第21話王都での出来事その1
「うーん、まだ眠い」
結局、1時間ぐらいしか寝てない
「ご主人様、まだ寝てれば良いんですよ
まだ他の3人は寝てますよ」
「やらなきゃいけないこともあるし。
オリバス公爵様に手紙渡さないと
行けないし、ゴートン辺境伯様との約束もある。」
「まあ、ご主人様らしいですが、
皆さん、寝てる間に行ってしまうのは
どうなんですか?別に仕事がある訳でもないのに」
確かに俺も逆だったら悲しいかも何年も
付き添ってるとかでもなく、新婚?状態なわけだし。
「それにこんな早くから、貴族の屋敷に
訪問とか、嫌われますよ。アポも取ってないですし。」
確かに例え門番に手紙渡すだけでも
早く行ってもダメか
「確かにそうだな。錬金術で物作りでもするか。」
「別に私達に構ってくれてもいいんだぞ。」
いつの間にかシアが起きていたらしい。
「隣で喋ってて、起きない方が難しいと思うよ」
「レイナさんの言うとうりですね」
いつの間にかレイナとフランに両腕を
抑えられてしまった。
「わかった、早めに昼ご飯食べてから
皆で買い物にでも行こう。その帰りに手紙を渡せば良いだろう。だから昼ごはんまでは
自由時間これでどう?」
それならと許可が出たので1人で作業ができるスペースを借り作業を始める。
「まず、すぐに終わる。トラックに使う
冷蔵冷凍する魔道具を作るか、
クーラーも一緒に作るか」
構想もしっかりあるので30分程度で
クーラーを含め完成する。
確認のためにクーラーは実際に使ってみる。
「本題はここからだ。4人に指輪作らないと、」
デザインのセンスとか無いしどうしよう?
それに宝石とかもどうするか
リングはオリハルコンでも使うか?
「いつもは、俺以外でも作れる物って
縛りをいれてるが、今回は特別な4人に
贈る指輪だ 、縛りを破ってもいいじゃないか」
自分の武器を作る時に神力を圧縮し
物質化した素材あれを宝石の変わりに
使おう。
リングは言った通りオリハルコンを使おう
そうだ俺の羽とオリハルコン混ぜてみるか。
まず素材を用意する。
自分の羽を創造錬金術の素材にするのは
どうかと思ったが、
めっちゃ効率いいんだよね、オリハルコン
簡単に出来ちゃったもん。
ーー神晶石ーー
神力が圧縮され晶石化した物
圧縮された神力量により性能は変わる
ーーー聖オリハルコンーーー
オリハルコンに天使の羽を混ぜた鉱石
天使の羽次第で性能が変わる。
取り敢えず完成した。神晶石は虹色だし
聖オリハルコンは純白で指輪にも使えるだろう。後は俺の思うイメージカラーを混ぜて
あげれば統一感も有りつつ、個性も出るだろう。
それで作ってみるか
ーーー2時間後
レイナは赤系
シアは緑系
フランがスカイブルーのような明るい青系
メルはラベンダーぐらいの薄い紫系
これで、リングに色をつけていく。
全て染色するのではなく大部分は
そのままの色でワンポイントで染色するの
「まあ、及第点かな、」
「終わったのか?」
「シア、いつからいたの?」
いつの間にか後ろでシアが指輪を
作っているのを見ていたらしい。
「私はいいと思うぞ、その指輪は受け取れば、一生つけるものだ。派手じゃない方が
いい、宝石も大きいと戦うとき邪魔だしな」
この世界では婚約指輪、結婚指輪と
分かれていない。
恋愛というのがほとんどないのもあって、
結婚が正式に決まった時に男性から女性に
渡す物になっている。
結婚式でも誓いのキスはするが、
指輪の交換はしないらしい。
「それに虹色に光る宝石なんて見たことがない。このサイズでも注目の的だろう。
ちゃんとひとつずつ個性もあるし、
個性で指輪の豪華さが変わる訳でもない。
でだ、つけてくれるのだろう?」
そう言いシアが左手を差し出してくる。
シアに作った指輪を薬指に着けてあげる
薬指を触りながら嬉しそうにしてくれてるので、作って贈った方としてもとても嬉しい。
「早く、皆のところに戻ろう。
早めの昼ごはんで呼びに来たんだ。」
シアに連れられ昼ごはんが準備された。
部屋に向かう、廊下ですれ違う人が、
シアの指輪を見て、女性はとても羨ましそうに見ていたので、シアの機嫌も大分いい。
「連れてきたぞ」
扉を開け中に入る。
「シア凄い嬉しそうだけど、
左手!ヒロから貰ったの」
調理をしないレイナだけ座って待ってたらしい。
「当たり前だヒロ以外なわけがないだろう」
レイナが羨ましそうに左手を見ている。
「王女様だから、アピールする為に必要だろうけど。」
どうやら勘違いしているらしい。
「全員分同じの用意してあるからね。色は
変えてあるけど、指輪を受け取ってくれるなら、左手を出して欲しい。」
「本当に!勿論」
左手を出してくれたので指輪をはめる
「そこの料理持ってきて固まってる。
2人もちゃんとあるからこっち来て」
そう言い2人にもつけてあげる
「これからもよろしくね、皆」
「「「「勿論です。」」」」
皆と少しイチャイチャした後、
ご飯が冷めては勿体ないので、みんなで食べる。
「ご主人様、指輪の素材の話ですが
自重を捨てましたね?人に作れないものは
作らないって言ってましたよね。」
「人には作れないもとは、どう言う事だ」
「宝石変わりに使われているのは、神力を
圧縮し物質化した物、何故かリングの
オリハルコンからも神力を感じるんですよ
何をしました?怒っては無いですよ。
それだけ私達のことが大事ってことでしょうし。」
「オリハルコンは俺の羽を混ぜたんだよ。
今度これでソフィアさんに皆の武器も
作って貰おうね。それとメルの言うとうり
皆が大事だから、自重は捨てたよ」
メルは呆れた顔を、3人は驚愕の顔を浮かべていた。
「凄いものだとは思っていたが、
想像以上だな。」
「普段はご主人様は、人としてしか、物作り
をしないのです、ですが今回は最早
神として指輪を作っています。神具と言う訳です。」
「状態異常体勢、体力回復、魔力消費軽減
などなど、色々効果も着いてるよ、指輪を
つけて、話したい相手を思い浮かべれば
念話も出来る。」
(こうやってね)
レイナに念話をすると最初はとても驚いていた。
皆で念話で遊んだ後話を再開する。
「で、素敵な指輪、嬉しいですが
ヒロさんのはどうしたのですか?」
そういえば作ってなかった。
「結婚指輪なのにヒロのもないと
意味ないよ」
「そうだな、ちゃんとヒロのも作って
からのがいいな。」
「ご主人様、待ってますからね」
作ってから出かけようとなったので
時間がかからないように急いで作る
皆に自分のだからと手抜きをしていないか
と疑われたが、結婚指輪でそんなことはしない、4人につけてもらい、
全員指輪をつけて城下町にデートに行くのであった。
読んでいただきありがとうございます。
戦闘無しのほのぼの回が少し続くと思います。
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