第17話 レイドダンジョンその後

「ボスを倒した後倒れたんだったな?」

目が覚め体を起こすと見たことない部屋

であることに気づく。しかも前世の日本に

似ている。テレビ、ゲーム機、電子レンジなどがある、ミスティリオスには無かったはずだ。

実は死んで日本に転生した?

イヤ、見た目はヒロのままだし、ステータスも確認できる、ここはミスティリオスで間違いない。

可能性として高いのは、此処は神界?

「ヒロの正解、此処は私の個人的な空間」

エリス様が部屋に入ってきて、

説明してくれる。

じゃあ現実ではまだ戻ってないわけか

「今で、意識を失って7日、私との話が終わったら目覚める予定。」

7日も!結構時間がたっているみたいだ。

「エリス様、お話とは?」

「ヒロ、天使になったでしょ?

簡単に説明しとこうと思って」

そう言って簡単に説明してくれる。


・天使とは神ではないが、神力を少しだけ

持っている存在、神が最初期に創造した種族

らしい

・翼は天使において力の象徴であり、

1対、2対、3対と増えるほど強いらしい

・今現在神界には神の仕事手伝いとして

一定数存在するが、地上には俺を除きいないらしい。

「それといちばん重要な事があるの」

重要と言う割にはニコニコ嬉しそうにしているので何だろう?と気にしてると

「私たち、神族は相手も神力が少しでもないと子が出来ないの、神力が使えるように

なったヒロは私と子供ができるようになった。とても嬉しい、こんなに早くとは思ってなかった。」

うん、そう言う事らしい。

でも前世の神話は結構やりたい放題だったけど

「それで、反逆されて滅びた神族が沢山いる。それを危惧してこの世界では、出来ないようにした。まあ、ヒロにしたみたいに

抜け道は有るけど。」

そう言う事らしい。

「今回倒れたのは、初めて神力を使ったのと、流石に種族が完全に変わるのは

負担が大きかったから。」

成程、種族が変わってというのもわかるし

実際、神力を使ってみて魔力と

エネルギーの質?の違いに驚いた。

神力が高すぎてだが、神力を1使ったら

魔力10,000分ぐらいのイメージ

「ヒロが考えてるみたいに神力は

魔力とは比べ物にならないぐらい、

パワーがある使う時は気をつけてね。

それと地上の人達が心配してるから

そろそろ目覚めさせるね。

本当はゲームとか一緒にしたかったけど。」

置いてあるゲーム出来るんですね。

「当たり前、ヒロの前世が死んだ後に発売

した物も当然ある。モン〇ンとか」

まじかよ。俺もやりたい。いやヒロとしては

やったことは無いけど。シリーズ通して

やってて好きなんだよ。

「いつも話す場所じゃなくて、ここなら

ヒロがここに来たいって私に念じて

くれれば、何時でも、来れるから

今度にしよう?」

いつでも来れるみたいだ。

「じゃあ地上で意識を覚醒させるからね。

今回は本当頑張ったね」

意識が薄れて行った

「此処は車の中か地上に戻ってきたみたいだ。」

バタンと勢いよく扉が開かれ、入ってきた

メルがダイブしてくる。

「心配したんですよ!ご主人様1週間も

意識が戻らなくて」

「心配かけて悪かったな、メル」

「謝れば許して貰えると思わないことです。今日は、もうこのまま一緒に寝てもらいます。」

さっき起きたばっかなんだけど?

もう蔦で巻かれて身動きが取れない。

凄いいい匂いがしてくる。何か眠くなってきた?起きたばっかなのに?

「ちょっと、

起きたのに寝かしちゃダメでしょ」

ソフィアさんも入ってきた、すごく眠い

瞼がもう重い。

「ちっ、仕方ないです。眠くなる、香りを

出すの止めたので、これで起きますよ。」

さっきまで、眠かったのが嘘みたいに

目が冴えてきた。

「メル、そんなことできたんだね」

メルの方を見ると目を合わせてくれない

「その、ほらバラって香水作ったり出来るでしょ、私も香水みたいのを自分で作れるんです。色んな効果をつけれるんです。」

凄く申し訳なさそうに説明してくれる。

「怒ってないから大丈夫だよメル」

頭を撫でてあげる。

「本当ですか?」「うん、抱き枕ぐらいならなってあげるから」

「言いましたね!絶対ですよ!」

「いつまでイチャイチャしてるのよ!

ヒロには説明してもらうこと、

やって貰うこといっぱいあるのよ」

そろそろ真面目にしないと本気で怒られそうだ。

「聞きたいことって、この翼の事とかですね」

翼は出し入れ可能なのだが、出したまま気を失ったので、翼がそのままだったのだ。

「まあ、質問のうちのひとつではあるわね」

「結論からいきましょう。天使になったからです。ステータスカードです」

長々と説明しても仕方ないです。

天使になったのだから、そう言うしかない。


ヒロ(下位天使)

ジョブ

女神エリスティア(死神)の使徒

Lv30

HP 195

MP 1593

神力 15

STR 244

VIT 68+50(種族変化による能力値上昇)

=118

INT 268

DEX 390

AGI 68+100(種族変化による能力値上昇)

=168

LUK 39

ギフト

「黒血」「創造錬金術」

「アイテムボックス」「死の魔眼」


スキル

「飛斬」 「料理Lv5」「死の威圧」「挑発」


眷属

メルティ(ドライアド)


その他

女神エリスティア(死神)の因子適合率20%

天使の翼顕現時ステータス1.2倍


「うわぁー、本当に天使って書いてあるし

神力とか書いてあるし、

ジョブは女神の使徒?もうなんと言っていいか、訳が分からないわ」

ソフィアさん人のステータスカード見て

うわぁーはないと思うんですよ。

さすがに傷つきますよ。

「もう詳しくは聞かないわ、こういうモノ

としてなっとくするわ」

「まあそれが妥当だと思いますよ」

2人して酷い扱いだ。

「で、次なんだけど、ヒロは部位欠損を

直せるポーション、エリクサー作れない?」

「確認しないと分からないです。

レシピとかはわかってるんですか?」

「それが全くなのよ。はるか昔に

失伝したって言われてるわ」

出来ないことは無いだろうけど。

何故このタイミングで?

「ちゃんと説明しないとわかってくれないと思いますよ。簡潔に説明しますと

アルケー様が両足を失う大怪我なさいました。命に別状は御座いませんが。

王太子殿下は自動車で先に王都向かいましたが、アルケー様達は、ご主人様なら

治せるのではとこの地に待機中です。」

そんなことになってるのか

「作ることはできる。だけど」

「あら、アルケーだから使いたくない」

「違いますよ、正規の素材が揃って無いんですよ

ドラゴンの血、アンブロシア、月光草、

これが素材です、今回の竜では

1か月前程度の低品質品になるだろけど、

昨日の傷なら問題ないでしょう。」

「貴方なら作れると?ドラゴンの血だけで」

「その分多く血は使いますが問題なく

逆に問題は血を使うことですね。

王家に献上するものでしょう?」

「王家にもエリクサーを渡せば問題ないわ

それに血は貴方が能力で集めて

アイテムボックスに1滴残らずしまったでしょう、少し使ったぐらい分からないわよ」

そう言えば、そうか

「じゃあ、それを信じて数作りますよ」

ドラゴンの血2000L、ガラス瓶100本分の素材を用意する。

ドラゴンの血も8万Lはあるのでこのぐらい誤差だ

誤差

創造錬金術を発動し

低品質エリクサーを100本作る

「王家に50本、個人用に49本、

アルケー様に1本で良いでしょう。」

「あら、自分用も作ったの?」

「それぐらいいいでしょう?

それよりアルケー様のところに行こうか」

3人で歩いて行くと大きな天幕があり

レイヒムさんが門番をしている。

「ソフィア様にメルティ様、ヒロ様もお目覚めになられたようで何よりです。」

「少し寝すぎましたが、問題なく、

ご心配ありがとうございます。」

メルは何故か不機嫌だ。

ソフィアさんは苦笑いしている。

あれか、メルの方が先に挨拶されたからか?

「ところで、ヒロ様はアルケー様の事は?」

「ご主人様にその辺の説明は、既にしてあります。伝承の様などんな古傷でもとはいきませんが、約1か月前までなら、部位欠損

でも治療できる。低品質エリクサーを

作られました。」

「本当ですか!すぐにアルケー様に」

最後まで言う前にメルが待ったをかける。

「お待ち下さい、低品質であろうと

エリクサー、本来であれば王家に献上する

物です、それを使うのです。オリバス家は

これを作ったご主人様に何が出来ます?」

レイヒムさんがとても難しい顔をしてしまってる。

「メル、虐めないの」

「ご主人様これは当然の事です。

寧ろただのでエリクサーを配り続けるのですか?」

確かにそうかだけど

「今回は、公爵家の次期当主を助けたそれだけで十分でしょう。」

後、口には出さないが王家に献上する前の実験だな。

レイヒムさんにエリクサーを渡す。

「ありがとうございます。皆様、すぐにアルケー様の所に」

レイヒムさんが奥に案内しようとする。

「2人だけついて行ってどうせ連れられて

入ろうとしたら、お世話をしている人に

こんなガキがなんでここに居る、どこだかわかってるのか無礼者とか言われる

に決まってるのでここで待ってます。」

2人はそんなまさかという顔をしているが

レイヒムさんだけは確かにって顔をしている。

「ほら見たことか、待ってるから早く行ってきて、」

30分ぐらいして2人が帰ってきた。

「おかえり、ただ薬飲むだけにしては時間かかったね。」

何かあったのか聞く

「副作用とかが無いか、確認してたのよ

必要でしょ?」

「あ〜、それがありましたね、これでもう

ここでの用事はもう終わり、王都に出発できる?」

「あと倒したドラゴンをアイテムボックスにしまうだけね。あれだけ大きいのをしまえるアイテム袋なんてないから」

それもあったか、早く王都にいる3人に会いたいので、ササッと終わらせ。

王家に向かおうとする。

するとレイヒムさんが走ってくる

「どうしたのですか?」

「アルケー様がやはり、ヒロ様ご本人に

お礼がいいたいとのことで 、

今は無理だろうから、落ち着いたら、

会えないだろうかと」

「分かりました。直接でなくても、

感謝をして頂くだけでも十分なのですが

落ち着いたら是非とお伝えください」

「分かりました。

後は既に王都に向かったご当主様に

アルケー様が書いた手紙を渡して欲しいのです。ご当主様は治った事を知りませんので」

「確かにそうですね、分かりました」

手紙を受け取る。

「では、王都までお気を付け下さい」

そうして1週間以上いたコド平原を後にするのだった。


読んでいただきありがとうございます。









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る