第31話 帰って来ました。ダンジョン学園

「帰ってきたなー、ダンジョン学園に」

色々あって入学式前なのに、

ほとんど居なかった、ダンジョン学園

「クラスとか確認しなきゃダメかな?」

「必要ない、みんなSクラスだ」

そりゃそうだろう、魔物領域に行ったおかげで、皆もLv30になってたし

俺も35になった。

「因みに、Sクラスになった事で特典とか

あるの?」

ただ1番上のクラスですよってだけかな?

「授業出席が自由になるな。だが

ダンジョン攻略などの成績が落ちれば

容赦なく下のクラスに落ちる」

成程、でもそんなに魅力的ではないかな

「その程度なんだ」

「Sクラスで卒業出来れば、王城にだって

務められるし。」

将来が約束されるってやつか。

「後は新入生代表挨拶を

この中の誰かにやって欲しいって

ことらしいぞ」

全員がシアを見る。

「はぁ、わかっていたが」

シアも面倒臭いんだろう、後で何か埋め合わせ考えとくか、

「でも、明日が入学式って、実感無いね

ほとんどいなかったし。」

その通りなんだよな。そしてこれからも

在学中、学園の外に出る機会も多いんだろうな。

「で、明日までにやっておくことってなんかある?」

「特に、制服を来て出席すれば

いいだけですし、シア様以外は」

となると

「やることないな、PVPでもやる?」

「私はパスかな、魔法のタメが長すぎて

勝負にならないし、」

レイナは火力なら1番あるのだがタメもあるし前衛と1体1は厳しいということだろう。

他はやる気満々なので訓練場に行くことになった。

「最初はシアとかな?」

最初は私とってオーラが凄い

今回は試合をしないレイナが審判をしてく

れるらしい

「じゃあ、初め!」

「風神」

最初っから全力みたいだ、確かにその状態

見えないとは言ったけど

エリス様にしごかれたから、対応は出来る。

黒血の盾で受ける。

「やっぱり一直線ではダメか練習はしてるんだがなー」

そう言いもう1回突っ込んでくる。

こっちもこの状態じゃ(神力なし、翼なし)

翼は使うか。

魔力込めた翼で受け止めてでいいかなと考えてたら

魔眼で見える動きが変わった。

シアはもう動き始めてる。

急いで後ろに盾を作るが強度不足割られてしまう。

が黒血で作った盾なので、操って形は変えれる。破片が槍に変わりシアを貫いた。

「いい所まで言ったと思ったんだけどな。」

まじで危なかった。土壇場で風神の制御が

出来るようになるとは、

「魔眼がなきゃ負けてただろうな。」

「死神様の目を人間に使えるようにしたものだったか?」

この目は本当にお世話になっております。

「これからは、もっと風神の制御を上げて

追いつけない速度をキープ出来るように

訓練しないとな」

そうなると、本当に手が付けられない

気がするんですが。

「次は、フランか」

「はい」

派手さはないが、槍の扱いにとんでもない

補正がかかるフランは、剣術スキルすら取れない俺からすると、やりずらい

「じゃあどんどん行こう第2試合初め」

今回はこちらから、攻めていく

すぐに距離を詰め魔眼の言うとうりに剣で

攻撃する。

がフランもこう誘導される

というのが理解できるのだろう。

別の動きで対処され、すぐに振り出しに戻る。

やっぱり剣だけじゃ無理だ黒血を操ろうと

攻撃を緩めると

「緩めましたね?じゃあ今度はこちらの番です。」

そう言って、攻守が交代する。

ぶっちゃけ防御が間に合わない。

致命傷ではないが、少しずつ被弾してる。

「フラガラッハ」

自動で敵を攻撃する剣を使う

こうなると2対1だ少し反則くさいが

徐々に押して、勝利する。

「単純に技術力に補正がかかるって、

ほんと俺と相性悪い」

「ですが、まだまだ強くならなければ

ヒロさんには届きそうにないですね」

そんなことないと思う。

2人とも俺の方がステータス高いのにこれだもん。

「ヒロに休憩なんて取らせないよ、

どんどん行こう」

休みは無いらしい。

問題はこいつだ俺の血から生まれたから

ステータスは俺依存つまり

ステータスがほぼ変わらないそれに

「神力使えるようになってるだろう

メル?」

なんで使えるようになってるんだよ!

「ご主人様が使えるようになった時点で

実は使えたらしいです。精霊神様に

しごかれて使えるようになりました。」

「じゃあ、話もそれぐらいで

最終戦スタート」

お互い神力武装を使い身体強化をする。

メルに近づこうとするが

蔦がどんどん生えてきて邪魔してくる。

しかも絶対2箇所以上からの同時攻撃付きで

「殺意高すぎだろ!」

対処出来なかったら一撃でやられる。

「まだ、話す余裕があるみたいですね。」

そう言い距離をとる作戦かと思いきや、

メルは突っ込んできた。

蔦プラスメルで攻撃してくるので

余裕が無い。というかよく全力で戦いながら

蔦を操れるな。

俺も全力戦闘中に黒血を操れれば

対応できるんだろうけど、脳がもうひとつ

ないと無理。

でも魔法の行使なら何とか

「フェザーレイン」

メルに向かって羽の雨を降らせる。

「ホーリーガード、神聖魔法が使えるのは、私も一緒ですよ。」

そりゃそうだろう、でも蔦の操作が一瞬

止まった。それで十分

ダインスレイブに残りの神力全部のせで

剣のサイズも大きくして蔦ごとメルを

一刀両断した。

「その剣の特性すっかり忘れてました。

大きさ変えられるんでしたね。」

メルが凄い悔しそうにしている。

「終わってから言うのもなんだけど、

大丈夫だってわかってても、みんなを斬る

っていい気がしなかったな。」

「それは皆そうだろう」

「いい感じに、時間も潰れましたし

今日は一緒にご飯作りましょう。」

久しぶりの2人で料理だ、いつもより気合いの入った料理になった

ご飯後は食休みにみんなで

イチャイチャしつつ、入学式の為に早めに

寝ることになった。



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