第19話 初めての王都

「いやー、ソフィアさんのお陰で並ばずに

済んだな」

ソフィアは一様貴族なので貴族用の門を

使うことが出来た

「結局、入ってから待ってますけどね。」

「王城から迎えが来るっていうんだから仕方ないだろ。でも王城に直行かぁ、

王都を散策したり、

食べ歩きとかしたいなー」

「ご主人様、その時は私も連れて行ってくださいね。」

「絶対問題おこすんだから、王城で

大人しくしてなさい。」

失敬な俺は巻き込まれてるだけだ。

「分かりました。せめて今車の外に出るぐらい、いいですか?」

神の威光使って貴族に牽制ぐらいしとくか

情報収集してる、部下が沢山いる事だろうし


「まぁ、それぐらいなら、後オーラ、手加減して使いなさいよ。」

あら、バレてた。

「わかってますよ。じゃあ外出てきますね」

そう言ってドアを開け外に出ていった。

「ヒロ殿何かございましたか?」

迎えが来るまで、護衛に着いてくれている。

騎士が質問してくる。

「王都が初めてなので、少し観たいなと思いまして。やっぱり人が多いですね。」

「王都ですからね。観光も、

それなりの期間王都に滞在することなると思いますので」

「聞いては居ましたが、時間はかかりますか。」

「国中の貴族が集まりますので、

どうしても時間がかかってしまうのです。」

そりゃーそうだろうな

「ちょっと伸びをするのに翼もだして、

広げていいですか?」

「王太子殿下が報告されていた、

翼ですか?私も気になっていたんです。

寧ろ見せていただけませんか?」

よし、これで俺は悪くない。

「じゃあ、だしますね。ほいっと」

翼をだして最大広げる。

神の威光もしっかりと発動させておく。

「これ程とは、翼を出すだけでこんなに変わるのですか?」

「オーラに関しては翼を出してなくても、

同じ事ができます。翼を出しちゃうと

強制的にオーラが出ちゃうんですよね。

これでも余り出ないようにしてるのですが

ステータス的には翼が出てると1.2倍に

なりますね」

知られても問題ない事を話す。

「絞ってこれだけのオーラですか。

神様なんじゃないかってぐらい

神々しい感じですよ。」

「本物はこんな事しなくても、神様だって

分かっちゃうレベルですよ。」

「会ったことが、おありで?」

「まあ、何度か」

「本来であれば、有り得ない。

と言うところですが、

そのオーラを見た後だと、嘘だと思えませんね。」

そんな話をしていると突然、爆発音が

そして上空に上空に翼が生え角が生えてる。

「なんだ、あれは、ヒロ殿護衛中の身ではありますが、行かなくてはなりません、

護衛ができないことをお許しください。」

騎士さんは、そう言い走っていく。

(エリス様、エリス様、聞こえてます。

なんですあれ。)

(聞こえてる、こっちからも話しかける

所だった、あれは悪魔、統括神様が

封印したはずの存在、神力を使えば消滅させられる)

(今はそれだけ聞ければ十分です。)

被害を最小限に抑えるため、

ダインスレイブを取り出し、神力を流す

最速で飛翔し斬りかかるが、

離れたところに転移され

避けられてしまった

「おや、下等な人間種にしては強そうなのがいるではないか、光栄に思え私自ら倒し

我が糧にしてやろう。この大悪魔である。

ノートン様に殺してもらえるのだからな。」

「雑魚がいきがるなよ。」

挑発乗ってこないかなー

「真の強者を知らない残念な人間だな。

一撃で葬ってやろう。」

その瞬間悪魔が消える。そして後ろから

「全く反応もできないザコめ死ね」

鍵爪の着いた腕を振り下ろしてくる。

「勘違いするなよ振り向く必要が無いから、そのままなんだよ。」

その瞬間剣が宙を舞い、悪魔の腕を切り落とす。

「なんだこの剣は」

「俺が作ったフラガラッハ、この剣は

人間が手に持ち使うものでなく、

剣自身が動き、持ち主の敵を攻撃する剣だ」

本当は分裂させたりしたかったんだけど出来なかった。

武器の性能としてもダインスレイブに何一つ

勝っていない。

作り方は、ダインスレイブと同じだが、

あの時は神力をエリス様が出してくれた。

それが原因だろう。

俺も、もっと神力を使いこなせる様にならなきゃな

「ふん、腕を斬ったぐらいで調子に乗るなよ。

このぐらいすぐに再生.....出来ないだと

貴様何をした。」

「説明してなかったけど、お前を斬った剣

再生や回復を阻害する効果もあるんだよ。」

「ぐぅ、貴様これで勝ったと思うなよ」

「追い詰めたら逃げようとするのも、

既に観てる行動なんだよ〈神聖結界〉」

「がぁーー、なんだこの結界、

力がどんどん抜けていく」

この悪魔が召喚したであろう街で暴れている

魔物諸共苦しに出す。

「これで終わりだ悪魔復活出来ないように

文字通り消滅させてやる。

フェザーレイン」

神力を使い羽を作って悪魔に向けて放つ

「おのれぇーー」

断末魔をあげ悪魔は塵一つ残さず消滅した。

残っていた魔物も消えていく

「終わったかな?」

下に降りるかと思った時何かが高速で突っ込んでくる。突然の事でどうすることも出来ず

ぶつかってしまう。

「ヒロ〜、会いたかったよー」

レイナだった、ちょっとビックリした

「レイナ流石に今のはビックリした。

攻撃されたかと思ったぞ。」

「だって、せっかく 、フライの魔法

使えるようになって、ヒロのこと

驚かせようと思ってたのに、翼生えて飛んでるし、聖職系じゃないと使えない

聖属性魔法まで使ってたでしょ、

理不尽だよ!」

何か悪いことをした気分になってくる。

取り敢えず頭をなでなでしておく

「取り敢えず久しぶりレイナ」

「久しぶり〜」

飛んだままイチャイチャしていると

突然蔦に巻き付かれてしまう

「メルか」

メルを確認するため下を見ると

シアとフランがすごい顔をしている。

ついでに周りにいた人も

男は爆発しろとでも言いたそうな顔

女は羨ましそうな顔をしている。

待ってちょっと離れたところに

ゴートン辺境伯様一行もいる。

マリーナ様が手を降ってる。

流石に無視はいかんだろうと、手を振り返す


「やっぱり女の子増えてるんだね」

「ちゃんと話しますので、少し待って頂けないでしょうか?」

「別に怒ってないよ、早く降りないと

それで2人が怒り出すよ。」

その言葉で下に2人がいる事を思い出し。

急いで降りる。

「久しぶりだなヒロ、レイナにあえてよっぽど嬉しかったみたいだな。それこそ

私達を忘れるくらいに」

「久しぶりですヒロさん、そうですね

2人でイチャイチャしていつまでも降りて

来なかったですからね、しかも」

「「別の人に手を振ってた!」」

確かに2人の方には何もしてなかった。

若干泣きそうになっている。

「あ〜あ、ヒロ泣かしたー、それに私との約束覚えてる。「結婚する人は皆平等に

だよ出来ないのに増やすのは許さないよって」言ったよね?」

レイナから若干、死の威圧に似たオーラが出てる、まじで、あれ人間ができるものなんですか

「そんなつもりは無かったんです。

申し訳ございませんでした。」

誠心誠意謝罪するしかない。

「これ以上、王都を救った英雄を虐めても

いい事ないし、後は王城で話をしような

ヒロ?」

「はい」

拒否権はない、あってもする気は無いが、

悪いことしたの俺だし、

めっちゃ出てきにくそうな

マリーナ様と目が合う

「その3人とも、件の手を振った相手紹介してもよろしいでしょうか?」

「「「もちろん」」」

「マリーナ様出て来にくいかもしれないけど、すいませんお願いします。」

「はい、ゴートン辺境伯家の次女

マリーナ・ゴートンです。」

「王都に来る途中で辺境伯様とちょっと

仲良くなってね、その時にね」

「今回、そのヒロ様にお礼が言いたくて、

前回くれた、羽のおかげで助かったんです。逃げてる途中、魔物が襲って来たのですが

羽が結界をはって守ってくれたのです。」

顔を赤くしながら説明してくれる。

「羽が役に立って、良かった」

「マリーナ嬢?」

「はい、アリシア王女殿下、わかっています。あくまでお礼を言いに来ただけです。」

「そうじゃない、別にマリーナ嬢には怒ってないからな。後はこのメダルを持って行ってくれ、これがあれば王城の私のスペースに

アポなしで入ることが出来る。

ヒロも王都にいる間はそこで生活するだろうからな、いつでも来てくれ」

「ありがとうございます。」

嬉しそうに受け取って辺境伯様の方に下がっていった。

「でだヒロ、今や王都を救った英雄だ

すぐに王城に行って父上との謁見だな」

ニッコリとした顔でシアに言われる。

「まず、城門近くに置いてきた自動車と

ソフィアさん拾いに行っていい?

メルが来たってことは、ソフィアさんは

待ってくれてるんでしょ?」

「ご主人様その通りですが、

ソフィア様も声もかけずに行ったこと怒ってましたので、覚悟した方が良いと思いますよ。」

悪魔なんかより女性の方がよっぽど強いよ。

そう思いながら車に向かって歩き出すのだった。


読んでいただきありがとうございます。



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