第29話雷鳴山その3

「この虎も雷系の魔法や付与と相性が

良いのと、雷耐性までついてる。

すごい素材だわ。」

またソフィアさんがキャラ崩壊している。

今日はここで野営するんです。

そいつもアイテムボックスにしまいますからね。そう言いアイテムボックスにしまうと

ソフィアさんがなんか言っているが無視だ。

これから料理だって作らなきゃ行けないんだ。

昨日のせいでオークの肉が大量にある。

「もう唐揚げでいっか。」

考えるのが面倒になり唐揚げをひたすら

作り続け。今日の晩御飯にした。

評判は良かったので問題ないだろう。

そんなこんなで次の日の朝

ようやく山を登る事になった。

「やっと本番だぞ!」

「標高8000mはあるって言われてる山よ

2日で登って降りてくるって正気じゃないわ。」

前世だったら高山病とかそもそも体力とか

問題だらけだが。

ステータスと魔法がある世界だどうとでもなる。

そう言って進んでいるのだが。

「魔物が全然いませんね。」

全く魔物が出てこない。

今は3000m付近だ。1度昼食をとることになった。

「周りの森で狩りをしていた方が良かったかしら。」

「いないわけじゃないですよ。

スルーしてるだけで」

皆がえ!って顔になる。

「どうして?」

「擬態に特化してて、戦闘能力が余り高そうじゃなかったから。転がってる岩に擬態してる、蜘蛛が沢山いたよ。」

そう説明すると。強さはともかく、確認したいってなったので、昼食後見つけ次第、

倒すことになった。

「居た、あれだ」

指を指すが、皆分からないみたい。

岩を広い強めに投げて当てると、

動き出した。

言った通り強さは大したことないので、

簡単に倒す、

もう無視して進んでいいかなって思ってたら

この蜘蛛から取れる糸が高品質だから

手当り次第に倒すというソフィアさんに

反論できる人がおらず。結局この日では頂上まで行けず。5000m地点で野営することになった。

「ソフィアさん反省してます?

今回時間ありそうで無いですからね。」

それはソフィアさんもわかってるので、

若干申し訳なさそうな顔をしている。

「それに上だっていい素材見つかるかもしれないんですから。」

そんな感じで珍しくソフィアさんを

説教するという珍しいイベントがあった

それ以外はいつも通りの野営だった

が6000mからミスリルゴーレムが出てきた。

「これは頂上までは諦めた方が良さそうですね。」

少なくない数出てくるし。耐久が高い。

大分時間を取られてしまい。

頂上まで目指しては、期限までに王都に帰れないという判断である。

俺もそう思うし、

もう500m程登って下ろう、と言うことになった。

「おいおいまじかよ」

で6500m地点からは

アダマンタイトゴーレム、1匹だけだが

オリハルコンゴーレムもでてきた

「硬った、傷すらつかない!」

流石オリハルコンゴーレム

技術のない魔力でゴリ押しの剣では傷がつかなかった。神力を使えば問題ないだろうが。

それじゃあ今回の目的が意味無くなってしまう。他の前衛たちはダメージ与えてるみたいだし。剣術取れるように神界で特訓するか?

「熱量意識で魔法使うから時間を稼いで」

そう言ってレイナが呪文の詠唱を始める。

魔法陣がすごい複雑だし、何個も出ている。

居るのはオリハルコンゴーレムだけじゃない

他のゴーレムの方が数はいるのでこちらも

厄介だ

そっちの方の処理に回る

レイナの周りの魔力が溜まってきてそろそろ

といったところで、

オリハルコンゴーレムも危険だと思ったのか

予想外の攻撃をする。

「ロケットパンチかよ!」

レイナに向かって腕を飛ばして攻撃してきた。

さすがに不味い。神力武装を発動してレイナの前に出て盾になる。

ダメージが無いわけじゃないが動ける。

腕が自ら戻っていく前に投げ返してやる。

「お返しだクソ野郎」

オリハルコンゴーレムに上手くヒットする。

動きが止まったタイミングでレイナの

準備が整ったようだ。

「やっと出来た。皆離れて〈神炎〉」

かなり離れたと思ったんだけど、ここまで熱を感じる。直接火に当たってない

アダマンタイトゴーレムも近いものが溶けている。控えめに言ってやばい。

神様ブートキャンプの効果がすごい。

神炎の効果が切れ無事だった

アダマンタイトゴーレムは引いて行った

「冷えるまでは、休憩だな」

アイテムボックスにしまうには直接触る

必要がある。

流石にここまで熱を持ったものを触るのは

無理だ

「時間があっても頂上は難しかったろうな」

なんとなくだがオリハルコンゴーレムは

ボスじゃない気がする。さらに上位のやつが

ボスと考えると下手すると負ける可能性もある。

「まだまだ足りないなー、もっと強くならないと」

「でもオリハルコンが手に入ったのはありがたいわ、剣とかを誤魔化す必要が無くなったもの」

確かに、

「無謀な人も出てきそうですね」


正直俺ら以外は今の環境では、無理だと思う。

「どうでしょうね。お互い無名のパーティー

って訳じゃ無いんだし。そんなに多くはないと思うけど、多少は出るでしょうね。」

力量を測れず挑むやつは、残念だけど死ぬしかないか

「そんなこと話し合うより、回収出来るやつから、回収しといた方がいいじゃないか?」

オリハルコンゴーレムは一体だけだったが

アダマンタイトゴーレムは結構な数がいたので、当然、溶かして倒した以外のものも

結構な数あるのだ。

「これだけでも結構な価値ですよね。」

「アダマンタイトは重いから重量系の武器を使う人とかに人気ね

全体から見れば魔力の流しやすいミスリルの方が人気だけど、それでも需要はあるから

結構な額ね。一気に売ったら値が下がるでしょうけど。」

それがあったか、でもそこまでお金要らないなよく考えたら。

「うーん、水で無理やり冷やしちゃおっか?」

レイナが我慢できずに無理やり冷やそうと言い出し。

それだけは絶対にするなよ!とソフィアさん

がレイナの方にすっ飛んで行った。

金属に対してそれは不味いだろうな

結局俺が神力で手を保護し熱い状態で

無理やり触れて。アイテムボックスに

しまうことになったのだった。


読んでいただきありがとうございます。






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