしたこぼれ話になるかは分かりませんが。

 作中でもちらりと見せていた通り、元々は真っ当な社会人でした。どうも、上司といろいろ擦れ続け、"摩擦"があったみたいですよ。作中で見せたハッキング系の技量は、エンジニア時代に培った持ち前の技量です。


 結構彼も設定回りが二転三転しました。元々はマッチの性質を持った棍使いだったのですが、これだと海翔に長時間相手取らせ辛いこと、そこをクリアさせる設定はできたものの、"式装"の概念の話が出てきて序章がより煩雑になることがあり、シンプルな投擲武器であるダーツに変更しました。マッチ、ダーツ……続けて読むと?



~ランについて その2~

 大きなネタバレ要素その1でございます。

 応援コメントなどで「かわいい!」と評判をいただく度に、ラストを決めていた私は、胸中でいろんな意味でニヤニヤしていました。気づくと、彼女周りのいろんな描写が増えたので自分の中でも可愛さが増し、正直ぎりぎりまで迷いましたが……まぁ、スパッと。

 元々序章は優花が"裏"の世界に入っていくお話なのです。隠された真実を追究するために、彼女を失った悲しみを抱きながらも優花は"裏"の世界に踏み出していきます。



朱崎あかざき 満月みつきについて~

 大きなネタバレ要素その2でございます。

 "青葉園"の園長は男性であったため、優花にとって満月は先輩であり、姉であり、母であり、友であり――だからこそ、掛け替えのない存在でした。そして、大きな憧れでした。だからこそ、自殺を選んだことで満月のことが信じられなくなっていまい、序章時点で優花から満月への好意は完全に裏返ってました。


 シリアスな作中で触れる場面がなかったので今回は触れませんでしたが、優花が高身長で巨乳であることを気にしているのは、満月が真逆の小柄な体型で、可愛らしかったことが原因です。お人形さんみたいな満月に憧れていた物の、ケンカや空手に明け暮れる優花はどんどん体格が良くなっていき、理想の女性像から遠ざかっていくことを内心で気にしていました。満月はその辺を意識したことがなく、なんなら丈夫な体で優花と遊びたかったとさえ思っていたので、「大きいことはいい事だよ」と励ましていましたが、その度に優花は膨れっ面になったそうです。


 そういえば、満月は手を切って、ランは手を爆破されて死ぬと、なんか運命感じますね。作者も書き終わった後に気づきました。そうなんです、結構こういう偶然多いんです。



~苗字の変更について~

 作中でしれっと書きましたが、実際には結婚等を除けば、苗字を変更することって名前を変えるよりも難しいらしく、優花の事例では余程適応されません。まぁ、そこはフィクションと言うことで、「優花が力尽くで駄々をこね続けた結果、周りの大人すべてが変えざるを得ない状況に追い込まれた」と言うことで一つ。……優花のわがままは、法律すらねじ曲げるのか。



~雪那について~

 大きなネタバレ要素その3でございます。いえ、正直、書ける内容は現段階でほとんどないのですが、存在自体が序章のネタバレなので念のため。

 コンセプトは分かりやすく「優花の宿敵」です。彼女がなんなのか? きっとこれから明らかになっていきます。

 彼女の見た目、本当ならもうちょっとおとなしめにする予定だったんですけど、雪那を書く前に色々あってあそこまで不気味な姿になりました。ゴスロリ、可愛いですよね。

 ちなみに自分は雪月花の言葉の響きが大好きなので、メイン格となるヒロインにその名前をつけることが多いです。雪那の名前が変わっているのも、そこから来てます。



~最後に~

 序章のこぼれ話はもうちょっとあります。特に町田絡みでボツにした展開がちょくちょくあるので、こぼれ話3については町田回になるかもしれません。誰得なんだ。


 もし、こぼれ話で語って欲しい内容等ありましたら、応援コメントなり近況報告なりにコメント頂けると幸いです。内容にも依りますが、答えられる物はすべて答えていきます。

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