第13話 レイドダンジョンその1

「これが自動車か、よし選ばれた者は、どんどん乗り込め、二陣としていく者も馬車や

馬を用意しろ。」

アルケーが攻略行く騎士達に指示を飛ばしている。

「ホープ君は、物資の収納と地図で目的地の確認しといて、200km位あるけどどのぐらいで着く?」

60km/hで4時間かからずに着くけど、

道が良くないだろうし何があるか分からない

一様4WDにしたり側自体は小型で

空間拡張でスペースは確保して小回りも聞くようにしたが。

安全に50km/hで4~5時間ぐらいか

「50km/hで目的地まで走り続ける予定ですので4~5時間到着するかと思います。」

「馬の最高速には劣るが200kmを

止まらず、走れるのは凄いな。

馬だとどうしても5日はかかる、馬車を引かせたらもっとかかるからな、驚異的だな

自動車は」

どうやら50km/hが最高速だと思っているようだ。余裕があったら100km/hぐらいだすか。

「アルケー様、搭乗完了しました。」

騎士が報告に来る、どうやら準備が終わったようだ。

「こちらの準備は終わったみたいだ。

ホープ君の方は大丈夫かい?」

「すぐにでも出れます。」

「では出発しよう、2陣であとから来るものたちも、後からだからと、気を抜くなよ

もう既にダンジョンから魔物が放出されてる可能性が高い、道中不意打ちされることがないように」

「では、出発します。」

ーーー運転席側

「はー疲れた、貴族と会話するの疲れる。」

「あら、王女様とダンジョン潜ってる

でしょ」

「ダンジョン内は、王女様が気を使ってくれるんです。それの今回は部下の騎士が沢山見てるんですよ。まだ洗礼を受けて1週間も経ってないガキが調子に乗りやがってって顔

してる騎士もいましたよ。そりゃ精神的に疲れるでしょう。」

「まあ、そういう奴は、今回使い潰されると思うわよ、生きて帰っても、出世はありえないかしら。だって今回私が知ってい騎士一人しかいないもの、最低限のアルケーの護衛

後の騎士は対して強くもないくせに自分が

特別と思ってるおバカさんでしょうね。

だから第一陣は、最初から使い潰す為に選んだ部隊でしょうね。」

その話を聞いて、少しイライラしていたが

逆に哀れに思えてきた。

自分も特別だとかならないように気をつけよう。

「運転も慣れてきたし。速度あげるか

ソフィアさん速度上げますんでちょっと

注意してください。」

時速100km程まであげる。

「ほんとに馬より速度出るのね。しかも

長時間維持可能って、この速度だと後どのくらいで着くの?」

「2時間半ぐらいですかね」

「もう準備を始めておこうかしら」

ーーーー車後部座席

(レイヒム、彼をどう思う?)

(アルケー様わざわざ念話をしなくても

前にいる2人には聞こえないのでは)

(ここに居る無能たちに聞かれるだろう)

(しっかり教育したはずなのですが。

何をどう勘違いしたのかああなってしまって、彼についてはまだ分かりませんね。

錬金術師としては天才でしょう。

性格的のも、問題はなさそうでした。

それに本人は戦闘もできると言うのですから、逆に何者なんですか?

アルケー様も調べられたのでしょう?)

(大した情報は出てこなかった。

アリシア殿下が彼にお熱で、先王様もそれを支援しているらしい。ぐらいだ)

(それもまた謎ですね、ん?、スピードが上がってますね)

(聞いていたのが最高速と勝手に思っていたが、これは相当早く着くんじゃないか?)


ーーーー運転席側

遠くに土で出来た壁が見えてくる。

「あれが目的地ですかね。」

「恐らくそうね。」

近づいてきたので、速度を落としつつ

近づくと前に騎士達が立ち塞がった。

「面倒事だと思いますか。」

「得体の知れないものだから警戒してだと思うわよ。後ろからリーヌ伯爵が来てるし」

取り敢えず、車からおり相手の反応を見る。

「私はリーヌ伯爵領領主 ホロイ リーヌ

である、ここに何用か」

「私はダンジョン学園に在学する1年生

です。後ろの魔道具を作りまして、

素晴らしいものだという事で、国王陛下に

献上する予定で、ギルドマスターと話を

させて頂いて貰ったのですが。

その時ちょうど、

オリバス公爵家次期当主様である

アルケー様がギルドマスターに今回の件で

協力を要請しに来て、馬より早くつくので

私がお二人を含め計49名の増援を輸送

してまいりました」

伯爵はうむと言い考え始めてしまった。

すると騎士が

「ふざけるな、こんんあガキが魔道具を

作れるわけないだろう、デタラメいいやがって」

剣を抜き斬りかかってきた。

当然黒い盾を作り出しガードする

「な、リーヌ伯爵様、抵抗してきました。

やはりこのガキは賊か何かです。」

勝手に斬りかかってきてよく言う。

2人に早いところ出てきてもらうか

(それの前にちと神界に来て貰うぞ)

は?突然統括神様から念話が来たと思った

瞬間見覚えのある白い空間に来ていた。

「突然すまんのう、今はヒロじゃったな

ヒロよ」

「お久しぶりです、統括神様」

それと隣に会ったことがない見た目

12歳ぐらいの銀色の髪で赤い目をした

少女がいる

「今回はワシと言うよりヒロが気になってるこの子が用があるんじゃ」

ナチュナルに思考を読み取ってくるまあ神様だしいいや。

すると女の子が喋り始めた。神界にいるということはこの人も神様なのだろう。

「ん、私は死神、死を司ると共に

死者の訪れる地冥界の主人、

ヒロにお願いが会って今日は来てもらった

私のものになって欲しい」

は?突然の事に思考が追いつかない

つまりここで死神様に命を刈り取られる?

「そんな事しない。」

どうやら死ぬことは無いらしい。

その後もパニックになっていると

死神様が近寄ってきた。

手でしゃがんでとジェスチャーしてるので

しゃがむすると突然死神様にキスをされてしまった!

しかもそのまま舌まで入れられてしまった。

もうパニックを通りこして頭の中が真っ白になる。

「ヒロ、落ち着いた?」

「何とか?」

訳が分からないが話を聞ける状態になった。

「良かった、じゃあ話を続ける

まずはヒロに私の使徒になって欲しい」

なるほどそういうことだったのか。

俺としたことがこっちに来てから

モテてるのでちょっと

天狗になってたみたいだ

「最初の認識であってる、最終的には

ヒロとの子供が欲しい」

今世の俺は神様にも好かれるらしい

「だからまずは、使徒になって、

私のことを知って欲しい。使徒は私の彼氏に対する称号的な」

そんな使徒あってたまるか。もっと地上に

神の存在を知らせるための人的なやつでしょ

確か。

「ふふっ、やっぱりヒロは面白い普通神に

対して意見しないし。死神って言うだけで

普通の人は怖がって、話なんてしてくれない。」

死神様がしょんぼりする。見た目が12歳

なので罪悪感が凄い。

「今はヒロがいるから関係ない。

それに恐怖というのも一種の信仰、

親しみ、慈悲、だけでは人は堕落し

ダメになる。飴と鞭って言葉が有るみたいに。」

確かに、優しいだけの神っていうのは凄い

信仰されるかもしれないが人はどんどん

楽な方に逃げて行ってしまうかもしれない

「その話はどうでもいい、ヒロにあげる

能力について説明する。」

死神様も能力をくれるらしい。

さらに人間離れが加速するみたいだ。

「今回の敵はそんなこと言ってられない

このまま戦ったら戦闘にもならず即死。

エルフの人ぐらいだよ。多少戦えるのは、

まあ勝てないけど。」

え、レイドのボスそんなに強いのやばくないですか?

「魔素が多くなり過ぎた影響が出てきてる。今回のボスはcランクダンジョンの

ボス並みの強さ、これでも神達で協力して

弱くなるように努力した。本当はもっと強いのが出て来てた。」

うわー人間的には、だいぶ末期まで来てるなこれは。

統括神様これ10年も持たないんじゃないですか?

「うむ、そうかもしれんのじゃから、

ヒロも地上で仲間以外も特訓して強くしたり、例えば新しい金属を作って武器防具を

強化したり、色々やってみて欲しい。

ワシらも神界から色々してみるからの。」

今回も含め結構頑張らないと

いけないみたいだ。

「話を戻す、あげるものは3つ

能力はひとつ、私の目を人間に使えるようにした魔眼、死の魔眼、この目で見た相手をどうすれば殺せるか見える。

これどうりにすれば技術なんかいらない。

私がこの権能を使えば、武神にも勝てる

ある種の未来予知

2つ目がさっきキスした時にヒロに私の

遺伝子が取り込まれたことによって、

ヒロの細胞がパワーアップした。

全ての能力上限解除の難易度が下がる。本来そうなったあと自分で鍵を壊さなきゃいけないんだけどサービスで魔力の

上限解放しておく、解放した恩恵で

数値もちょっと上がってるはずだから確認しといて、」

死神様これだけでもお腹いっぱいです突然超強化過ぎますって。

「ダメ、まだヒロが使う武器を渡してない

これに魔力と血を流して」

死神様が結晶のようなものを渡してくる

「これは、私の神力を結晶にしたもの

ヒロの魔力と血を混ぜれば、ヒロ専用の武器ができる」

死神様の言うとうりにすると結晶が光出して

剣が1本出来上がっていた

「剣の名前を決めてそれで完成」

「じゃあ、ダインスレイブにする

前の世界で血が関係するって出てくる魔剣だったはず」すると剣がもう一度光った。

使い方が伝わってくる。どうやら今の所

黒血を使うことでサイズを自由に変えれるようだ。自分自身が強くなることによって

更に能力が開放される見たいだ。

「これで終わり 、これで今回頑張って

生き残って、死神の私が言うのもおかしいかもしれないけど。」

「ありがとうございます。次会う時死者としてじゃないように頑張ります。」

すると死神様がにっこり笑って

「そうだね、それと神にもちゃんとした

名前があって、私エリスティアっていうの

今度会った時この名前で呼んでくれると嬉しい」

神様にも名前があるのか。教えてくれたのは

凄く嬉しいが死亡フラグっぽい

それでも色々貰ってしまったし

まだやりたい事もいっぱいあるから死なないように頑張ろう。

そして目を開くと神界に行く前の場所に帰ってきたのだった。


読んでいただきありがとうございます。



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