第26話 魔物領域に向けて
朝になり朝食をとっているが、
昨日のことが気になるのか
テンションが低い。
「そんなんじゃ、救えるものも、救えなくなっちゃうよ」
「突然このままだと人類は滅亡一直線と
言われて、気持ちの整理がつかないんだ」
ほかのみんなもそんな感じである。
「昨日も言ったけど、させるつもりはないよ、折角可愛いお嫁さんで来て、もっと
イチャイチャしたいもん。」
皆の顔が少し明るくなった。
あと一押しかな?
「それにやること自体、今までと変わらないよ、ダンジョンの攻略だから」
「「「確かに」」」
これでひとまず大丈夫かな
「難しく考えすぎてたいだな」
朝食が終わりソフィアさん達に会いに行く
ソフィアさん達は大丈夫かな?
「おはよう」
「おはようございます。」
割大丈夫そうだ。
「割と大丈夫そうだって顔してるわね」
お見通しか、そんなにわかりやすいかな?
「もうなるようにしかならないって
なってるだけよ。やらなきゃ滅亡するだけだし。で魔物領域今日から行くの?」
Lv上げもしたいし、
「出来れば行きたいですね。」
「ならいい場所があるわ、雷鳴山っていう
山を中心とした魔物領域が、車を使えば
比較的時間がかからないで、行ける場所にあるのよ。」
中々面白そうだし、雷属性の素材も手に入りそうだな。
「最長どれぐらいの期間入れますか?」
「1週間ってとこね」
1週間も入れれば十分か?
「じゃあ今から準備して、1週間鍛えましょう」
そういう事で1回解散夜営のための準備
(車の中で寝たりはするつもりだが)して
アイテムボックスに色々突っ込み、
集合場所に向かう。
ソフィアさん達は もう来ていた
ディルムさんもいるが護衛ということだろうか?1人って少なくない、王族3人いるけど
「お待たせしました、護衛はディルムさん
1人だけですか?少なくないですか?」
俺がそういうと、皆驚いた顔をしている
なんで!
「なんで皆驚いた顔をしてるんですか」
「いや、ヒロ護衛とか邪魔って言いそうだから、何とかディルム1人で許して貰ったから、少ないって言うとは思わなかったわ」
皆ウンウンって頷いている。
後で覚えとけよ。
「まあ、何もなければ
そう言ってたかもしれませんが、
強い人を1人でも多く育てなきゃ行けないんです。もっと連れてきてください。」
いっせいに、あ〜そういう事ねと言う顔に
なる一同、俺の事なんだと思ってるんだ
皆
「では、追加で連れてきます。新人になりますが、大丈夫ですか?」
「やっぱりベテランは難しい?」
子供と一緒に魔物領域なんてと思われてしまうのだろうか?
「いや、ヒロ殿と魔物領域に行くとなれば
皆行きたがるだろう、実際そうだった。
ドナテロの腕を治してるしな。」
それがあったな、そう言えば
「単純に私が抜けるのに、ほかのベテラン
まで抜けると、王家の方がだの守備が薄くなってしまう。」
確かにその通りだった。
「その通りですね、新人の方たちでお願いします。」
「新人って言っても近衛騎士なんて
才能ないとなれない騎士の更にひと握りよ
大丈夫よ」
そりゃそうか
ディルムさんが王城に戻っていき
10分程度で戻ってきた
早すぎない?一緒について行く人は準備出来たんだろうか
「お待たせしてしまい、申し訳ございません。」
「ディルムさん十分早いと思いますよ。
連れてきた人たち、準備とか大丈夫ですか?」
後ろの人達が神がいるって顔してる
やっぱりできなかったんだなー
「いえ、今回の情報は近衛には直ぐに伝達されました。その時点で準備を始めておかなくては行けないのです。知らされたという事は、呼ばれるかも知れないという事で、
急だったから、準備ができなかったでは、
問題なんです。」
確かに、ごめんよ騎士さんたち俺には
これ以上は無理だ。
「そうだ皆さん使うのは剣ですか?」
剣だけでも聖オリハルコンのものにした方がいいだろう。
「そうですが、どうしたんですかヒロ殿」
「ソフィアさん剣、6振りお願いしますね。車の中に工房作ってあるんで」
着くまで結構かかるし、ソフィアさんなら出来るだろう。最悪神界に行って貰えば時間は気にしなくていい
「ヒロ貴方すごい恐ろしいこと考えてない?確かに武器ぐらいは作った方が良いだろうから、作るけど」
よーし、準備が終わったし出発するだけだな
みんな乗り込んでいく中、
奥さんズが凄いオーラをだしながらくじ引きしてる
「何してるの?」
「「「「誰が助手席に乗るかのくじです!」」」」
なるほど、大人しく待ってます。
「で、フランが当たり引いたんだ」
助手席にはフランが座っていた
「はい、2人っきりは久しぶりです。」
確かに、久しぶりだ、料理も任せっきりだし
そもそも王城ならコックがいるからな。
料理しないし、
「ゴートン辺境伯行ったら皆で海泳いだり
したいなー」
皆の水着がみたい。
「そうですね、海で遊ぶのもいいのですが
魚を使った料理も教えて頂きたいです。
蒸し料理でしたか、料理長も
初めて知ったとヒロさんのことを褒めてました」
あったなそんなこと、突然始まった。
王宮料理長との料理対決。
技術じゃあ勝てるわけが無いので、
見たことがなかった蒸し料理を作ったんだっけ。
その結果何とか引き分けだったんだ
あの後調理場を好きに出入りしていいって
言われたけど。正直料理長どころか王城で
働いてるコックさん誰にも勝てないし、
美味しいご飯が食べたいから自分で作るきに
ならないんだよね。
「新鮮な魚と果物を使った料理、確かに
美味しいだろうなー、そうだ
フランは魚を生で食べた事ある?」
この世界って生で魚食べるのか?
疑問に思ったので聞いてみる
「私はないです。ですが南部では、新鮮な
ものは、生で食べるそうです。食べたことあるのですか?」
前世では、日本人だからもちろん大好きだ。
「俺もその噂を聞いただけ、あとエリス様が美味しいって言ってたお酒が進むって」
神様が言ってたこれほど便利なものは無い
「エリス様がですか。美味しかったですね
羊羹、原料が地上にはないんでしたっけ?」
そうなんだよなー
「土下座しても、小豆くれなかった」
暗に創造錬金で作れって言ってたけど。
「領地を貰うことになったら、色んなもの育てて、料理作って、食の街とか作るのも良いかもね。」
卒業後に与えるって言われてるし、
領地経営の勉強もしなきゃな
「楽しそうですね。」
そんな話しをしつつ車で走ること5時間
ようやく目的地に到着する。
「やっとついたー、運転疲れたー
途中運転変わってくれて、助かった」
ほんとに助かった。まじで集中力が続かん
「私も運転してみたかったですし
楽しかったです。」
他の3人が羨ましそうな顔で見てくる。
「順番でみんな乗るんだろう?」
「だが、私とメルは今回は乗れないからな
いつになるか分からないぞ」
ワガママだってわかってるからか。
少し恥ずかしそうに喋るシア
「問題ないよ、ゴートン辺境伯と約束もあるから、南部に行くし、その時助手席に
乗れるよ。」
しっかり予定があることがわかり、嬉しそうな顔になる。
「それはいいけど、どんなルートで森を抜けるの?」
ソフィアさんに質問される。
「3キロぐらい先にオークの集落を感知してるので、そこに行きます。その後
夜営場所を探して今日は終わりですかね」
「そう、じゃあそれで行きましょう」
「出来るだけ戦闘を避けるため、
さっき出しながら歩きますね」
騎士の皆さんが、遠足気分でオークの集落を
殲滅するんですか?って顔してる。
まあ慣れて
「手な訳で、到着しました。オークの集落
素材になるから出来るだけ。傷は少なく倒してね、キングは早い者勝ち!」
そう言ってた飛び出す。
~~~~~~~~
「団長、失礼かもしれないですが
皆さんが同じ人間に見えません」
護衛対象で、悪い人たちでは無いのは
わかっているので、申し訳なさそうに喋る。
「私たち、要らなくないですか?」
「言いたいことは分かる。だが今回
ヒロ殿は騎士を鍛えたいから、もっと連れて来てって呼ばれたんだ。見てるだけで
終わったら怒られるぞ」
本気ですか!って顔になる5人の騎士
「それに、こんな素晴らしい剣を貰って
オークの群れも倒せないって笑われるぞ」
「団長、オークじゃなくてハイオーク
です。オークキングじゃなくて
オークエンペラーです。」
ハイオークも上位種なのでそこそこ強いそれが群れでいるのだから、その反応も分かる。
「今回の遠征中ヒロ殿が料理を全部作ってくれるそうだ」
それを聞いた騎士が一斉に団長を見る
ほんとですかと
「だが、あまりに不甲斐ないと作って
くれないかもな、訓練のために来てるわけだし」
その話を聞き目の色を変えてハイオークに
騎士たちは向かっていった。
「ハァ、現金なヤツらだ」
ディルムもあとを追ってハイオークを倒して
行くのだった
読んでいただきありがとうございます。
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