第23杯 ビター

 勇気を出して部活の先輩に告白をした。

 結果は……ダメだった。

 私の人生終わった。そう思った。

 家に帰りわんわん泣いた。

 見かねた母がカフェオレを作ってくれた。

「なぜにカフェオレ?」私は泣いて腫れ、ブサイクになった顔を上げて聞いた。

「恋も、カフェオレもほろ苦いぐらいが丁度良いのよ」

 母の言葉の意味はよく分からなかったが、そのカフェオレはいつにも増して苦く私はより一層わんわん泣いた。私はミルクたっぷりのカフェオレが好きだし、やっぱりあの先輩の事が好きだ。

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