第20話 王城にて

「まあ、今回は緊急事態だったから、

そこまで怒ってないけど、一声かけて

くれれば、何も文句なかったわ」

ソフィアさんと合流し、説経をされるが

短時間で済んだ。

「いくら王都の危機だったとはいえ、

護衛を放棄した。お父様も、後で話があります。」

フランが護衛に来ていた騎士の人に説教をしている。お父さん?

「お父さんだったの!」

「ちゃんと説明してなかったな。

昔は姫様の護衛だから結婚なんてしない、

って言ってた。娘が帰ってきたら、

好きな人ができたとか言い出してな。

どんな人なのか、直接見て見たかったんだよ、黙ってて悪かったな。

改めて、ディルム・ラディース、

近衛騎士団の団長をしている。

娘を頼むな。」

取り敢えず状況を整理しよう

フランのパパンで近衛団長?

「はい、必ず幸せにします。」

「ヒロさん、嬉しいですが、テンパりすぎです。」

「シアにレイナもだからね、まあ俺も人間だから、皆を怒らせちゃったり、するかもしれないけど」

「イチャイチャしてないで早く行くわよ」

皆車に乗り王城に向かう、王都で襲撃が

あって警備が厳しくはなっていたが、

スムーズに王城に入城することか出来た。

今は控え室で1待機である

「ヒロ様、謁見の準備が完了いたしました」

執事の人に案内され

謁見の間の入口にたった

「Aランククラフターである、ヒロ殿がご到着されました。」

「うむ、入れ」

入る前に翼はださず、神の威光だけ

何時もより強めで発動させる。

その状態で説明された位置まで歩き、跪く

「面をあげよ」

別に一回目はあげちゃダメとかこの世界には

無いらしいので、普通に立ち上がる

「まずは、先の王都襲撃の首謀者の討伐

大義であった。」

流石、王様ってところか他に謁見の間にいる人達は神力にあてられて、驚いたり、

冷や汗を、かいてたりと見てわかるぐらい

パニックになってるのに、この状態でも

普通とは

「ありがとうございます。」

取り敢えず、喋るのは、最低限にしよう

「して、直接戦ったそなたに

聞きたいのだが、敵は正体について、

語ったりしただろうか」

「奴は自分の事を、悪魔だと名乗っていました。」

謁見の間が、ザワザワと騒がしくなる。

「鎮まれ!」

王様の一声で静まり返る。

「伝説の存在か、ディルムよ

ソナタも実際に見ていたな、どう思う。」

「見た目は、伝承の悪魔にそっくりで

攻撃を転移で避けていました、

転移魔法は失伝した魔法ですが。もし悪魔だったら。」

「使える可能性もあるという訳か 、

悪魔の可能性が高いと言う方向で

対策を立てていこうと思う。」

「次はレイドダンジョンにおける

ボスドラゴンの討伐であるな、先に献上

された魔石あれは見事だった。

宝物庫にあるどの魔石よりも大きく

色が濃いものであった。

もしダンジョンから出てきていたら、

国が滅びていたかもしれん。礼を言うぞ」

「ありがとうございます。」

もうさっきからありがとうございますを

言う機会だ。

「それでだな流石に胴体はここには出せん

だろうが、頭だけでも今だしてくれないか

ここが汚れたりなどは気にしなくて良い」

「お望みとあらば」

ドラゴンの頭を出す。全体だと50mは

あったし、頭だけでも相当でかい。

貴族たちの顔が恐怖に染っている。

「これ程とは、正しく国を滅ぼしかねない

厄災であるな。しまってくれ。」

王様に指示された通りにする。

「最後に 、自動車である

息子が乗ってきたものに乗せてもらった

あれは、とても革新的なものであった」

「ありがとうございます。」

「これらについての褒賞についてなのだが

何かまだありそうな顔をしているな。

出してみよ」

「こちらの私が作ったポーションになります。」

近衛騎士受け取りに来たので渡す。

「して、どんなポーションなのだ」

「恐れながら、私から申し上げても信用出来ないと思いますので、信頼出来る方に鑑定して頂くのが良いかと」

王様が人を呼び鑑定させる

「低品質エリクサーと表示されています。」

「本当にエリクサーをつくったのか」

「勿論です。国王陛下に対して嘘などつきません。レシピについても献上させて頂きます。」

開かないと読めないようにしてある紙を

騎士に渡す。

「して、このエリクサーはどこまでの効果がある」

「1ヶ月前後までであれば、欠損でも

完治致します、レイドダンジョンにて負傷

なされたアルケー様もこのエリクサーで

完治しています。副作用もありませんでした。」

「成程、ドナテロ、そなたがこれを

飲んでみよ」

恐らく隻腕の騎士の人なのだろう。

「エリクサーなんて私には勿体ないです。」

「気にするな、私は、それが本当に

エリクサーと言う確証が欲しいのだ。

飲まないと言うなら、命令だこの

ポーションを飲め」

ここまで言われ、騎士がポーションを飲む

すると欠損した腕が生えてきて、本人の意思でしっかり動かせるようだ。

「本当に部位欠損が治ったな、エリクサーと認めよう」

「褒賞に関してだが、今回は、エリクサー

以外の3つに対してのものである。

エリクサーに関しては後日、別に用意することにする。」

簡単に説明されて終わりかなと思っていたら、すげー長い何故これなのかなどの

説明が一々入る、まとめると

・男爵位を貰う、領地については学園の

卒業後に決定するものとする

・アリシアとの婚姻の許可

・ドラゴンの素材1部、1億G

色々貰ったがアリシアと結婚できるのがいちばん嬉しい。

「ありがとうございます。今後とも王国に

貢献できるよう精進致します。」

「ああ、そなたの活躍を楽しみにしておる

これにて今回の謁見を終了とする。」

謁見が終わり部屋を出ると行きに案内してくれた執事さんが待っていた。

どうやらアリシア達が待っている部屋に案内してくれるらしい。

「待っていたぞ、ヒロ」

部屋に入った途端、シアが飛び込んできて

そのまま唇にキスをされる。

「これでようやく、ちゃんとした婚約者

だな、2人で堂々と手を繋いで王都で

買い物とかできるぞ」

「そうだね、まだ王都にいる期間もあるし、1人ずつ、デート行ったりしよっか」

皆嬉しそうな顔をしている。

でもコース被らないようにとか結構大変かも

「ヒロさん、私だけキスしてもらってません。」

そう言ってフランがキスをされる体勢で待っている。

まあ断る気もないので抱きしめてキスをする。

それをレイナが羨ましそうに見ている

「レイナだけしないとか

そんなことするつもりないから

こっちおいで」

それを聞いたレイナが胸に飛び込んで

きたのでそのまま抱きしめてキスをする。

「ほら、メルもおいで」

「ご主人様、私もいいんですか?」

「嫉妬だなんだ言っといてそんな事

気にするとか、可愛いなメルは」

そういった途端メルから蔦が出てきて、

捕まってしまう

「ご主人様の事を思って、我慢してたのに

ご主人様がそんなこと言うなら私も我慢しないです。」

そのままメルに抱きつかれキスをされるdeepな方で、

「ねえ 、メル流石に人が見てる前で

あそこまでするのはどうなのよ。」

「ご主人様が悪いんです。」

「はあ、国王が来るんでしょ?

盛るのは全部終わってからにしなさい。」

ソフィアに注意される

最近ソフィアさんに注意されてばっかりだ。

「そうだったな、だから寝室じゃなくて

この部屋で待っていたんだったな。」

気持ちを切り替え、国王が来るのを待つ

30分程度でやってきた。

「待たせてしまってすまない。

謁見では自己紹介も出来なかったからな

ダグムス・キアノスだ。よろしくなヒロよ

ソフィア先生もお元気そうで」

「もう国王なんんだから敬語なんか使っちゃダメでしょう」

「流石に公式の場では使いませんよ。

それと今回はヒロと普通に話したいと

言うのと、悪魔について詳しく聞きたい

出来れば君自身についても」

まあ、ちょうどいい機会だろみんなには

知ってて貰いたいし、ステータスカードを

皆に見えるようにする。

「伝説の存在が敵として活動し始めたのかと思えば、娘の婿が伝説の種族とは、

しかも使徒って、悪魔とかどうでも良くなって来たんだが。」

俺が3人に俺の秘密を知っていやだったら

別れてくれて構わないと言おうとすると

それより前に、3人に抱きつかれてしまう

「何を言いたいのか何となくわかるが、

私達はこの程度で、ヒロの事を捨てる

女じゃないぞ」2人もウンウンと首を振っている。

「まあ、あれだけ仲良さそうなら、問題ないか」

「悪魔については、未だ名前ぐらいしか

知らないんですよ。後で神様に教えてもらうって話だったので。後神からの使命についても、1度話していいのか確認を取らせてください」使徒であると知られたのだから

なんの目的のため地上にいるのか気になるはずである。

「そうか、わかった、では許可が出たら連絡をくれ、何としても時間をとる。

今日は早いがこれぐらいにしておこう。

余り長くなるとシアに怒られそうだしな。

本当はお酒を飲みながら話したりしたかったのだが。ではまたな」

そう言って国王は出ていった。

「私もグリムにも会いたいし自分の屋敷に行くわ」

ソフィアさんも帰って行った。

「じゃあ私達も、寝室に行こうか」

別に逃げる気はないのだが、彼女達に両腕を抑えられ、寝室まで連れていかれる。

寝室に行ったのに結局寝れたのは空が白んできてからだった。


読んでいただきありがとうございます。





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