第16話 レイドダンジョンその4


ヒロたちは、早めに起きて

レイドダンジョンの入口になっている空間に

浮かぶ裂け目の前に向かっていた。

「そういえばLvどうなってるか

確認してないや」

すっかり忘れていた事を思い出し。

ステータスカードで確認をする


ヒロ(ヒューマン?)

ジョブ

創造錬金術師

Lv25

HP 170

MP 1558(成長限界突破ボーナス+1000)

STR 239

VIT 58

INT 258

DEX 340

AGI 58

LUK 34

ギフト

「黒血」「創造錬金術」

「アイテムボックス」「死の魔眼」


スキル

「飛斬」 「料理Lv5」「死の威圧」「挑発」


眷属

メルティ(ドライアド)


その他

女神エリスティア(死神)の因子適合率10%


は?どうなっちゃってんのこのステータス

神様、ボーナスで数値も上がるって

言ってたけど、ちょっとって言ったじゃん

軽く3倍にナリマシタヨ。

ボーナスノオカゲデ。

しかも種族ヒューマン?って何

ステータスカードさん自信を持って

ヒューマンって書いて

ステータスカードを見ながらワナワナ

してると

メルはニヤニヤしながら、

ソフィアさんは若干心配そうにこちらを見ていた。

「ご主人様がどうして、そうなってるのか

何となく予想は出来ますので、軽く説明しますね。」

どうやらメルが、説明してくれるらしい。

「先ず、神からしたらその程度、ちょっと

ってだけです。逆にご主人様は、

神がその程度の数値でどうにかなる存在と思いますか?」

確かに神様だもんな、ステータスなんて

計測不能とかが当たり前そうだし、

1000なんてちょっとか。

「次は、恐らく種族の表記が変わってて

驚いたのでしょう?」

「待って、ヒロはもう一次進化して

ハイヒューマンになったってこと?

流石に早すぎるでしょ!

国に多くて十数人しかいないのよ?」

ソフィアさんが驚いてる

だけどその程度だったらどれほど良かったか

「ご主人様説明が面倒臭いので、

ステータスカード見せてくれません。」

まあ、メルとソフィアさんだしいいか

「わかったよ、はい」

2人に見えるようにする。

「あ〜、こういう書き方になるんですね

そりゃ混乱しますよね」

「.........。」

その結果メルは納得したという表情

ソフィアさんは固まってしまった。

「ソフィアさ〜ん大丈夫ですか~」

「なんとか、ちょっと想像の斜め上どころ

じゃなかったから。」

まあそうなるよね

「ご主人様今の状態は女神から直接因子を

貰いました。それが10%適合し、

ご主人様の因子に変質しています。

神の因子がご主人様のものになったんですよ?ただの人間だと思います?」

確かに人間じゃなさそう

「待ちなさい、じゃあ、100%まで

いったら、ヒロは神になるってこと?」

「分類上は、半分ぐらいから半神、

100%で神でしょうか?でも神に

なっただけなので地上で奇跡を起こす

かは、もっと力を使いこなせるように

なってからだと思いますが。」

遺伝子がパワーアップしたって簡単に言ってたけどパワーアップどころの話じゃな

かったな。

「10%ではまだギリギリ人間でも

別の呼び方がある訳でもないしって

事でこの書き方だと思います。」

「ヒロとにかく、余程のことがなければ

ステータスカード見せちゃダメよ

各国でヒロの奪い合いが始まるわ」

「そうですね、気をつけて下さいねご主人様」

俺ってそんなに信用ない?

他人に簡単に見せる気ないんだけど

「貴方もよメルティ」

メルも?

「ドライアドって

エルフから森の番人って言われていて

エルフの国の中心に生えて信仰の対象に

なってる精霊樹って木も

ドライアドの本体と言われてるの

ドライアドってエルフからしたら精霊神様に並んで信仰される対象なの、

上位の精霊使いでも、力を借りることなんて出来ないし、契約してくれるなんて有り得ないって言われてるのよ」

どうやらメルも大変な事になるみたい。

今更変えてとかやだし

「まあ、何か余計なことをしてくる場合

私はエルフを消すことも吝かでは無いですし。ご主人様は何としても守りますので

安心してくださいね。」

全然安心出来ない。

「本当に出来そうだから、怖いわね」

最後がとても物騒な話だったが

目的地に到着、既に多くの人がスタンバイしていた。

ヒソヒソとあれが狂血か、とか、あんな

ちっこいのが?とかエルフの人が

ドライアド様がこんなところに!

とか色々言いたい放題

わかりやすいように血で翼を作り出して

バサバサしてると目を逸らして別の話をしだした。

すると騎士とハンターが1人ずつ近ずいてきた。

「直接お話するのは、初めてですね

レイヒムと申します。姫は昨日の事で

顔を合わせずらいとのことで私が来ました。」

「別に私が一緒に来た他の方々の事を考えて無かったのは事実ですので、

私も勉強になりました。」

「そう言って頂けると」

「俺はグレンよろしくな

狂血さんよ」

ハンターの方にも挨拶される。だがどうにも

この人、雰囲気がシアに似ている。

お兄さん?

「よろしくお願いします、王族の方がここに居ていいんですか?」

グレンが驚いた顔をする。当たりだったらしい

「どうしてわかった?」

「シアと雰囲気が似てたので」

「成程な、俺はグランバルト、一様王太子だ

本当にシアは凄いのを見つけてきたな。

どうだ?俺の臣下にならないか?

勿論シアとの婚姻も認めるぞ」

「シアとの婚姻を認めるというのはとても

魅力的なのですが、私に王宮勤めは

合わないでしょうし、べつの功績を出して

認めてもらおうと思います。」

「そうかそうか、諦める気はないんだな?」

「Aランクダンジョンをクリアしたら

認めると言われたらクリアしてみせますし

神になれと言われれば、なって見せます。

諦めることはしません。」

「はは、シアのためなら神にでも成るか

良いじゃねえか」

「盛り上がってるところ悪いけど

今はダンジョンよ」

そうだった、つい別の話で盛り上がって

しまった。

「じゃあ、さっさと行きますか、俺ら3人が入ったあと皆入ってくるって事で良いんですね?」

「ああ、問題ねえ」

「後、昨日みたいに黒薔薇大量に

呼び出すのでビックリしないでくださいね」

「ああ、伝えておく」

「こちらも連絡しておきます。」

「じゃあ先に入るか」

3人はダンジョンの中に入っていった。

「ヴェロキラプトルとかの小型で群れる

奴がザコ敵のメインか、作戦通り頼んだぞ

メル」

「はい、出て来なさい、我が分身たち」

ワラワラと黒薔薇達が出てきて

敵を攻撃し出す。

「これであとは、勝手に倒して増えてを繰り返してくれるでしょう。」

これで後続の被害も少しは減るだろう。

「ボスは探すまでもなく、あれだよな」

上空を飛ぶドラゴンの中で一際大きく

そしてプレッシャーを放つドラゴンが

こちらを見ていた。

「先ず落とさない事にはまともな攻撃が出来ませんね。」

「翼か尻尾を切り落とすしかないか」

「取り敢えず攻撃するしかないみたいね。

お願い、エアリエル」

ソフィアさんが精霊を召喚して攻撃を始める

「余り空中には攻撃手段がないのですが」

メルも茨を纏め巨大な鞭に見立て攻撃する

「それは俺も同じだよ、飛んで攻撃とか

無理だろうし、取り敢えず飛斬」

いつもより魔力を込めて飛斬を放つ

「ガァーーー」

ドラゴンが敵と認識し雄叫びをあげる

それだけで俺とソフィアさんの攻撃は消えてしまう。

メルもファイヤーブレスで茨を焼かれて

痛そうだ

メルに話しかけようとした瞬間、

ドラゴンがこちらに突っ込んできた

回避とかは無理そうだギリギリで

盾を作り出して防御するが一瞬で砕けて

もろに攻撃をくらってしまう。

「ヒロ!」「ご主人様!」

2人に返事をする間もなく吹き飛ばされてしまう。

「何とか生きてるか?」

体は正直動く気がしない、体の骨の至る所が折れてるし、内蔵も

結構傷ついてるみたいだ。

自己回復のおかげで死ぬことは無さそうだ。

正直勝てる気がしない。そもそも俺のLvが

低い、適正レベルじゃないのに今までが

逆に頑張ってたんじゃないか?

(ああでも王太子殿下に、神にでも成るって言ったな。こんなドラゴンにも勝てないのに、これでCランクとか難易度高過ぎだろ)

「だからと言って諦めたらカッコ悪すぎだろ!」

そう己を奮い立たせ、魔力を自己回復回していると、もう1つ体の中に魔力よりも

大きな力が流れていることに気づく、

「女神様の因子って奴か?」

取り敢えず魔力のように制御しようとするが

上手くいかない。何度か繰り返しやっとの

事で制御に少し成功する。すると

(神力の制御に成功しました。

これよりステータスカードに神力の項目が追加されました。

神力を制御したことにより

女神エリスティアの因子との適合率が20%に上昇しました。それにより種族が天使に変化しました。その為ステータスが1部上昇しました。)

「何か、一気に変わった気がするけど

今はどうでもいい先ずは戻らないと」

翼を作ろうとして、既に、色は黒だが

正しく天使といったような翼が生えていることに気づく。

「天使だから初めから生えてるってことか?こっちのが動かしやすいな。〈黒装〉」

足に鎧のように黒血を纏い

ライダーキックの要領でドラゴンに突っ込んでいく。

「さっきのお返しだ!クソトカゲ」

全く警戒していなかった、ドラゴンに

クリーンヒットし、吹き飛ばすことに成功する。

2人が近ずいてきる、2人も結構ボロボロだ


「大丈夫だった?」

「「こっちのセリフです(よ)」」

まだギリギリ元気そうだ

「で、2人には何とかしてドラゴンの動き

止めて欲しいんだよね。そしたら留めさせるから。」

「言ったわね〈一体化〉」

ソフィアさんが呪文を唱えると言葉通り

精霊と一体化したようだ。風の精霊

エアリエルとしたので緑に輝いている。

「テンペスト!」

こちらに飛んできていたドラゴンに直撃した

さっきまでとは威力が桁違いだったのだが

ドラゴンに傷自体はつかない。

「ご主人様後でご褒美貰いますからね。」

「今からここは、黒薔薇のドライアド

メルティの領域です。〈ローズガーデン〉」

辺り一帯に薔薇が咲き始め茨で

ドラゴンを拘束する。

「持って30秒なので、ご主人様早く決めてください。」

ダインスレイブに今回は黒血と魔力

ではなく、黒血と神力を篭める。

すると巨大化だけでなく、剣が光り出す。

「これでトドメだ!」

ドラゴンは拘束から逃れようと必死に

藻掻くが、出ることは叶わず首を両断され

そのまま動かなくなった。

ダンジョン内に溢れていたモンスターも

倒されたものを除き消え始める。

光が強くなり見えなくなる。

それが治まり見えるようになると

次元の裂け目が消えた平原に戻ってきていた。

「終わったー」

その瞬間体がいうことを効かなくなり、

そのまま倒れてしまう。メルの声が

聞こえるが、返事も出来ず、意識は闇に落ちていくのであった。


読んでいただきありがとう御座います。

主人公が首ばっかり狙うのは大体急所だし

素材としての価値も落ちないからです。

ドロップとして落ちる。ダンジョンでは

気にせず胴体真っ二つとかします。

後、前話で神の因子のおかげで

能力値の限界が突破出来るようになるとか来ましたが。

無くても可能だが恐ろしく難易度が高いに変更しました。

申し訳ございません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る