僕だけが知ってる後部座席の君。
@464696
第1話 転校初日。
「お前の居場所、仲間。そんなのないから笑笑。向こうで食べろよ。」
わかったよ。。。
「ごめん、こっちで一緒に食べても良いかな?」
「(ごめん、君を仲間に入れたらうちらまで酷い目に遭うから、入れられない)」
ああ。。まじかよ。。。
引っ越し当日。
「早く行けよ笑、二度とこの地に戻ってくんじゃねーぞ笑笑」
もう来ねーよ。。。じゃあな
現在。
僕は今転校生として図書室で待機している。今いる学校は前の学校と比べてとても在籍している生徒が少なくなんと、ひと学年2組しかないらしい。。。となると運動会とかは紅白に分かれてやるのか。初紅白だなとか思いながら図書室にある時計を眺めていると誰かがこっちに走ってきた。
「なな、お前はこれから何年生になるんだ?」
(なんだこいついきなりお前呼びかよ。。)
「あ、それは悪かったごめん。」
あ、声に出てたのか。。。。
「こっちこそごめん悪い癖でつい、これから6年に入るつもりの虎白です。」
彼は安堵したかのようにこちらに座って来た。どうやら仲間を探しにいろんな転校生に声をかけていたようだ。
「俺も今日、6年に入る怜だ。よろしく」
「ど、どうもよろしく。」
おお。教室に着く前に仲間ができたのか俺!?いやいやここからだぞ、また同じ過ちを犯してしまう可能性もあり得る。。。変わるって決めたんだ慎重に接して行こう。
「なな、
ガラッ
『移動しますので廊下に出て学年ごとに並ぶようにしてください。』
「折角、少し話せるようになったのにもう移動か、じゃあ廊下に出ようぜ。」
(ああ。。)
俺と怜は廊下に出て学年ごとに並んだ。そこで気づいたことがある、俺ら以外にも2人6年生に転校するっぽい。そんなことより意外にも怜が結構身長が高い。。。座ってたから全く気づかなかったが中学生と比べても良い勝負するんじゃないのか。俺に5センチくらい分けても困らないだろと思いながら階段を登る。6年生の教室まで4階まで上がる必要があるらしく既に2階で自分の体力のなさに衝撃受ける俺。
(ははw)
『これから呼ばれた順番に1組2組に分かれてそれぞれ教室に入るように!』
結果、怜とは一旦ここまでのようだ。俺が1組で怜が2組。
怜がこちらに向けて何かジェスチャーをして伝えようとしている。何を伝えたいのか意図が全く分からなかったのでとりあえず手を振りあいさつをした。
教室の前に立つと中から楽しそうな会話が聞こえてくる。緊張して扉を開ける
この時の俺はこれから始まるイベントの急展開にまだ気づいていない。。。
僕だけが知ってる後部座席の君。 @464696
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