第24話 進化ってどうすれば出来るの?
「進化か私たちも出来るのだろうか?」
朝食時に
シアが突然そんなことを言い出す。
「どうしたの突然?」
進化は皆してもらう予定だけど
「いやな、正直に答えて欲しいのだが
ヒロ、天使になったことで寿命は
どうなってる?」
あ〜そこ聞いちゃう?ぶっちゃけ俺も分からないんだよね。メルなら知ってるかな?
と見てみるが、顔を横に振られてしまう。
「自分でも分からないんだよね。」
「ご主人様、ぶっちゃけ死んでも、
存在が消えたりしませんよね?
皆さんに紹介してない女性のおかげで。」
エリス様か確かにそれも有り得るのか。
ふと、皆の方を見ると凄い殺気立ってる
ややこしい言い方するから。勘違いしてる
じゃん
「待って皆、メルが言ってるのは死神様
の事だから勘違いしてるって。」
殺気は収まったが、説明しろって顔してるな
「俺って、死神様の使徒だし、そこら辺
優遇されてるというか、そんな感じ?」
確かにって顔をしてみんな何かを
考え出した。
「違うでしょう。その死神様に
告白されるぐらい好かれてるからが、理由で
使徒であることは、関係ないはずです」
皆の顔が一斉にこっちを向く。
皆無表情すぎて怖い、目からハイライトも消えてる。
「本当?」
「はい、多分その通りかと」
「何で、誤魔化したの?」
「説明してなかったなーって咄嗟に
誤魔化しちゃいました」
「私達からしたら
寿命の質問って結構重要だったんだよ
出来るだけ長く一緒にいたいし、」
確かにそうか、神力使って寿命伸ばしたり
とか考えてたけど、そう言う話してなかったな
「俺も寿命が伸びる神薬とか作れないかって試したりはしてるんだよ。まあでも
1番詳しそうな人に聞きに行くか全員で」
一斉に顔の上にはてなマークが浮かぶが
メルだけ青い顔をさせる
「ご主人様、本気で言ってます?
大丈夫ですか?私達生きて帰ってこれるんですか?」
エリス様のことをなんだと思ってるのか
優しい人だぞ
(エリス様お願いします。)
(任せて)
皆が光に包まれ見えなくなる、
光が収まるとエリス様の神域だった。
「初めまして。私は女神エリスティア、
人間には死神って言われてる。」
皆、色々起こりすぎて自体をのみこめてないみたいだ。
「怖がられたりは、いつもだけど
無視されるのは初めて、どうすればいい?」
「自然に落ち着くの待ってた方がいいかな」
エリス様とお茶をしながら待つこと10分
「何も優雅にお茶までする必要はないんじゃないか?」
皆がようやく再起動した。
「皆も、座って」
エリス様がそう言うと人数分の椅子とコップが増えポットが自動で動き、お茶が注がれる。
それを見て皆も座りお茶を飲み始める。
皆がお茶を飲み驚いた顔をする。
そうだよね、美味しいよね。さすが神界
もう地上でお茶を飲んでも、これを超える
ものはないんじゃないかってぐらい上手いからな。
「エリス様、神界のお茶飲ませた責任
とってくださいね、これ1回でも
飲んじゃうと地上のお茶じゃ、どんなに
高級でも美味しいって、
思えなくなっちゃうんですから」
「じゃあ、帰りに茶葉渡すから、
ちゃんと管理してね。」
基本アイテムボックス保管なので問題ない
「改めて、よろしく皆は同じヒロのお嫁さんだから、エリスって呼んで」
皆顔引き攣ってるぞ、さすがに突然神様似合うのはキツかったか?
「えっと、エリス様寿命の事で相談に来たんですが」
シアが恐る恐る、エリス様に質問する。
「さっきしてた、話は私も聞いてた。
皆は3段階めまで進化する。それが
1番早道」
「3段階め、ですか正直ハイクラスが
全世界で数十人いるだけで、それ以上はいないのですが」
「問題ない、ヒロと魔物を狩ってれば
自ずと進化出来るだろうし、私たちも手伝う、条件も教えてあげるし。」
ハイクラス
・ステータスのどれか1つを上限解放する。
・レベルを50以上にする
エンシェントクラス
・ステータスのどれか1つを条件解放する
・レベルを100にする
マギクラス
・レベルの上限を突破しLv100を超える。
簡単にまとめるとこんな感じ
ちなみに上限解放って
普通の人間だとするとそのステータスが
ピッタリ1000になってそれ以降も
ステータスは上がる。
でハイクラスになると
運を除き全ステータス最低1000に
なるように上がるらしい。
ハイクラスで上限解放すると3000になるように増えその後はさっきと同じ
がエンシェントクラスに進化すると
運以外5000になるそうだ。
レベルも上限なのでステータスがそれ以降
上がることも無く、ここまで来ると皆
同じステータスらしい。
これを聞いて思った。秘薬の意味無くね?
エリス様いわく「だから作れたんだよ?」
とのお返事が確かにコスト以外に軽いなー
と思ったし。別に悔しくないし、
それと魔力上限解放した時1000になったんじゃなく、1000上がったけどって言ったら
「私がやった、ちょっとしたおまけ
でも後でほかの神にめっちゃ怒られた」
だそうです。
マギクラスはそれこそ人を超えた存在
レベルキャップが外れ成長し続ける存在
普通到達は不可能なクラスらしい。
「で、今日はみんなに上限解放を
してもらう」
エリス様の突然の言葉にまた皆固まる。
「皆にギフトをあげた神様に連絡はしてあるから、今から特訓、時間も神界では地上と
流れる速さが違うから気にしないで、調整もできるし」
そこまで言って返事を待たずにみんなを転移
させてしまった。
「皆も大変だな、じゃあエリス様帰って
来るまでお茶の続きでもします?」
エリス様に話しかけ、前を見ると
あれ?居ないすると後ろから
「何ふざけたこと言ってるの?
ヒロも私と特訓だよ?」
首に大鎌を突きつけられ、そう言われた
「はは、そうですよね」
エリス様相手だと手加減なんて言う必要は無い、彼女からしたら、俺がどんなに頑張っても
戦闘だなんて思うことはないだろう
格が違いすぎて。
最初から全力で攻撃しようとするが
もうエリス様がどこにいるか分からない
「遅い」
目の前に出てきたエリス様に殴られ吹き飛ばされる。
これって訓練なんですか?
永遠と吹き飛ばされる。この状態を疑問に思う。
「もっと神力を上手く使う、今はただ放出してるだけ、もっと循環させて体に纏わせるように」
それだけ言ってまた吹き飛ばされる時間が始まった。
どれだけ吹き飛ばされただろうとにかく
必死で神力を制御し続ける
すると
(神力武装を取得しました。
女神エリスティアの因子との適合率が25%に上昇しました)
体がさっきとは比べ物にならないぐらい
動かせるようになる。
だけどまだ足りない。
もっとだもっと、もっと神力を制御出来るように、ただの直感だが神力武装をした状態で更に翼に神力を集める。限界を超えて流し続ける、すると分裂し2対になった。
(中位天使に進化しました。
それに伴い能力値の上昇が起こりました。)
「おめでとうヒロ」
いつの間にか隣にいたエリス様が祝福してくれる。
「レベル50になってないのに進化したんですけど。」
「あれは人間の場合、天使は違う
じゃあ続きをしよう。今度はギリギリ見える、速度に調整してあげる」
無慈悲に告げられた言葉通り、訓練が
再開され、全員の訓練が終わるまで続けることになるのだった。
「死ぬかと思ったよ」
「いや、実際に何回か死んだと思うぞ私は」
「理不尽としか言いようがなかったです。」
「私まで、ギフト貰ってないのに
精霊神様のところに飛ばしてー」
皆、疲労困憊って感じだが何とか帰ってきた
「皆お疲れ様、これで後はレベルをあげればハイクラスになれる。」
神様から断言され、理不尽な訓練だったが
嬉しそうだ。
「皆、地上に送るから。今度はヒロ抜きで
お嫁さんどうしだけでお話しよう。
ヒロの愚痴とか」
「「「「是非!」」」」
そんなに愚痴あるの?
息ぴったり過ぎない。
「直して欲しいという程ではないが、
こうしてくれたら嬉しいなぐらいのものだ
気にするものじゃないぞ」
「そうですね」「寧ろ、そういうところがあった方が人間っぽくて好感が持てる」
「お世話するところがなくなっちゃいますからね。」
「まあ、わかったけど、恥ずかしいから
いないところで話してね」
こうしてお嫁さんたちによる女子会の開催が
決定した瞬間である。
皆仲がいいのはいい事だし、まあいいか
「じゃあまたね」
そういいまた光に包まれる。
気がつくと王城の借りてる部屋に戻ってきたのであった。
「まだ一日が始まったばっかなのに、
凄い疲れた、もう寝たい」
皆もそれに同意するが、そうする訳にも行かず、ソフィアさんと約束である装備を作る
ために部屋を移動し始めるのであった。
読んでいただきありがとうございます。
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